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テーマ:辛口映画批評(354)
カテゴリ:マスコミ試写
【送料無料】ウォンテッド/ジェームズ・マカヴォイ[Blu-ray]【返品種別A】【smtb-k】【w2】 映画の話 恋人にも捨てられ、人生にうんざりしているウェズリー(ジェームズ・マカヴォイ)。そんな彼の前に突如現れた謎の美女フォックス(アンジェリーナ・ンジェジョリー)は、ウェズリーの亡き父が秘密の暗殺組織をけん引するすご腕の暗殺者だった事実を彼に知らせる。しかも父亡き今、ウェズリーは組織を継承する立場にあると言い……。 映画の感想 これは凄い!陳腐な言い方かもしれないが「マトリックス」以来の映像革命なのでは? 以下ネタばれあり 謎の暗殺者の超人的なアクションから、暗殺者がスナイパーにより暗殺される過程を着弾した銃弾を逆回転させる事で特定するオープニングから凄い。 続く、主人公ウェズリーの駄目駄目人生が描かれるが、これまたかなりエグイ演出で面白く、ジェームズ・マカヴォイの負け犬演技も上手い。 スーパー店内で幕開ける怒涛のアクションからして異常にハイテンションで、アンジェリーナ・ジョリー演じるフォックスが拳銃を撃つ時に使うアタッチメントのアイディアも面白い。続くカーアクションもハイテンションで何処か「ターミネーター2」に近いメガトンアクションには圧巻である。 「1を倒して1000を救う」をスローガンにする秘密の暗殺組織“フラタニティ”にスカウトされるウェズリーは、組織から尋常ではないトレーニングを受ける。人に殴られ、ナイフで切られ、走る列車の屋根を歩き、組織独自の銃撃を訓練させられる。この銃撃の特徴はカーブする銃弾だ。銃を撃つ時にテニスのラケットを振るみたいに大きく腕にスナップを利かせる事で銃弾が円弧を描きターゲットを打ち抜く摩訶不思議なガンショットである。それから、どんなに傷を負っても「回復風呂」という蝋みたいな白い液体の張られた風呂に入ると傷が数時間で治ってしまうと言う漫画チックな設定が面白い。 織物工場を隠れ蓑にした“フラタニテイ”は、組織からの指令も織物に2進法を使った暗号文書で送られてきて、それを解読するというものだが、流石にこれはイマイチ良く判らなかった。 この映画のポイントは列車が随所に出てくるが、列車とウェズリーの心理がシンクロしているように見える。初めは主人公が住むアパートの横を走る高架列車の音と振動に怯えて布団を被って打ち震えていた負け犬主人公が、数々のトレーニングをクリアして走る列車の屋根の上からターゲットを暗殺するまで上り詰めるが、物語後半では暗殺者を追って山岳地帯を走る特急列車内での死闘を繰り広げるが、自分が信じていた事が崩壊すると列車も脱線して転覆してしまい主人公も落下してしまう。組織へのリベンジを仕掛けるウェズリーの銃撃は「リベリオン」の“ガン=カタ”に近いアプローチで見ごたえ十分である。 それにしてもジェームズ・マカヴォイは良く頑張った!監督の無理難題を見事クリアして等身大のヒーロー像を作り上げた。そして私の苦手なアンジェリーナ・ジョリーも出しゃばらず、程良いさじ加減で映画を牽引してくれた。そんな中、一番の功労者はやっぱり監督のティムール・ベクマンベトフであろう。確かなビジュアルイメージを確立している人物であるがこそ、ここまでクオリティの作品を作り上げられたのだろう。アメリカの資本力とロシアの才能が見事に融合したエキサイティングなアクション映画でした。未見だった「ナイト・ウォッチ」「デイ・ウォッチ」も早速見てみよう! 映画「ウォンテッド」の関連商品はこちら 【枚数限定】ウォンテッド (WANTED) 映画ポスター [date ADV-SS (6.27.08)] デイ・ウォッチ ディレクターズ・カット ☆■限〉ナイト・ウォッチ/NOCHNOI DOZORティムール・ベクマンベトフ DVD ナイト・ウォッチ ディレクターズ・カット/NOCHNOI DOZOR 【初回限定生産】 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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