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テーマ:辛口映画批評(354)
カテゴリ:映画祭
10日、内幸町のイイノホールにて「ミス・ポター」を鑑賞した。
この試写会は今年で6回目を迎える「GTFトーキョーシネマショー2007」毎夏恒例のイベントで、5日間に12本の新作映画の試写会を行う映画ファン垂涎のイベントで、私も毎年3~4本の試写会が当たる楽しみだった試写会であるのだが、今年はこの「ミス・ポター」1本だけしか当たらなかった。 試写会は平日の昼間という事で、ほぼ9割が主婦と思われる女性が客席を埋めて大分年齢層も高め、多少空席はある位の客入り。 【新品】洋画DVD ミス・ポター(’06米) 映画の話 111ヵ国で1億部を発行し、出版から100年を超えた現在も世界で愛され続けているうさぎ「ピ-ターラビット 」。その原作者ビアトリクス・ポター の恋と波乱に満ちた半生を描く感動の物語。ビアトリクス・ポター生誕140周年記念作品。 私は「ピーターラビット」やその作者のビアトリクス・ポターのファンでは無いので思い入れは無く、製作と主役のレニー・ゼルウィガーは苦手な女優なので正直見る気はなかったが、応募して当選してしまったので渋々見る事になった。 映画は現在のビアトリクスと、子供時代のビアトリクスと、現在と過去を交差しながら描かれる。 映画の感想 私の一番苦手な映画だ。金持ちの30過ぎの独身女性の妄想物語で、友達は妄想の世界のウサギとその仲間達では映画として面白くなるわけがない。 とにかくこのビアトリクスという人物に魅力がなく、金持ちの家で育ったせいかハングリー精神も無く、とんとん拍子に今の地位にいるのでプライドだけは人一倍強くて可愛げが無い。 映画の話もとんとん拍子で悪い奴が出てこないのも駄目だ。まぁ、唯一の悪者はビアトリクスの母位で、ビアトリクスのやることにいちいちイチャモンをつける位で、生温い展開が永遠と続く、といっても作り手達もこの人物に面白味を感じなかったのか上映時間もたったの93分しかない。 相手役のユアン・マクレガーもただのいい人で、こんな役だったらユアンでなくてもいいような気がするのだが、「恋は邪魔者」で共演してゼルウィガーに気に入られて引っ張り出されたのであろう。 映画は大きく分けて3つのパートから成り立っていて、ビアトリクスが作家としてデビューして本が出版されるまでから、編集者のノーマンとの恋、そして出版した本の印税で買い占める田舎の土地の話で、話の展開は最後まで生温い展開のままで退屈な93分間でした。 監督は「ベイブ」のクリス・ヌーナン、題材が悪かったせいか監督としての力量も発揮できず、テレビドラマ的な平坦な偉人伝に成り下がってしまいガッカリである。 映画「ミス・ポター」の関連商品はこちらをクリック。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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