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バルセロナで探る 〜YASU指導者修行〜

matamalaの日記 [全17件]

監督の言葉  (139)

スペイン人の子どもたち指導を始めて 1週間ちょっとが経った。最初は子どもたちをコントロールすることに悪戦苦闘したものの、最近はAlevín(11歳〜12歳)の子どもたちを主に指導するため、コントロールに関してはさほど大きな問題はなくなった。

 ただやはり言葉の壁は大きい。

 聞き取りに関しては、頭の中で日本語に直さなくてもすんなり意味が解釈できるようにはなってきたが、話すことに関しては、まだ頭の中で言うべき言葉を反芻している状態。

 自分の言葉でしっかり伝えたいという思いと、上手く伝えられないというギャップにもがき苦しむも、監督が、

 「今は頭の中で考えていることと、言葉とが一致していないんだろう。時間が解決してくれる。焦らずに今できることをしよう。もしコントロールが難しいならAチームを指導してみるかい?Bチームよりは飲み込みが早いから少ない言葉で伝わるはずだよ?」

 なんてあたたか〜い言葉をかけてくれるものだから、さらにやる気は出る。素晴らしい監督にめぐり会えただけでも感謝しないといかん。しかも指導の後のinfantil(13歳〜14歳)やcadet(15歳〜16歳)の練習は、説明がしっかり理解できだしてから学ぶことがさらに多い。

 監督のためにも、もちろん自分自身のためにも、さらにポジティブに生徒に接していこうと思った。

 監督はああ言ってくれましたが、そのままのチームで頑張ろうかと。自分の言葉でしっかりと伝わるまで、後ろ指さされながらも頑張らないとね。

 色んな葛藤を蓄えて、経験を太らせて帰りたい。




2008/01/26

スペインの子どもたち  (1)

 月に1度のペースで更新しているような気がしますこのブログ。笑 

 1月に入り、予てからお願いしていた、スペイン人の指導を開始。

 想像以上だな。笑 ボールを持って走りだす子、プロレスを始める子、喧嘩を始めたかと思えば、すぐにじゃれあいになる姿は可愛いものの、いくら練習中だと注意しても、笑顔でそれらを続ける。

 「サッカー」に熱がある子ども、「遊び」に熱がある子ども。両方いる状況。日本人学校の指導で経験したことが直接生きるであろうこの環境。問題は言葉の壁。高い。

 子どもであるからこそ、むきにならずに、上手に遊ばせながらサッカーというスポーツに興味を持ってもらいたい。サッカーに熱意のある子は尚更。違った動機付けを勿論する必要があるし、対極するモチベーションの子どもたち(特に低い年齢)を同じように練習させることは至難の業である。


 まずは「コントロールする」こと。これが暫くの目標になりそうな。事情は勿論色々あり、今のチームの下部組織ではない。だからこそ、「楽しい」「遊べる」そういった、スペインに来てから初めて学んだサッカーの指導感覚をダイレクトに伝えられるのではないか。

 先は長い。だけど、ちょっとした「遊び」が、すべての「興味」を支えている。

 
 


Last updated 2008/01/26 6:30:03 AM
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2007/12/22

ビルバオでの素敵な出会い  (1)

 そういえば最近ブログ書いてないな〜って思ったら、1ヶ月も経っていました。w チームの方の年内の練習も一昨日で終わり、クリスマス前にゆっくりとした時間を過ごしています。

 さて、先日は初めてスペインにて一人旅をしました。4泊5日で北部ビルバオへ。目的は勿論サッカーです。気になっていたんですよね、バスク人だけで構成されるアスレチック・ビルバオの実態が。育成が。マドリー、バルセロナと共に、2部に落ちたことない秘密が。

 ビルバオにて素敵な人との出会いを果たしました。この人なしではあの旅は語れません。
 
 倉本和昌さん。現在彼は、ビルバオにて、二つのチームを掛け持ちしながら、一方のチームではアシスタントコーチ、一方のチームでは監督をされています。いや〜、サッカーに対する情熱が物凄い。

 そんな彼にべったりとひっついて、ビルバオにてサッカーの実態を学ぶと共に、色々なことに気づかされました。

 自分はこれまで、「サッカーを介してしか語ることのできない人間にはなりたくない」ということを思ってやってきましたが、彼と会ってその考え方をもう一度改める必要がありそうだと。。

 「サッカーを介して?いや、俺、サッカーのこと実際何も知らへんやん・・・」

 幼い頃、サッカーマガジン、ダイジェストを読み漁り、毎週欠かさずJリーグを見て、選手名鑑に目を通し、新聞で移籍や勝敗をチェックし、ノートにメンバー表をビッシリと書き込んでいた・・・あのときの瑞瑞しい気持ち・・・一体どこに行ってしまっていたのでしょう。

 いつからか「サッカー監督」を目指す傍らで、サッカー以外のことからのアプローチにばかり目が行き、肝心のサッカーの情報を自分の中に取り込むことを怠っていた気がします。

