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2014/05/17
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カテゴリ:日々のこと
 かの遠隔操作事件について少し動きがあったようですね。「自称真犯人」がマスコミ等に「暴露メール」を送付しました。この事件について少しだけ書いてみます。

 この事件は、客観的に見ても大変興味深い事件だとは思うのですが、「だからフリーソフトって危ないよね」的な世論になられると結構困るというか悲しい立場にいるので、そういう意味でもちょっと気になるのです。
(ただしメールは一部のみ抜粋)



>もともと、私は海外サイトで拾ったウイルスジェネレータで作ったものを使うだけのスクリプトキディでした。

>iesysを作る以前にも多数の人に感染させています。

>何らかの実行ファイルにくっつけてあちこちで配布する手口が中心です。


 スクリプトキディとは自分ではプログラムを書く能力のないのに、他の悪意のハッカーの用意した攻撃ツールを使って一丁前にハッカー気取りをする人たちのことです。
 既製の攻撃ツールを使ってこれまでも感染を行っていたようです。
 文章からすると、iesysが初ウイルス作成あるいはウイルス作成の経験が浅いとも取れます。確かに iesys は既存のウイルスと比較するとかなり技術的要求水準の低いソフトウエアのようです。


>「遠隔操作」可能なウイルス、一旦感染させたら、遠隔操作して大抵の実行ファイルに感染させることは可能です。

>昨年、片山氏の弁護団からポータブルアプリケーションという言葉が出たときやっと真理に近づいたと思いました。

>もちろんUSBメモリを差して自動実行されるタイプではありません。今のOSではそれでは感染しないです。

>片山氏は感染した実行ファイルを、確認しただけでも数台で使いまわしていたので、それぞれのPCに感染させることに成功。

片山氏以外の遠隔操作はiesysを使ったのになぜか、片山氏のPCはウイルスジェネレータで作成したウイルスで遠隔操作したようです。この自称真犯人、なぜこのようなことを書いたのか。それはiesysでは、片山氏を被害者に仕立て上げるには機能が足りなさすぎるからです。
iesysは感染能力がないため次々と複数PCで感染を広げることはできませんし、掲示板を経由して操作のやり取りを行うため、様々な情報を取得を取得するにも時間がかかりすぎます。


>・自宅(OCN)のPC

>・IP【60.36.185.80】の会社PC

>・toshibaのリモートホストのPC

 この3つで重要なのは、「IP【60.36.185.80】の会社PC」です。このIPアドレスは何でしょうか。whoisで調査しましたが、「該当するデータがありません」とのこと。事件当時は使われていたのでしょうか。どうやら日本のアドレスではあるみたいですが…。これ自身が正しいとすると秘密の暴露にもなり得ると思うのですがどうでしょう?。さらっと調べてみたところ、片山氏が以前勤めていた会社名というのは報道はされていないようですが…。
2014/5/17 23時追記: 60.36.185.80は岐阜県に本拠地を置く人材派遣会社のIPアドレスのようでした。東京に支社があるわけでもIT関連の技術者の派遣会社でもないようです。また、片山氏が「開発」を行っていたならば、人材派遣会社ではなく、派遣先のIT企業であるはずです。あと、自称真犯人がIPアドレスで会社を書いたのが気になります。なぜ会社名を書かなかったのでしょうか?。ひょっとして自称真犯人は、片山氏の当時の勤務先を特定できていないのではないでしょうか?。
 
 あと、片山氏の複数PC(とスマートフォン)に遠隔操作ツールを仕掛けた(仕掛けることができた)ことになっていますが、どうやって同一人物と判断できたのでしょうか?。ちょっと気になります。


>もっとも、iesysにも.exeや.batの実行機能を実装してるので、他プログラムに感染させることは可能です。

 任意のプログラムを実行することは可能ですが、他のプログラムにiesys自身を感染させることはできないはずです。
 

>携帯マルウェアについては、片山氏がスーファミエミュのapkファイルなど入れて動かしていたので、一瞬のタイミングで紛れ込ませることに成功しました。

 apkファイルはAndroidの実行ファイル(パッケージ)です。一見もっともそうに書かれていますが、「一瞬のタイミングで紛れ込ませる」って何でしょう?。ものすごく曖昧な表現です。片山氏はPCからapkファイルをダウンロードしてAndroid端末にインストールしたのでしょうか?。そんな面倒くさいこと片山氏はしたのでしょうか?。そもそも自称真犯人はAndroid用の遠隔操作ツールも持っているのでしょうか?。PC用の遠隔操作ツールとは明らかに別のツールが必要です。


