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テーマ:辛口映画批評(354)
カテゴリ:試写会
1日、めぐろパーシモンホールにて「マイティ・ハート/愛と絆」を鑑賞した。
1200名収容するホールに、客入りは7割ほど。主権はMTV。考える試写会の第三弾だそうです。 パラマウント ジャパン マイティ・ハート/愛と絆スペシャル・コレクターズ・エディション 映画の話 2002年にパキスタンで取材中にテロリストに誘拐、殺害された実在のジャーナリスト、ダニエル・パールの妻が著した手記を映画化した社会派ドラマ。 実在の事件を題材にしている作品であるが、このダニエル・パール事件を知っている人がどの位居るだろうか?私は知りませんでした。 ブラッド・ピット製作、アンジェリーナ・ジョリー主演、マイケル・ウィター・ボトム監督。 映画の感想ネタばれあり。 はっきり言って苦手な作品だ。映画を見てコレほどストレスがたまった作品も珍しい。実在の事件を題材にしているだけに曖昧な部分が多々あり、被害者となったダニエル・パールの事はほぼ描かれていない。まぁ、これは本人が還らぬ人となってしまっているので想像で映画にする事は避けたのであろう。「パーフェクト・ストーム」みたいに勝手に還らぬ人々の出来事を映画にするのもどうかと思うし・・・。日本人から見ると、イラクで拉致され殺害された香田証生さん事件を思い出してしまった。 映画の展開も唐突に始まってしまうので、ダニエル・パールの人物像も判らぬままなのもいけない。演じたダン・ファターマンも非常に影が薄く印象に残らない為に行方不明になってから彼の顔を思い出す事が出来無いのも良くない。ここは、冒頭にダニエルに印象に残るエピソードを作ればよいと思うのだか・・・。 対する、妻を演じたアンジェリーナ・ジョリーは存在が大きすぎるのも良くないのだろう。私は元々アンジェリーナは苦手な女優である。今回彼女はコンタクトレンズのせいか目の玉が黒いガラス球みたいで、アンドロイドの目玉の様で気持ち悪い。 そして舞台となるパキスタンの町が騒々しく、街のシーンになると必ず車のクラクションがビービーなっていてうるさい!緊迫感を出す為に後から足した音なのかもしれないが、とにかくストレスが溜まる。 更に救いようの無いラスト、私は実話と知らなかったので本当に落ち込んでしまった。 「キングダム 見えざる敵」と並び、9.11事件後の現代を映したような作品である。フィクションであるが社会派エンターティンメントに仕立て上げた「キングダム 見えざる敵」が作品として、いかに素晴らしかった事を感じさせられる作品であった。本作はあまりにも痛々しい、もう二度と見たくない作品である。またアンジェリーナが苦手になってしまった。 映画「マイティ・ハート/愛と絆」の関連商品はコチラをクリック。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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