 彼のサッカーに対する姿勢、サッカー監督である前に、純粋にサッカーが好きで好きでたまらない一人の人間としての姿勢、それに終始見とれていました。

 そして、そんな彼にべったりくっついたお陰で、たった4日間の間でしたが、信じられない数の人と接し、お話する機会を頂きました。これも全てがサッカーで繋がっているのだから驚きです。
 

 移動のバスの中、レストラン、バルの中、スタンド、ずーーっとサッカーの話。あそこまで無邪気になってサッカーの話に没頭できたのは何年ぶりか・・・。


出会いは財産です。彼を介して出会った人と、先日バルセロナでお食事をしながらこれもまたサッカーについて熱く語る機会がありました。忘れかけていた何かが、彼らとの会話によって、自分の中で沸々と燃え上がっていっています。


 もう一度、純粋にサッカーを楽しめるように。サッカーを本気で好きになれるように。彼らにもらった刺激を行動に変えてみようかと思います。

 

 ありがとうございました。


 って結局、育成のことなどに全く触れない日記になってしまいましたが、追って掲載しようと思います。悪しからず。


Last updated 2007/12/23 2:22:09 AM
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2007/11/23

サッカーを学ぶ?

バルセロナ市内から北に向かって伸びる一本の線路、Ferrocarrilsと呼ばれる、市内から郊外まで出るための電車に乗り約25分、Sun Cugatと呼ばれる駅にある、Colegio Europaというスポーツの専門学校のグラウンドで、Josep Maria Genéのトレーニングは行われる。

 
 今日も学校までの約1時間半の道のりの間中ずっと、どこに焦点を絞って見るかを考えていた。

 スペインにサッカーを学びに来た明確な理由はない。ただ日本とは体格もスタイルも似ているし、目指すべき方向性だと思うことと、世界一のリーグを有する国での育成に興味があった、ただそれだけ。現地でチームに入って、見えてくるものから考えようと思っていた。


 ただここに来て思うことは、「練習メニュー」や「技術」を学びに来ているわけじゃないということ。以前も記したように、サッカーに関する専門書や、練習メニューの情報は、日本の方が簡単に入手することができる。

 「オリジナル」という言葉の大きさ、それが「生きている」この国で、日本で自分が行っていた、行おうとしていたことに近い、それを極めようとしているチームに属し、はっきりとしたものを「得た」という感覚で帰りたいと思っていた。

 ただ具体性を求めれば求めるほど、「メニュー」や「理論」の範囲にとどまってしまう。

 やはり精神面、その国での選手一人ひとりの哲学、日常の意識がどのようにピッチに影響を及ぼしているのか、それを探りたいと考えている。

 ただそのためには、もっと深くチームと関わる必要性がある。しかし、時間や日数が限られており、大学に通いながらの生活のため、この一年では難しいかもしれない。

 だからこそこの一年では、「確認」という意味も踏まえて、日本で皆が、自分がやろうとしていることは、世界のレベルの中でどういった位置づけなのか?日本だけのオリジナルのヒントは?

 そういったところを現地で「考えて」帰りたいと思っている。

 全てはすごく抽象的で、今の段階では上手に言葉にはできないが、漠然と思っていることはそんなこと。日本のスタイル「考えて走る」は定着したが、日本のサッカー選手の在り方はまだまだ確立されていないと思う。


 中田英寿という素晴らしいモデルから学ぶべき要素は多々あったと思うが、今の日本に彼の発想がフィットしないということは、現地に来て何となくわかったこと。それをもうちょっと具体化し、言葉にできるようになって帰りたい。


Last updated 2007/11/23 6:55:33 AM
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2007/11/21

  (2)
[ 日本人学校 ]  

 工事中のサグラダ・ファミリアが左手に見える。一方で、前を向いて坂を上り始めると、タバコの吸殻が散漫し、大型のゴミ専用のコンテナと路上駐車が道を塞ぐ。いつもと同じこの道も、いつかまた、特別になる日がくるに違いない。

 そして、そんな今日この頃、こんな道を歩くとき、スペインにいることを強く実感する。それ以外では、ほんとふとした瞬間。

 駅の改札を抜けた時、学校の階段を上がる時、トイレに入った時・・・・。ふっと意識してスペイン語を聞かない空間に入った時に、頭で認識していることと、無意識に持ち合わせている感覚とが顔を合わせる。

 
 「慣れ」って怖い。ちょっと前までは特別なことだったのに、今では真新しさの欠片もない。サグラダ・ファミリアも同じ。初めて見た時のもの、今左手に見えるもの、同じものなのに、あることが「当たり前」になっている。


 そんなマンネリを一新する出来事。ふとした瞬間に訪れるもの。

 日本人学校にて、特別ゲストとして鈴井智彦さんがいらっしゃった。雑誌Numberなどで活躍されているプロのカメラマン。その方が一日コーチをしてくださった。

 いくらカメラマンとしてはプロだとは言えど、指導となれば別・・・なんて見方も勿論あると思う。しかし、やはり一つの物事のプロは枝分かれした時にこそその経験を生かせるもの。ましてや「素人」も「玄人」もないこの世界、いい指導かそうでないかは子供が決めるもの。


