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カテゴリ:マスコミ試写
7月初旬、京橋の映画美学校第二試写室にて「フロストバイト」を鑑賞した。
この作品は元々見る予定ではなかったのだけど、ルーシー・リュー主演の「ブラッド」の試写を見に行った際に配給のリベロさんから試写状を頂いたので急遽鑑賞する事になった。 映画の話 女医のアニカ(ペートラ・ニールセン)と娘のサガ(グレーテ・ハヴネショルド)が引っ越してきたのは、ラップランド地方の小さな町。アニカは勤務することになった病院に、不気味な何かを感じとる。しかし、雪に包まれた静かな町にはすでにヴァンパイアが復活し、アニカとサガは流血のにじむ雪の世界に閉じ込められていた。 この映画の売りは“スウェーデン初のヴァンパイアホラー”で、もう一つの売りが「ロッタちゃん」シリーズのグレーテ・ハヴネショルドが成長してヒロインを演じていることだ。 映画は1944年の戦時中のウクライナから始まり、仲間からはぐれた北欧義勇軍の兵士達がある一軒の小屋にたどり着くというシーンから始まるのだが、このプロットが先ごろ公開された「ハンニバル・ライジング」に奇妙に似ているデジャブ現象で幕を開ける。 この小屋はヴァンパイアの巣であり兵士達が襲われ、生き残ったベッカートが小屋に埋められていた子供の棺おけと共に旅たつという中々いい出だしで期待が膨らむ、話は現代に移り映画の雲行きが怪しくなって来る・・・。 映画の感想 ややネタばれ。 うーん、かなり微妙。オープニングは中々いい雰囲気で期待をさせておきながら、話が現代に移ってからがホラーコメディに近いテイストになってしまうのが残念だ。 この監督はサービス精神が旺盛で恐怖と笑いを同居させていて、その手のC級やZ級の作品を好む人たちには歓迎されるであろうが、私のような真面目なホラーを好む者から見ると肩透かしを食らってしまう。 生き残ったベッカートは表向きは遺伝子学の権威であるが、実は自分自身がヴァンパイアであり、密かに昏睡状態の少女を実験材料としてヴァンパイアの研究をしているトンデモナイ輩で、博士が秘密裏に作り上げた薬を研修医が盗み出してしまったから話は大変な方向に転がりだす。 薬を飲んだ研修医は自分の体の異変に気づきながらも、彼女の家に招かれるが彼女の家族は熱心なクリスチャン。神父らしき父の姿に悶絶して、出されたニンニク料理に七転八倒する姿がコミカルに描かれ、彼女の家で飼っているウサギの血でのどを潤し、確実にヴァンパイアに変貌してゆく姿が真面目なんだかフザケテいるのか判らないままどんどん話しは進行する。 研修医の持っていた秘薬を別の女が盗み、それをパーティーをしている家に持ち込んだ事により、パーティーはヴァンパイア祭りに変貌してゆく・・・。 まぁ、こんな感じでけしてツマラナイ作品ではないがチラシのデザインから真面目なヴァンパイアを期待した者はバカを見る作品。あっ、それから「ロッタちゃん」は成長しすぎて可愛くなかったです。 東京ではシアターN渋谷での単館レイトショー公開中なのですが、よっぽどこの手の作品が好きな人以外にはお勧め出来ない。逆に好き者さんは映画館へレッツゴー! 映画「フロストバイト」の関連商品はこちらをクリック。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.08.06 17:44:00
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