>片山氏本人がPCに保存していて私が盗んだ「docomoメモ2012.txt」にトラブル経緯が書いてありました。

>対応した副店長の氏名も書いてありました。「名刺もらった、アニメキャラみたいな名前だな」と本人コメント。

 技術的なことは何もないですが、このコメントは秘密の暴露でしょうか?。警察が片山氏PCを調査すればこのファイルが本当にあるのかはすぐわかります。
…でも、警察が「これは真犯人ではありません。愉快犯です。」といっても信じない人たちはいそうなので、もっともらしく書ければそれでよいのかもしれません。



>雲取山、江ノ島は片山氏がルート検索していたのを確認しました。

 ルート検索したから、証拠をその場所に隠したのでしょうか?。本当に行くともいつ行くともわからないのに?。自分ならば、本当に行ったことを確認してから隠しに行くと思いますが。スマートフォンにマルウエアを感染させているならGPSから位置情報を得ることはできるので、原理的にはそれも可能なはずです。
 しかし自称真犯人は、片山氏の行動をGPSで追って後から証拠を隠したといえない事情があります。雲取山はともかく、江の島は片山氏が首輪をつけたとされる時刻(2013年1月3日午後1時半頃~午後3時半頃)から、真犯人からのメール(1月5日(土)午前0時34分)までは時間がなさすぎます。
 また、片山氏が江の島を訪れたとして、猫に全く触らずに帰ってしまう可能性も監視カメラにうまく映ってくれない(あるいは映りすぎて首輪をつけて「いない」ことが分かってしまう)可能性もありますよね?。自称真犯人にとって、ルート検索さえすれば行った事実はなくてもよかったのでしょうか?。



>iesysは元はegserviceという名前のVC#プロジェクトでした。

>egserviceは片山氏のIP【60.36.185.80】の会社のPCから盗んできたものです。

>リネームの上、AssemblyInfo.csなどビルド情報をそのままにしたまま、全く違うプログラムに改造しました。

>インストーラであるcofeeも盗んだものです。こちらは元の名前のままです。

>つまり、事件に関連する実行ファイルのいくつかは、元は片山氏本人か同じ会社の人が保存していたVC#のプロジェクトファイルというわけです。

 egserviceは検察側の主張(http://bylines.news.yahoo.co.jp/egawashoko/20140311-00033448/)で「F:\vsproj\egservice」からと思いますが、この中でFドライブは片山氏自身がTrueCrypt(暗号化ツール)を使って自身で構築したドライブと認めています。片山氏はその中にvproj隠しフォルダがあったとしています。egserviceが片山氏が以前勤めていた会社のプロジェクトファイル名だとすると、これらの証言と矛盾します。
 
 それと、自称真犯人はなぜこのような面倒くさいことをしたと書いているのでしょうか?。片山氏を犯人に仕立て上げるなら、iesysのソースを片山氏の自宅PCの隠しフォルダに転送するほうがよほど簡単で確実に仕立て上げられます。会社PCに保存して消去だと完全に上書きされてしまう可能性もありますし、片山氏の離任に伴いフォーマットされてしまう可能性もあります。また、警察に「偽の証拠」を見つけさせるにせよ、削除されたファイルを復元して…といった不確実なものより片山氏の自宅PCに「ばん!!」と残っていたほうが良いと思います。警察が会社のPCを調査しなかったり証拠を見つけられなかったらどうするつもりだったのでしょうか?。
 
 あと、検察側の主張によると、『「wbcap」の文字列を検索し、特定の文字列をiesys.exeのソースコードに含まれている文字列「UTF-8」に置換した』とか、『サクラエディターで「F:\vsproj\egservice\upld\upld.php」を編集した』のような「さりげなさ」すぎる証拠まで残っているようです。いくら犯人に仕立て上げるといっても普通ここまでやる必要はないですよね。真犯人にとって警察は「ちょっと証拠を残せば勝手に犯人と決め付けてくれる存在」なのに…。片山氏の件だけやっている操作の内容が複雑すぎます。



>片山氏PCからそれらプロジェクトのソースが発見されたor復元されたとすれば、内容がiesysとは全く違うとは言え、GUIDが完全一致してるはず。

>検察はこれを「片山が犯人」の根拠にしてると想像しています。

>3.4×10の38乗通りのパターンを持つ.NetのGUID(128bit)が一致したならさすがに宇宙規模の奇跡ですよね。

 GUIDを完全一致させたいなら、先に書いた通り自前で作ったiesysのソースコードを片山氏PCに転送するだけでよいはずです。なんだか技術的なことを書いてケムに巻こうとしているようですが、一般的な技術情報を書いているにすぎません。



