さて、皆さまに、アスペルガー症候群のことをいろいろ記事にしてきて、もう半年になります。
わたしも、来月4日には30歳です。
そこで、いろいろ考えてみました。
そもそも、アスペルガーの人は、一体何に苦しんでいるんでしょう。
この障害を説明するのは、あまりにも説明することが多すぎて、わたしには非常に大変な作業です。(実際に、人に説明するのは大変です)
一体、何が苦しいのだろう?
一生懸命考えました。
支離滅裂な内容だと思いますが、当事者らしい、嘘や飾りのない気持ちです。
宜しければ、お付き合いください。m(__)m
わたしが思うに、アスペルガーの人が抱える悩みで多いのが、まず人間関係。
コミュニケーションが上手くいかないことだと思います。
わたしも、身近な人とすら時に上手くいかないことがあります。
わたしもアスペルガーですので、どういうときに上手くいっていないかなー?
と、冷静に考えてみました。
まず、 「聞いていない」と「聞こえていない」は違います。
アスペは後者が殆どです。
聞こえていないとなると、悪気がないわけです。
しかし、アスペの人は、難聴の方や耳が本当に聞こえない方と違い、耳自体は聞こえているが、脳に入らないことがあるため、ここが誤解されがちで、辛いところです。
このように、コミュニケーションが上手くいかないことが多くなると、自暴自棄になって、前者も出てくる場合があります。
「人の話なんか、聞きたくない」
「どうせ分からない」
ということになってしまいます。
わざと聞かないということも出てきてしまいます。
自分の話が、アスペの人には伝わらない場合、どうしますか?
イライラして喧嘩腰になってしまったら。
「ちゃんと人の話を聞いてよ!」
「聞いてないでしょ!」
こうなると、アスペの人もカチンと来ます。
「なんだと!」
となって、喧嘩になるでしょう。
カチンとこなくても、人によっては塞ぎ込みます。
「また話聞いてなかった……」
「わたしなんかダメ人間……」
となって、うつ状態になります。
これを出来るだけ防ぐには、
「どうすれば、伝わるかな?」
というのが大事だと思います。
怒鳴ることは出来るだけ避けたいものです。
というのも、アスペの人は大抵、怒鳴り声が苦手です。
怒鳴られた記憶しかないとなる場合もあります。
わたしの場合も、周囲に怒鳴られた記憶しかない。
怒られた恐怖の記憶しかないという記憶が、強く残っています。
こうなると、他人を簡単には信用できず、心を閉ざしたまま成長し、大人になっても非常に辛い思いをします。
自分が喋ると、何故かトラブルになる。
だから喋らなきゃいい。
と、無口になります。
でも、見ているだけでも目立つそうなので、それでもいじめられたりするので、いじめではなくても、いじられキャラになったりして、どうしようもなくなります。
そして、アスペの人は、自分に自信がなくなり、自分が嫌いになります。
アスペの人は、相手を怒らせたくなどないのです。
だから、こんな時アスペの人は、
「○○と言えばよかったの?」
「じゃあ、どういえばよかったの?」
と、聞き返すことがあります。
相手がどう考えているのかという、苦肉の策です。
でも、それが相手の気持ちを逆なですることになったりするのだそうです。
この言い方や態度が、どうも、相手には生意気に見えたりするそうです。
アスペの人にとっては、思いもよらないことです。
ここで、よくトラブルになります。
「なに、その言い方!」
「生意気な!」
こうなると、アスペルガーの人には更に深い傷になります。
もちろん、アスペの人は相手の心を逆なでしようなんて、思ってもいません。
「どうすれば上手くいくのかな」
と、自分なりに必死で考えているのです。
それが、健常者から見ると不器用なのだそうですね。
アスペルガーの人は、トラブルメーカーになりたいと思っている人はまずいないと思います。
いつも、どうしたらいいのかを必死で考えています。
それを酌んであげてください。
また、これは反抗期に入ったお子さまにも言えることかもしれませんが。
例えばお母さんが、
「○○しなさい」
「まだ、○○してないの?」
と言うとします。
こんな時、アスペの子が嫌そうに
「うるさいな!」
「もうやろうとしているよ!」
となって、お母さんもカチンと来て、
「何なの、親に向かってその言い方は!」
「やろうとしてないじゃない!」
と言ってしまい、アスペの子は腹が立って、
「うるせーんだよ!」
となって、喧嘩してしまいます。
こういう場合、アスペの子は、既にやろうとしていることが殆どだと思うのです。
やっていなくても、既に自分なりのペースでいろいろ考えていることが多いのです。
そんな時、外野(この場合はお母さん)にいろいろ言われると、どうしてもうるさく感じます。
この場合、出来るだけお子さまのペースにあわせることが必要なのかもしれません。
あるいは、
「お母さん、やりたいんだけど、やり方がわからない。
どうしたらいいかな?」
という、この一言が言えなくて、苦しむ子がいます。
人に助けを求めるのが、弱い人間のすることとか、過去に言われてしまって、これを本気で信じ込んでいることもありえます。
わたしがそうでした。
アスペの人は、人の話を聞くことも、非常に苦手です。
ひとつの話しか聞けない場合が殆どです。
あまりにも長い話、しかも、興味のない話や知らない話だと更に苦痛で、頭に入らないのです。
聴きたくないのではありません。
でも、頭に入らないんです。
ところが、興味のあることだと、特に覚えようと努力しなくても、場合によっては嫌でも頭に入るので、わかっていない人や心無い人には、
「都合のいいことだけ覚えている」
と言われて傷付きます。
まずは、短く言い切ることを心掛けてください。
また、「ごめんなさい」となかなか言わない場合があります。
それは、わたしの場合、
「何故自分が、悪いといわれなければならないのか!?」
と、思っていたからです。
納得してなかったのですね。
自分が悪いと思っていないのに、
(というか、どこが、何故悪いのかハッキリ言われていないのに)
「謝りなさい!」
「もっと人の気持ちを考えたらどうなの!?」
と言われると、すごく嫌な気持ちになります。
「あなたこそ、わたしの気持ちを考えたことがありますか?」
と言ったりもしました。
とりあえずこの場は謝ろうという気持ちには、とてもなれません。
納得できないことは、意地でも押し通す人が多いでしょう。
アスペルガーの人が全員そうかどうかわかりませんが、わたしは、大人になっても、失礼なお客さまと争ったことがあります。
また、上司がタバコを道端にポイ捨てした時も、注意しました。
それが何故いけませんか?
アスペルガーの人は、それぞれ違うやり方をするのだと思います。
それを、どうか分かってほしいと思います。
もし宜しければ、応援宜しくお願い致します。m(__)m
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