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カテゴリ:SWキャラクター
シス卿は1000年前のシス大戦で滅びたとされていた。・・・しかし密かにシスは生き延びていたのである。その生き残りがシス・マスターのダース・シディアスである。彼はジェダイから隠れ、コルサントで暗躍していた。ジェダイを滅ぼすために何十年もの間計画を練っていたのである。
シディアスの計画は非常に遠大なものだった。そのため自分のたった一人の弟子にさえも全てを話すことはなかった。もちろん計画の手駒が計画をもらそうとするとたちまちにその手駒を抹殺した。彼の初めの弟子、ダース・モールはまさにこの初期の計画の障害を除く最高の兵器であったと言えよう。シディアスは計画の邪魔になる犯罪組織ブラック・サンをダース・モールを使って壊滅させ、通商連合を操り惑星ナブー侵攻を計画する。その計画も裏切りものがもらそうとしたがこれもダース・モールが抹殺している。 計画通り惑星ナブーを封鎖し侵略した通商連合であったが、元老院の特使として二人のジェダイ騎士が派遣されるとシディアスはこの邪魔な仇敵を排除するため再びダース・モールを派遣した。そしてジェダイ・マスターのクワイ=ガン・ジンを倒したが、モールもクワイ=ガンの弟子オビ=ワンに倒されてしまう。そして通商連合のナブー侵略は失敗した。 ・・・しかしシディアスにとっては全て計画通りだった。彼の真の目的はこの侵略で共和国元老院議長のバローラムを失脚させ、議員の同情票を集めてナブー代表のパルパティーン議員を新元老院議長にすることだったのだ。結局ダース・モールの死は、シス卿の復活をジェダイ騎士団から隠すことになり、ジェダイ騎士はシス卿がどこでなにをしようとしているか全くわからなくなってしまったのである。 弟子を失ったシディアスの次の策略は、新しい弟子を育て上げることではなく、適当なジェダイの候補者を改宗させることに注力することだった。彼が目をつけた人物は、伝説的なジェダイ・マスターでありながら、騎士団のあり方に幻滅していたドゥークー伯爵である。シディアスは彼をダークサイドへと誘惑し、ダース・ティラナスを襲名させたのだった。モールとは異なり、ティラナス卿はシディアスの目的を満たすための更なる策略と手腕を持ち合わせていたのである。 ダース・ティラナスは、共和国を分裂させ、政治的緊張の時代をもたらす分離主義運動を先導した。同時に、彼はシディアスによる共和国崩壊の計画に役立つであろう秘密のクローン軍の製造について調査を開始する。そして機が熟すると、ドゥークー伯爵は共和国に自治権を要求する反体制軍事組織、独立星系連合の指導者として出現した。シディアスの計画は共和国からの独立を望む有力企業からテクノロジーと資金を吸い上げ、共和国のクローン軍と激突させることによって、双方を壊滅状態に追い込むことだったのだ。共和国はシスの思惑通りにクローン軍を発見し、連合側に応答する形で大規模な抗争が開始された。クローン大戦が勃発したのである。 クローン大戦の間、パルパティーン最高議長は銀河系の保安維持を名目に、次々と政治的権力を増強させていく。シディアスはこの成り行きを喜んでいた。なぜなら、彼こそがパルパティーンの正体であり、彼はこの事実を数十年にわたって銀河系から厳重に隠し通していたのである。 彼の正体は、究極のシス・アプレンティスの探索の中で明らかにされた。何年にもわたってアナキン・スカイウォーカーを注意深く観察していたシディアスは、シスの原理の上に成り立つ新たなる社会の展望を実現するにあたって、彼こそが理想的なシスになり得ると考えていたのだ。パルパティーンとして、彼はこの若きジェダイの戦士の親友かつ父親的存在となり、親密な関係を築き上げていった。彼はしばしば無限とも思える力と能力を意のままに操り、この青年を混乱させていたのである。やがて、シディアスによる真綿のような助言は、厳格なジェダイ規範の主義と束縛から、アナキンを解放することになった。スカイウォーカーはパルパティーンを完全に信用し、この好意的な政治家こそが自分に最高の利益を与えてくれると信じるようになったのだ。 シディアスはアナキンのダークサイドへの転落を周到に計画していた。まず、彼はアナキンの気力をテストするため、独立星系連合の部下によるパルパティーン議長の誘拐劇を演出する。議長救出任務の間、アナキンはダース・ティラナスとの対決を迎えた。2人は戦い、パルパティーンが扇動するなか、アナキンはシス卿を殺害する。アナキンは十分な力量を持っており、それを使える状態にあることが分かった。シディアスはこの結果を大いに喜ぶ。アナキンは彼のものとなるのだ。 主要なジェダイ・マスターたちが連合軍の軍事司令官、グリーヴァス将軍の追跡に全力を挙げているなか、シディアスはアナキンに対するさらなる罠を用意していた。スカイウォーカーは愛する妻パドメが出産中に死ぬという予知夢に悩んでいたのである。この予言のことを知ったパルパティーンは、アナキンに神秘的なシスの知識の存在を暴露する。それには、人々を死から救う力の謎が含まれていたのだ。 やがて、ついにジェダイはパルパティーンがシスであることを突き止め、議長との対決に向かう。すると、シディアスは隠し持っていたライトセイバーを掴み、目もくらむほどのスピードで襲い掛かってきた。彼はメイス・ウィンドゥが議長逮捕のために召集したジェダイ・マスター全員を瞬間的に殺害したのである。さらに、アナキンの加勢によって、シディアスはメイスを打ち破ることができた。しかし、彼はダークサイドの電撃が反射したエネルギーを浴びたため、顔に深い傷を負ってしまう。この醜悪な顔を隠すため、シディアスはシンプルなシスのローブ姿に戻ったのだった。 シディアスはダークサイドに堕ちたアナキンを新しい弟子とした。彼はアナキンをダース・ヴェイダーと改名し、ジェダイ聖堂を襲撃させるために送り込む。続いて、彼はパルパティーン議長としての権限を行使し、銀河系に分散したクローン・コマンダーたちにオーダー66の実行を命令した。これはすべてのジェダイが共和国に対する反逆者であると告げる秘密の指令である。忠実なクローン・トルーパーたちは何の疑いも抱かずに、冷静にジェダイの将軍たちを処刑していくのだった。 その後、シディアスは元老院で特別議会を開催し、醜悪に変化した自身の顔が、反逆者のジェダイによるものだと断罪する。そして力強い演説が終わると、彼を支持する熱烈な愛国者たちから万雷の拍手が湧き上がり、共和国は終焉を迎えたのだった。シディアスは初の銀河帝国の誕生を宣言し、新秩序を公布する。彼は銀河系の最高権力者、パルパティーン皇帝となったのだ。 その後20年間にわたりパルパティーンの帝国は銀河を恐怖と混沌に陥れた。逆らうものは彼の右腕ダース・ベイダーの圧倒的な帝国軍に弾圧され、元老院も有名無実化されてしまう。 しかし一部の反帝国の議員が結成した反乱同盟軍が帝国に戦いを挑み、ヤビィン4やエンドアの戦いで勝利する。 パルパティーンの最後はエンドアの戦いで、アナキンの息子ルーク・スカイウォーカーをダークサイドに転向させようとするも失敗。ルークを殺そうとしたが、その時ダース・ベイダーが息子を守るため死を覚悟でライトサイドに戻りパルパティーン皇帝を核融合炉に投げ入れるのである。 皇帝という絶対権力者を失った帝国はもはや衰退していくだけであった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.10.11 12:31:01
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