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テーマ:辛口映画批評(354)
カテゴリ:ブロガー試写会
今回は旧作映画専用ブログ「masalaの辛口名画座」でお世話になっているBIGLOBEさんとウェブリブログさんのご招待で、ウェブリブログのブロガーが25名ほど招かれた特別試写会だ。
映画の話 エーゲ海に浮かぶギリシャの小島で、シングルマザーの母ドナ(メリル・ストリープ)に育てられたソフィ(アマンダ・セイフライド)。彼女のひそかな願いは、まだ見ぬ父親とバージンロードを歩くこと。結婚式を控え、父親探しをすることに決めたソフィは、内緒でドナの日記を読み、父親の可能性のある昔の恋人3人に招待状を出す。 映画の感想 本作は72年~82年に活動したスウェーデンの人気ポップス歌手アバの楽曲22曲で構成されたミュージカル作品だ。映画のストーリーは至って明快な内容で、アバの曲をリアルタイムで聴いてきたアラフォー世代の観客は感涙物の内容であるが、個人的にはかなり小っ恥ずかしい内容である。 まずキャスティングから言及したい。多分、主人公の母親役のメリル・ストリープを主軸にキャスティングしたと思うのだが、母娘が全然似ていないのは駄目だ。顔が真ん中に集まった母親に対して、娘役のアマンダ・セイフライドは顔が外側に広がり目が離れている。この違和感が終始付きまとい、最後まで母娘が親子に見えないのはどうなんだろう?せめて、3人の父親候補の俳優に目が離れた俳優が居れば良かったのに、これまた皆顔が真ん中に集まった俳優ばかりである。とにかく娘役のミスキャストは致命傷だ。 映画の監督は舞台版の「マンマ・ミーア!」を演出したフィリダ・ロイドなので、映画的な広がりが無いのも駄目だ。 特に舞台となるホテルがスタジオなのか箱庭的で閉塞感を感じてしまうのは駄目である。しかしロケーションのシーンは中々良いので、なんだかスタジオとロケのアンバランス差が良くない。 それから映画は舞台と違うので母親や父親候補の回想シーンを入れられるのに、台詞と写真で誤魔化してしまうのも頂けない。もう少し映画なんだから話を広げられるのに舞台的演出に終始してしまうのが気になる。 演技面ではメリル・ストリープの弾けた演技は良いのだけど、彼女のお友達二人まで弾けすぎて映画を見ていて引いてしまった。この辺はお友達と同世代の女性観客は楽しいのかもしれないが、私はテンションが下がりまくってしまった。映画の着地点も無難な所で解決してしまい何か物足りなさを感じてしまった。 それにしてもアバの楽曲はどれもこれも本当に良い!私はアバの曲はラジオやCDで流し聞き位なのに、映画で流れる曲の7~8割は知っているのには自分でも驚いてしまった、それだけアバの曲がエバーグリーンなのだろう。 映画「マンマ・ミーア!」の関連商品はこちら V.A.『マンマ・ミーア!-ザ・ムーヴィー・サウンドトラック』 マンマ・ミーア!/ザ・ムーヴィー・サウンドトラック 《送料無料》(オリジナル・サウンドトラック) マンマ・ミーア!-ザ・ムーヴィー・サウンドトラック デラックス・エディション(CD+DVD)(CD) ABBA『マンマ・ミーア!』への道 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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