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テーマ:本日の1冊(3684)
カテゴリ:本
(再び修正版)
こんばんは、摩周丸です。 今日は大切に読み進めている本の紹介をしたいと思います。 【送料無料】世界の艦船 2012年 06月号 [雑誌] ご覧の通り、特集は「エセックス」級航空母艦です。 本級は1940年に1番艦が発注され、徐々に建造予定数が増えていきましたが、太平洋戦争勃発に伴い、最終的には32隻の建造が計画されました。 そして終戦までに17隻、戦後完成が7隻と合計24隻が建造されました。 恐るべきは合衆国の工業力です。わが国で言えば「翔鶴」級が同じ年代の空母になりますが、片や2隻、それに対し「エセックス」級は1942年12月の1番艦就役からほぼ1ヶ月ごとに新造艦が就役し、前述の通り終戦までに17隻が就役しました。 終戦によって8隻の建造をキャンセルしたとは言え、これだけの規模の計画を立て、そして実行してしまうあたりに、20世紀の大国・アメリカ合衆国の底力を感じます。 本書では触れていませんが、大戦中「エセックス」級を補完するために建造された「インディペンデンス」級軽空母は1943年中に9隻就役し、輸送船団用の護衛空母(有名なのは「カサブランカ」級かな?)に至っては週刊ペースで建造され、英国に貸与されたものもふくめれば、最終的に100隻以上建造しています。 我らが帝国海軍が戦中に完成させた正規空母は、「大鳳」と「雲龍」級が数隻、後は商船改造の軽空母が何隻かです。欧州の海軍が相手だったら堂々たる陣容ですが、なにせ相手が悪かった・・・orz もし8月15日以降も戦争が続いていたら「ミッドウェイ」級も登場するし・・・やっぱし勝ち目ないわな(涙目) 話がそれてしまいましたね。 こういったうんちくを語るのも楽しいですが、本書では白黒ページながら、就役した「エセックス」級空母の全艦が写真で紹介され、大戦中の戦歴はもちろん、近代化改修された後の図版や冷戦期の戦歴が説明されています。 さすがに24隻もいると、各艦ごとに改装のタイミングがずれたり、用途が変更されたりするので、退役するまでに個性と呼べるほどの差違が生じています。 これだから船は面白い。 まぁ、色々のべてきましたが、太平洋戦争を勝利に導いた本級を通して、歴史の探求をするのも一興だと思います。 それではまた・・・ にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012/05/12 03:03:49 AM
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