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テーマ:辛口映画批評(354)
カテゴリ:WOWOW
昨日WOWOWで「スターウォーズ EP3/シスの復讐」を見た。 この作品を見るのは、劇場で2回、DVDで1回、WOWOWで2回、計5回目の鑑賞になる。
【DVDソフト】スター・ウォーズ エピソード3 / シスの復讐 劇場で見た時は正直イマイチだったのだが、回を重ねるごとに変な気負いが取れて面白くなってきた。 一言で言うと良くできた作品、見た人たちの評判も高い、しかし、あえてこの作品の苦言を書こうと思うのでネタバレも含みます。 とにかく情報量が多すぎて観客がストーリーに入る込む前に、話はドンドン進んでゆく。2時間23分の上映時間に映画3本分くらいの話が織り込まれている、一つ一つのエピソードも駆け足で描かれている為に雑な部分も否めない。 まずオープニングの、パルパティーンの救出から脱出にかけて相当な情報量で宇宙の中に数え切れないスターシップが飛び回っている。R2-D2の動きも飛躍的に良く動く。ドゥークー伯爵も呆気なく死んでしまうのにはがっかり、てっきりアナキンの父親だと思っていたのに関係無かったみたいだ。それにしても「スターウォーズ」シリーズは前作で思わせぶりに振っといて呆気なく死ぬパターンが多い、「EP6」のボバ・フェットと同じだ。 次に、グリーバス将軍のバックボーンも描かれていない事。あの姿になった理由がセリフの中でもよいから説明が欲しかった。散々暴れてオビ・ワンの撃ったブラスターで呆気なく死ぬのも、ちょっと勿体無い。しかし、オビ・ワンが映画の中でブラスターを撃つのは初めてのシーン。 とにかく映画、前半から中盤に掛けてはかなりの駆け足で描かれる為に落ち着かない、チューバッカもこれといった活躍も無く脇役程度の扱いも可愛そう。でも、後半に掛けては良くできている、ジェダイの滅亡から、皇帝とヨーダ、そしてアナキンとオビ・ワンの一騎打ちなど見所満載、そして映画はルークとレイアの誕生と平行してダース・ベイダーの誕生も描かれるカタルシスを感じるシーンだ。 まぁ、映画はその後の「EP4」が在るのだからツジツマ合わせをする為に、その後の作品に出てこない人物は皆死んでしまう訳だし、アナキンに関してはダース・ベイダーになる事は判って見ているせいか最後まで感情移入が出来なかった。総じて感じた事は「EP4」から「EP6」が光とすると、「EP1」から「EP3」は影になる。ジョージ・ルーカスには、これに懲りずに「EP7」の製作を考えて欲しいのがファンとしての望みだ。 追記 090221フジテレビでのアナログ放送版を見て シネスコ版の画面を4:3に近いビスタ画面にトリミングした画面は左右が切り捨てられてしまい非常に窮屈に感じる。 画面のトーンもテレビ放送に合わせて明るくされたのか、スタジオ撮影にCGの背景を書き加えた様なフラットな画面になってしまい、「スター・ウォーズ」本来の画作りがぶち壊されてしまった印象であり、ヨーダに至っては画面から浮き立ってしまいCGアニメそのものであった。 『スター・ウォーズ エピソード3 シスの復讐』の関連商品はこちら オリジナル・サウンドトラック スター・ウォーズ エピソード3:シスの復讐/サントラ[CD+DVD] [DVDソフト] スター・ウォーズ クローン・ウォーズ 特別版 DVD スター・ウォーズ Prequel Trilogy 【初回限定生産】 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.02.22 13:44:04
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