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テーマ:辛口映画批評(354)
カテゴリ:試写会2011
客入りはほぼ満席、ディズニー作品らしくチビッ子たちも多数来場している。今回は日本語吹き替え版を鑑賞しました。
【送料無料】塔の上のラプンツェル オリジナル・サウンドトラック/サントラ[CD]【返品種別A】【smtb-k】【w2】 映画の話 深い森に囲まれた高い塔の上から18年間一度も外に出たことがないラプンツェルは、母親以外の人間に会ったこともなかった。ある日、お尋ね者の大泥棒フリンが、追手を逃れて塔に侵入してくるが、ラプンツェルの魔法の髪に捕らえられてしまう。しかし、この偶然の出会いはラプンツェルの秘密を解き明かす冒険の始まりのきっかけとなり……。 映画の感想 本作は主人公が赤ちゃんの時に魔女に連れ去られ、18年間塔の中に幽閉されると言う、洒落にならないネガティブな設定であるが、そんな事を微塵も感じさせないディズニーのマジックに満ち溢れた楽しい作品だ。原作となったグリム童話もあらすじを読むとかなりネガティブあるが、本作を見ると「塔の中から出た事の無い“髪長姫”」と言う設定だけベースに、ディズニーは新たに物語を作り出したようだ。主人公ラプンツェルは外の世界に憧れるポジティブな少女となり、原作では王子だった彼女の相手役もエイドリアン・ブロディ似の大泥棒となり、ラプンツェルの初めての冒険のお供となると言う設定であるが、お姫様と大泥棒の組み合わせだと、日本人観客の多くは宮崎駿監督「ルパン三世 カリオストロの城」のルパンとクラリスの関係思い出してしまうだろう。 以下ネタばれ注意 作品は明らかにディズニーアニメーションなのだが、キャラクターの設定や動きに所々、宮崎駿監督の影響が感じられる。特に大泥棒フリンのキャラクター設定や、コミカルな体の動きは明らかに宮崎駿版ルパンに似ている。まぁ、製作総指揮が宮崎駿をリスペクトするジョン・ラセターなのだから仕方が無い。そんな野暮な愚痴を差し引いても作品のクオリティは非常に高い。前作「プリンセスと魔法のキス」がディズニー初の黒人ヒロインだったのに比べると、本作ラプンツェルは前作の反動なのか非常に可愛いく描かれている。美しいブロンドヘアに愛らしい顔立ちはまるで人形のようであり、3DCGアニメが作り出したヒロインは、バービー人形やリカちゃん人形と同様なソフトビニール人形タイプの造形だ。 物語の展開もディズニーらしい王道な展開で安心して楽しめる。ディズニー作品ならではの動物キャラも健在で、本作では王室に従える白馬マクシマスと、ラプンツェルのペットのカメレオン・パスカルが要所要所で大事な仕事をしてくれる。“髪長姫”と言う設定もディズニーはアクションシーンに上手く使っている。ラプンツェルの長い髪の毛が「インディ・ジョーンズ」のムチのような役目をしたり、髪の毛を物に巻きつけて「ターザン」のように移動したり、作り手のアイディアは底知れぬ。ダムのシーンでの一大スペクタクルは鳥肌が立つくらいにスリリングで緻密なアクションが構築されている。 CGアニメーションも非常に美しく、今まで見てきた3DCGアニメ作品の中でも最高の色使いで、3Dメガネを掛けていても色の美しさとグラデーションを感じる事が出来る。3D技術も美しく、クライマックス前のラプンツェルの為に空に上げられる小さな灯篭の様な気球が舞い上がるシーンでは、目の前まで気球が迫り楽しい。そして音楽は「リトル・マーメイド」「美女と野獣」「アラジン」など、数多くのディズニー作品の音楽を書いてきたアラン・メンケンが担当している。劇中に何度かミュージカルシーンも用意され、メンケンらしい美しい楽曲には思わず聞き惚れてしまった。ここ数年のディズニー作品の中でも群を抜くクオリティに仕上がり、お子さんから大人まで万人が楽しめるディズニーならではの作品である。 映画「塔の上のラプンツェル」関連商品 【送料無料】塔の上のラプンツェル ジグソーパズル:108ピース ディズニー/その他「塔の上のラプンツェル」【楽ギフ_包装】【楽ギフ_のし】 【送料無料】塔の上のラプンツェル ★ディズニー長編アニメ第50作記念作品★■先行告知Ver■ [映画ポスター] 塔の上のラプンツェル (TANGLED) [ADV-DS] TREview『洋画』ブログランキング お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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