ソフトバンクの孫正義社長が福岡ダイエーホークスを買収する意向を表明した。「(現在は)年間1000億円以上を使って新規の顧客を開拓しており、球団の数十億の赤字は大きくない。ブランドイメージが上がるなら、経営的にはプラスになる」と赤字見込み球団を買収する動機を説明している。
同社はADSLサービス・ヤフーBBの販促費や広告費などに既にとてつもない予算を投入しているから、数十億円ぐらいの負担でブランド力が強化できれば安いものという考え方だろう。プロ野球球団を所有すると、それほど宣伝効果は巨大なものがあるということ。孫社長は今後の通信・メディア企業間競争において、それほどブランド価値の重要性を認識しているということでもある。
さらに注目すべきなのは、楽天やライブドアも含め、IT系新興企業がこぞってプロ野球に参入したがっているのは、野球中継を自らのネットコンテンツの目玉にしたいためだ。ホークスが人気球団となり、それを見られるのがテレビではなくインターネットだけだとしたら・・・。テレビという既存メディアの王者が、急速に成長中のネットメディアから深刻な挑戦を受けているということになる。大変興味深い出来事である。
Last updated
2004.10.19 10:59:54