スターウォーズ魂！！

パドメ・アミダラ＝ナベリーは人生の初期にナブーでもっとも聡明で才能ある子供として見出され幼いころからナブーの政治的リーダーとなるべく訓練を受け、言語学から護身術にいたるまで、幅広い教育を与えられた。そして14歳という若さでナブーの女王となるのである。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

通商連合がナブーへの侵略を開始したとき、彼女は女王として毅然とこれに立ち向かった。戦いによる解決を好まないアミダラは交渉によって事態の解決をこころみたが、通商連合は話し合いすらするつもりはなかったのである。救出に来たクワイ＝ガンとオビ＝ワンとともにアミダラは通商連合に侵略され、占領されたナブーから脱出する。現状を共和国元老院に訴えて事態を打開したかったのだ。
途中惑星タトウィーンで少年アナキンの助けなどもあり、首都星コルサントに到着したアミダラは直ちに元老院へ訴えた。しかし通商連合の代表による反論でなにもできない元老院議長バローラムに落胆したアミダラはナブー代表議員のパルパティーンの助言通り議長を不信任動議し、解任。新しい議長の選出を希望した。しかし新議長が決まるまでの時間がないアミダラは元老院を後にし、二人のジェダイと再びナブーへむかう。
ナブーに戻ったアミダラは対立関係にあったグンガン人に協力を要請、説得して共同戦線をとるのに成功。グンガン軍が通商連合主力を陽動し、アミダラとジェダイが宮殿に乗り込んで通商連合のガンレイ総督を拘束した。謎のシス卿との戦いでジェダイ・マスタークワイ＝ガンが倒されたものの彼のパダワン、オビ＝ワンが仇をうち、アナキンも通商連合の指令船を破壊して活躍。指令船を失ったドロイド軍は機能を停止。グンガン軍も勝利し、ナブーの戦いは終了する。
元老院も新議長パルパティーンのもと再結成され、平和が訪れたかにみえた。

　　　　　　　　　　　　　　　　　

10年後、女王を退位したパドメ・アミダラはナブー代表の元老院議員として活躍していた。そのころ、共和国ではドゥークー伯爵率いる分離主義勢力の脅威が増しつつあり、元老院でも共和国軍設立法案の是非を問う論争が沸き起こっていた。アミダラはこの法案に断固として反対の立場を表明し、貴重な反対票を投じじるべくコルサントへと向かう。
しかし、コルサントに到着したアミダラは謎の暗殺者による爆破事件に巻き込まれ、彼女の囮となっていた侍女のコーデを失う。この話をきいた元老院議長のパルパティーンは彼女にジェダイの護衛をつけた。それがジェダイ・パダワンとなったアナキン＝スカイウォーカーで、10年ぶりの再会であった。そして2人は暗殺の危機を逃れるためナブーへと戻った。やがてパドメとアナキンの間に愛が芽生え始めるが、政治家にとっても、ジェダイにとっても、特定の相手への愛は許されない感情だったのだ。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　

一方暗殺者を追っていたオビ＝ワンはジオノーシスでドゥークー伯爵や通商連合のガンレイらが共和国に戦争を仕掛けようとしているのを知るがみつかり、捕らえられてしまう。これを知ったパドメとアナキンはオビ＝ワン救出にジオノーシスに行くが彼らもまた捕まってしまうのである。
処刑されそうになった三人を救出にジェダイ達が乗り込み、ドゥークー伯爵のドロイド軍団と激突。ジェダイ救援にきたヨーダ率いるクローン軍も加わりここにクローン大戦が勃発する。



パドメもジオノーシスで戦い、この戦いはなんとか共和国が勝利したもののその後銀河は戦乱に巻き込まれていくのである。この戦いのすぐあとにナブーでパドメは密かにアナキンと結婚する。

　　　　　　　　　　　　　　　　

クローン大戦末期・・・パドメは共和国側の元老院議員として活躍していたが、議長のパルパティーンがその権力を増大していくと共和国自身の民主主義が崩壊してきているのではないかと疑いはじめ、ベイル＝オーガナや、モン＝モスマなどの同じ思いの議員と共にパルパティーンに嘆願書をまとめる。アナキンは銀河の各地で大活躍し共和国の英雄になっていたが、この頃パドメはアナキンの子を身ごもっていた。



パルパティーンがシス卿であることを知るはずもないパドメらの嘆願書はパルパティーンに無視され、逆にそれを共和国への反心ありと見られてしまう。パルパティーンはこのことをアナキンに告げ、パドメが死ぬ予知夢をみていたアナキンにさらに追い討ちをかけていた。彼女を救えるのは私だけと自分がシスであることを暴露したパルパティーン・シディアスはアナキンをダークサイドへ誘惑し、彼もダース・ヴェイダーとしてシス卿にひざまずいたのだ。ヴェイダーはジェダイ聖堂を襲撃すると、さらに分離主義勢力の幹部たちを殺害するためムスタファーへと向かう。こうしてクローン大戦は密かに終結したのだった。



パドメに真実を伝えたのはオビ＝ワンである。彼はアナキンの転身の証拠を見たのだった。パドメは茫然自失となり、この闇に包まれた現実を理解することができなかった。彼女はアナキンと会うためムスタファーへと向かう。一方、オビ＝ワンもパドメに気づかれぬよう、彼女の宇宙船に忍び込んだのだった。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

事実はオビ＝ワンの言うとおりだった。パドメは夫のした行為に理解を示すことができなかった。アナキンは歪められた感性の中で邪悪な行為に手を染め、自分たちに都合のいいように銀河系を改善し、子供たちのために腐敗した共和国を帝国へと変えたのだ。そして、力に自惚れた彼は、皇帝を倒し、銀河系を自分とパドメの好きなように支配しようと訴える。しかし、パドメはアナキンの変化を受け入れることができなかった。そして、オビ＝ワンが彼女の宇宙船から姿を現したとき、激怒したアナキンは最悪の結論にたどり着く。彼は大きな裏切りの陰謀を直感した。彼は愛する妻が、自分を殺すためにかつてのマスターをムスタファーへ連れてきたと考えたのである。アナキンは手を上げ、フォースでパドメの喉を締め上げた。彼女は呼吸を失い、そのまま気を失ったのだった。
アナキンとオビ＝ワンがムスタファーの溶岩採集施設で戦っている間、C-3POとR2-D2は動けないパドメを宇宙船に運び、看病をしていた。彼女は宇宙船の簡易医療設備やポリス・マサの完全な設備による手当てを受けたが、容態は一向に回復しなかった。パドメはアナキンがオビ＝ワンの光刃によって受けたダメージも、溶岩によって焼かれた姿も見ていない。彼女はアナキンがどうなったのかを知らず、夫の中にまだ善の心が残っていると信じていたのだ。パドメは息絶えようとするかすかな意識の中で、そのことをオビ＝ワンに告げたのである。


そして死の直前に、彼女はアナキンの悪夢に登場した奇妙なエイリアンの施設で、最後の力を振り絞って子供たちを出産する。双子には、母が自らルーク、レイアと名を付けた。オビ＝ワン、ヨーダ、ベイル・オーガナは、子供たちを安全に守ると誓うことになる。

その後、パドメ・アミダラの遺体はナブーに返還された。彼女の国葬では、何千人ものナブー市民がその最愛の代表に敬意を表したのである。