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テーマ:辛口映画批評(354)
カテゴリ:試写会
昨日、新宿の明治安田生命ホールにて、角川グループ連合試写会「どろろ」を鑑賞した。日曜日の昼の2時開場という事で少し早めの15分前に到着したが大して列は出来ていない、最終的に20代位の女性を中心に8割くらいの客入り。
DVD どろろ 映画の話、昭和42年「週刊少年サンデー」で発表された手塚治虫の最高傑作とも言われている怪奇漫画を実写映画化したアクション時代劇。体の48か所を魔物に奪われた百鬼丸が、体を取り戻すために男装した泥棒“どろろ”とともに魔物退治の旅に出る。 私は「どろろ」の原作やアニメを見たことが無い状態での鑑賞である。 まず画面の色調が脱色したような色調で、コントラストが強く黒つぶれ気味の画像で、暗いシーンではかなりの微粒子状のノイズが現れる、ハイビジョンで撮影された物かは不明だが何か違和感を感じる。 百鬼丸を演ずるのは妻夫木聡。どこか感情を表に出さないような演技で「スターウォーズEP3」のアナキン・スカイウォーカーを思い起こされるキャラクターだ。かなりのスタントを妻夫木が演じているようだ。 どろろを演ずるのは柴咲コウ。コソ泥として生きてきて、両親を殺した影光(中井貴一)に復讐する事を生きがいにした少年(実は少女)。このどろろは男になりきっている少女で柴咲は男言葉で喋り、がに股気味に歩く。ただセリフの殆どが絶叫気味の甲高い声で何箇所かセリフが聞き取れない部分があったのが残念。 数々の妖怪との戦いが描かれるのだけれど、まず妖怪がCGと着ぐるみのミックス、着ぐるみはかなりチープな出来。アクションにはワイヤーワークを多様した立体的なアクション。日本映画でこれだけのワイヤーワークを使った作品は初めてでは。アクション監督は「HERO」「LOVERS」のチン・シウトン。 主題歌はミスター・チルドレンの「フェイク」。 映画の感想 なかなか面白いのだが、映画から熱いものを感じられない。画面の色調も百鬼丸の体が人間に近づいてゆくのに伴い自然な色調になり色あいも段々濃くなってくる。 映画の時代設定も過去なのか未来なのか不明で、百鬼丸を人間として手術するシーンでは、フラスコやビニールのチューブなどが小道具として出てくるのだが、もう少し独創的な道具を使って欲しかった。 妻夫木&柴咲のコンビも上々、多宝丸を演じた瑛太が凛とした武将の息子を演じている。影光を演じた中井貴一は若い出演者との格の違いを見せる。 ニュージーランドでロケしたアクションシーンも見ものだが、画面がビスタサイズなのが惜しい気がした。 映画「どろろ」の関連商品はコチラをクリック。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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