松陰神社商店街でひときわにぎわっているオレンジ色のお店にふらりとはいる。
立錐の余地がギリギリひとり分だけある盛況。
「椅子だしてあげて」
「いや、腰痛いんで立ってます。大丈夫ですから、ええ。寒いけど楽です」
「……よくわかんないけど、じゃあ、すいませんね、いらっしゃい」
マスターとイチゲンさん、お互い間合いをとり損ねたわけのわからない会話で周囲を不穏な空気の嵐に巻き込む。
ジョン・ウェインの形でカウンターと向かい合い、梅酒をなめる。
しまんないねえ。
今日のところはこんぐらい。
また裏ぁ返しにきますよ。
あーあ、寝床で養命酒でも呑も。
朝、起き上がれず。
ブッダの終焉のポーズをしばしキープした後、ようやく唸りながら身を起こす。
立ち上がってガクガクプルプル。
ガクプルってやつですよ。
情けない姿を気がねなくさらすことができるのは独居の特権だね。
あーよかった!
東新宿でさる番組の収録。
叙々苑の焼肉弁当を泣きながらむさぼり食う。
豪華なおまんまって素晴らしいね!
痛み止めがきれたのでガクプルで退散。
電車の振動が地獄のようだよ。
地獄が揺れるかどうかは知らぬがね。
新宿FACEで西口プロレス1月大会。
ジミー・スニーカー、ユダン・ハンセン、ブルーザー・デブロディ組VS世界のうめざわ、所々ジョージ、超能力少年ダイジ組。
コント『タイトルマッチ』。
出番前、腰の痛みにたえかねてばってん多摩川氏秘蔵のボルタレンを強奪し、大量投与。
目ん玉血走らせながらリープ・フロッグ。
よりによって本番当日にこのザマ。
ついてねえや。
スポーツ新聞の星占いじゃ、
《年に24回しかない快調日のうちの1日》って景気のいいこと書いてあったんだけどなあ。
あんなもん信じて痛い目にあう人の見る景色がわかった。
あーよかった!
終了後、お客様方のお招きでフランス料理デナー。
俺のことホントに外人だと思ったんだろーな。
腰が痛いわ腹いっぱいだわで、ついには椅子をはねのけ真っすぐ立ちつくす。
どーだ、ジョイントセキュリティエリアの人みたいだろ。
直立不動がいちばん楽だなんて。
マルセル・マルソーパントマイムアカデミー初等科なら級長さんだよこりゃ。
いっそルーシーになってプカプカ浮いてたい。
お空の彼方でダイアモンド抱いて。
『大どろぼうホッツェンプロッツふたたびあらわる(原題:NEUES VOM RAUBER HOTZENPLOTZ)』(プロイスラー 著、中村浩三 訳/偕成社)読了。
今実写化するんならホッツェンプロッツ役はスタローンで決まりだな。ダスティン・ホフマンって線もあるけど、スタローンマニアのスタ郎としてはやっぱスライにどんどん出てもらわなきゃ、困りますよ。
『心が雨漏りする日には』(中島らも 著/青春出版社)読了。
リタリンってそんなにいいもんなら俺にも処方してくんないかな。
喫茶店で傘をパクられる。
おかげでパクられた人の見る景色がわかった。
あーよかった!
大久保で打ち合わせ。
湯屋の帰りに上機嫌で雪をぬってフワフワ向かう。
すっかり湯冷め。
遅刻してきたくせに半ギレ状態をつらぬきとおし、緊張感で周囲の呼吸を浅くさせる。
チョコボール、銀のエンゼルひき当てて深夜に大興奮。
よし、あと1枚でおもちゃのカンヅメだ!
待ってろよ、田中星児!!

フルルガーデン八千代という千葉のショッピングモールで西口プロレス。2ステージ。
移動も楽屋もずっとしゃべり続けて迷惑がられる。
俺にもこんな日があっていい。

五反田の職人さんとこへ衣装の受け取り。
一緒にチャンピオンベルト型ポーチをたくされる。
ただじゃ帰さないねぇオヤッさぁん!
原宿をパトロール。
時間に制約があるととにかく中身が濃いのだ。
夜、新宿で要人と会う。
それを聞きつけ、木更津からも雨をくぐって駆けつけた男がひとり。
過去の話よりこの先の話の方が多くなったのはいいことだ。
あ、トラのパンツちゃんと試着しとかなきゃ。
上野広小路亭で『ダーリン寄席』。
漫談。
モッズファッションを柔道の審判みたいに着こなせるのは俺だけ。
打ち上げ会場の店員のねえちゃんたちの使えないはしゃぎっぷりったらなかった。
料理を手にしたままメールうってるわ床を水びたしにして放置するわ客の履物なくすわ。
で、はしゃいでんの。
ありゃキャバクラかなんかでお茶ひくようになった連中の集積場なんだろな。
ラジーのリーダーにそう言ったら、
「間違いないですよ」
となぜか百戦錬磨のような目つきで頷いたのだよ。
オカマのネタなんかやってるけど、さしずめきゃつはジゴロだね。
次回『ダーリン寄席』、4月7日です。
俺の着こなしにホロリとしてちょ。