 彼の指導が始まって、最初の一声で全てがわかった気がした。「ああ、これはすごいわ。」

 子供の心を掴むことがとにかく上手。「遊び」をよく知っている。自分のスタイルがしっかり確立されているので、子供たちから必死でついていこうとする。

 そんな印象かな。自分はまだまだ子供たちを「惹きつけよう」としている。彼はもうすでに開始2分で「惹きつける」作業は終わらせ、そこからは一緒になって楽しむ作業に従事しているようだった。

 フィルターを通していない、生の子供たちは一体彼の目にはどのように映ったのだろう。彼の中に刻まれている一コマ一コマが、頭の中で、次の新しいイメージへと変化していくのだろう。だからこそ、子供に対してもクリエイティブに接することができる。

 彼が練習メニューを組み立てて、準備してここへ来たとは到底思えないほど、機転が利いていた。



 工夫、努力は勿論かかしていないつもりである。だけど、やはりどこか変化の起きない自分に、生徒に、意識はなくともマンネリを感じていたのかもしれない。今日は改めて、「プロの業」を拝見することができた。

 ちょっとずつツマミ食いをして、柔らかい感覚を手にしたい。

 慣れの中に新しい発見を。毎日少しずつ少しずつ。 


 


Last updated 2007/11/21 6:39:24 AM
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2007/11/17

スタートダッシュ  (4)
[ 日常 ]  

 2日前くらいまでのネガティブシンキング。霧が晴れたわけではないが、ある程度気持ちの整理はついた。

 「最後までやりきれない」「無理ができない」ってもどかしさが全ての原因。自分には障害がある。指導者を目指すことになった理由もそれ。結局は妥協や我慢でしかない。
 
 勿論、そう思ってここまでやってきたわけじゃない。心から「指導者になりたい」と思ってここスペインにやってきたのだが、同じような悩みを再び繰り返す。

 体調管理をしようが、バランス良い食事をしようが、結局は「危険信号」がどこかで出てしまう。限界がはっきりと自分でわかってしまう。無理することが大切、ちょっとした無理が効く「若さ」がある時期に、とっても痛手だと、深く落ち込んでいた。

 仲間に相談した。同じように、志を持って日本からやってきた友達。学校の先生や友達が体調を心配してくれ、電話をくれた。家族が話を最後までゆっくり聞いてくれた。


 ああ、悩んでられへんな。自分でできることはここまでってわかってるなら、その範囲の中で納得するまでやって、そこからまた上を考えればいい。

 そして何よりも


 気にかけてくれる、彼らのために頑張ろうと思った。人のために頑張ること、やっぱりここに帰ってくるんだね。

 障害を持つことは確かに不利です。でも優しさをこんなにも肌で感じることができる。これは何にも変えがたいもの。

 サッカーを通り越え、自分と向き合った数日。スペインに来てやっとスタートダッシュが切れた気がする。

 また悩むかもしれない。その時は少しだけ甘えさせて下さい。

 いつもありがとう。


Last updated 2007/11/17 6:22:22 AM
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2007/11/13

  (2)
[ 日本人学校 ]  

 風が冷たくなってきた。少し大きめのジャンバーに身を包みながら、あどけない笑顔で走り回る彼ら。中には半袖で走り回る元気な子もいるが、我慢しきれずにもう一度身を包む姿が実に可愛い。

 子どもが苦手だと思っていた自分が、いつのまにか子どもの指導の虜になっている。変化や素直な表情を観察することはとても楽しいものである。


 さて今日は、先週の日記でも紹介したように、拗ねてしまった1年生の男の子の様子を伺うことからスタート。やはり注意をされたからか、挨拶をしても返事がない。最もな行動だ。自分が幼い頃も、怒る先生=嫌い という概念が、少なからず存在した。

 フルコート(フットサルの大きさの)で20分間の試合をすることからスタートしたが、彼に変化が見られた。周りの子に対しての言葉の掛け方が、以前よりも柔らかくなっていた。はっきりとはわからない。でも、表情や態度から見ても、明らかに変化が伺えたのだ。

 試合後、彼の元に行き、「今日の言葉の掛け方良かったよ」と手を差し出すと。ちょっと照れながらも握手を返してくれた。その後の表情は説明も必要ないほど。率先して体操のリーダーをしてくれたり、誰よりも大声で皆を鼓舞してくれた。勿論、柔らかい言い方で。


 人間って不思議。高校生であっても、小学生であっても、勿論、大人であっても、少しの言葉や少しの叱責で、劇的な変化が生まれる。ただそこに指導者のエゴがあってはいけないと思うし、今日の変化だけに満足せずに、継続的に観察していきたい。

 そして、あの時にかけた言葉は本当に正しかったのか?しっかりと頭の中で反芻し、次に同じようなことが起こった場合に備えたい。それが彼に対しての感謝の印になると思う。

 小さな小学生が、僕を大きくしてくれた瞬間でした。ありがとう。


 


Last updated 2007/11/14 5:04:14 AM
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1986年4月3日生まれ。2005年4月、関西外国語大学入学後、同7月、啓光学園サッカー部監督就任。約2年半指導経験を積んだ後、2007年9月より、スペイン、バルセロナにて指導者の勉強中。 サッカーというフィルターを通して世界を覗く

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