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テーマ:おすすめ映画(4018)
カテゴリ:伊勢松阪地方の情報
今年のゴールデンウィークは故郷の伊勢に帰ることができませんでした。 代わりに伊勢の香りのする映画 橋本紡さん原作の 「半分の月がのぼる空」を夫婦で観に行くことにしました。
調べてみると、ゴールデンウィークに東京で上映しているのは、 渋谷のシネセゾン渋谷のみで、しかも早朝に1回のみの上映のようです。 舞台となった三重でも上映館は少なく、GWに上映しているのは、 伊勢 進富座だけです。
「半分の月がのぼる空」は早起きして観に行った甲斐のある。 伊勢出身の自分たち夫婦にとって"感動の名作"って言える。 とてもすばらしい映画でした。
自分たちにとっての、故郷の伊勢での体験 ・いたずら小僧の小学生時代、伊勢出身の女教諭に悪戯を見つかっては ほっぺをつねられるお仕置き受けていたこと。 ・高校生になって、悪友とスーパーカブで伊勢市内を走り回った事。 ・妻 花子の母校である 山高での文化祭 ・何度も友人を見舞い行った 日赤山田病院 ・懐かしき 銀座しんみちや横ゴム工場 宮町駅前の風景 ・通学の近鉄の車内で読んだ宮澤賢治の銀河鉄道の夜 ・そして、その伊勢を18歳で脱出してしまったこと
そんな伊勢での思い出が、走馬灯のように頭の中を駆け巡り 悲しい話の展開とあいまって、涙無しには見られない映画でした。
映画の作りとしては、 ・登場人物の話す伊勢弁が少し変であるとか、 ・通常の時間感と異なる後半の話の展開が、トリッキーでわかり難いとか、、 ・もっと景色の良い伊勢の風景も映して欲しかったとかとか、、、 ・入院中のわりに走り回る元気があるのは、なんで~とか、、、 注文したい所はあるのだが。
でもでも 伊勢出身の方にはもちろん、 ノベルやアニメで「半分の月がのぼる空」フアンになられた方 そうでない方にも自信を持ってお勧めできる映画です。 先日見た "のだめカンタービレ"よりよっぽど面白いので、 もっともっと多くの映画館で上映して欲しいなって思う。
シネセゾン渋谷:いよいよ5月7日まで 伊勢 進富座:いよいよ5月5日まで 一部の写真は公式サイト↓よりの転載です。 半分の月がのぼる空 公式サイト
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 【著者に聞きたい】橋本紡さん 半分の月がのぼる空 上巻 ■郷土愛にじむ伊勢弁版 分厚い上巻の帯には"完全版"の文字がある。その原型は7年前に発表後、ロングセラーとなった計6巻の同名ライトノベルだ。 「初めは書き直す程度のつもりでしたが、想像以上に辛かった。一から書いた方が早いと思えるような膨大な作業となりました」と苦笑する。 三重県伊勢市に住む高校生、裕一が主人公。肝炎で入院した病院で、同い年の少女、里香と出会う。2人は惹(ひ)かれ合うが、里香は重い心臓病を抱えていた...。 登場人物や物語の流れはほぼ同じ。完全版とライトノベル版との最大の違いは、裕一らの会話を伊勢弁で書き直している点だ。きっかけは現在公開中の同名の映画。ライトノベル版の映画化が決まった際、原作者として「伊勢を舞台に撮ってほしい」とだけ要望した。試写を見て衝撃を受けた。故郷・伊勢の町並みがスクリーンに広がり、裕一役の俳優、池松壮亮が生き生きと伊勢弁を話している。「伊勢弁で書き直したい」。試写を見た後、こう決意した。 高校卒業まで伊勢で過ごし、東京の大学に進むがすぐに中退した。「とにかく伊勢を出たい一心で大学を受けたんです。田舎の閉塞(へいそく)感がたまらなかったから...」 数十種のアルバイトを経験。時間の限り本を読みあさった。小説の面白さに気づき、「自分にも書けそうだと思いまして」と21歳で小説を書き始めた。 小説家の仕事を「原石から宝石を削り出す作業」と例え、こう続けた。 「命を削る作業です。一作書き終えたら、確実に寿命がまた縮まったと実感させられる」 10代のころ、あれだけ故郷を嫌っていた。 しかし、伊勢弁で綴(つづ)られた完全版からは郷土愛がにじみ出る。 ライトノベルと小説を書き分けて気づいたことがある。「両方書き、初めて"日本文学の現在"が見え始めてきました」 【プロフィル】橋本紡 はしもと・つむぐ 昭和42年、伊勢市生まれ。『もうすぐ』が第22回山本周五郎賞候補に。
皇学館大 山口さんが伊勢弁監修 「半分の月がのぼる空」単行本発売 伊勢市を舞台にした映画「半分の月がのぼる空」の原作ライトノベルを改稿した単行本「半分の月がのぼる空〈上〉」(アスキー・メディアワークス刊)が三日、発売される。皇学館大学国文学部四年生の山口麻衣さん(21)が、同書の伊勢弁を監修した。 映画の全国公開に合わせて原作者で同市出身の作家橋本紡さんが全編を大幅に改稿。映画と同様、せりふを伊勢弁に書き直した。 「若者のそのままの言葉にしたい」という橋本さんの希望が、映画の撮影やイベントに協力した同大学に伝わり、学園報で記事の執筆などをしていた山口さんが推薦された。 山口さんは、メールで送られた橋本さんの原稿のせりふ部分を、標準語から伊勢弁に換えて送り直した。 山口さんは、「伊勢弁は中性的で男性と女性の言葉の区別が難しい。(本になったのを見て)すごく感動した」と話していた。 下巻は五月二十五日発売予定。
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