>iesys等のバイナリからから検出されているPCの情報、”TKY_DEV_PC07″とか”TKY_DEV_PC07_2″とか”Hewlett Packard”とかの文字列は、

>盗んだプロジェクト内のAssemblyInfo.csで定義されてるので、どこでコンパイルしようとそのまま反映されるというわけです。

AssemblyInfo.csって、VisualStudioのプロジェクトでは必ずできますが、特にC#初心者にはよく分からないファイルですよね。証拠となる文字列を埋め込んだというよりは、紛れて入ってきた文字列である可能性は高いですね。そもそも、片山氏はC#を使えないと主張していたわけですから、C#のプロジェクトに従事していなかったはずです。自称真犯人が片山氏PCからC#プロジェクトを盗んだとするとここでも矛盾が発生します。まあ遠隔操作ツールからファイルサーバーにアクセスできたと考えられなくもないですが、普通はC#のソースを管理するならVSSなりTFSなり使いますよね?。


あと、自称真犯人は(iesysより高機能な)既製ウイルスジェネレータを使ったと告白しているのに、なぜiesysを作ったのでしょうか?。まあ、片山氏の件はiesysでは無実の人を犯人に仕立て上げるのが難しいからと思いますが、自称真犯人が実際の真犯人とすると、iesys自体が存在意義を失ってしまうと思います。


…とこの文章を書いていて思ったのですが、もしかするとこのメールの目的は片山氏が真犯人ではないと警察に思わせるためではなく、世論的に片山氏は犯人ではないと誘導するためのものかもしれません。先にも書いた通り、警察ならこれが真犯人なのか愉快犯なのかはすぐにわかるはずなので。

最後に
 いろいろ書いていますが、この事件についてそれほど詳しくニュース等追っていたわけではないので、何か抜けているところや精度の高くない記述があるかもしれません。コメントを募集します。





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Last updated  2014/05/17 11:09:18 PM
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2013/11/04
超久しぶりのブログ。何年振り?

 Windows 8からWindows 8.1にアップグレードしたとき、MySQL 5.6がインストールされていると、サービスがなぜか消えてしまうらしい。必ずかどうかはよく分からないが、インターネット上でも同じ現象に遭遇した事例がいくつかあった。

 自分の環境では A5:SQL Mk-2の検証のために、MySQL 5.5とMySQL 5.6を同居していたのだけれど、MySQL 5.5は平気なのに、MySQL 5.6はサービスがきれいさっぱり消えてしまっていた。プログラムや、データベースのデータはたぶん大丈夫そう。

 なぜ、MySQL 5.6のサービスが消えるのか(あるいは消してしまうのか)はよく分からなかったけれど、以下のようにしてサービスを復元することはできるようだった。


1.管理者権限でコマンドプロンプトを起動
 スタート画面からコマンドプロンプトを右クリックし、「管理者として実行」をクリックする。

2.以下のコマンドを実行(サービス名やディレクトリ名等は適宜変更すること)
 > sc create MySQL56 binPath= "\"C:\Program Files\MySQL\MySQL Server 5.6\bin\mysqld\" --defaults-file=\"C:\ProgramData\MySQL\MySQL Server 5.6\my.ini\" MySQL56" type= own start= auto DisplayName= MySQL56
 

追記:
以下のコマンドでもいいみたい?。
> mysqld --install MySql --defaults-file="C:\ProgramData\MySQL\MySQL Server 5.6\my.ini"





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Last updated  2013/11/04 12:00:19 PM
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2011/08/01
 久しぶりのブログ。ふと思い立って、LinuxやUNIX環境でWindows アプリケーションを動作させる Wine を使い、A5:SQL Mk-2の動作検証を行った。

■試した環境
OS : Ubuntu 11.04
Wine : 1.2.3 ("$ sudo apt-get install wine1.2" でインストール)
記事中では一部1.3系についても言及
A5:SQL Mk-2 : Version 2.6.2, 2.7.0 のベータ版(未公開のナイトリービルドなども含む)

■現状の成果
A5:SQL Mk-2を起動し、SQLエディタ・テーブルエディタ・ERエディタを動作させることに成功。フォント設定は利用者が適宜行う必要あり。ERエディタはWine側に対応が必要。OracleとMySQLに対して直接接続にてSQLの実行などが出来ることを確認。
印刷やExcelへの出力(テーブル定義書の出力も含む)などについては未検証。

■とりあえず問題点
フォントを設定しないと日本語表示が化ける。
→ オプションダイアログより全体のフォントと、SQLエディタのフォントを適宜設定
A5:SQL Mk-2 Version 2.7 系では自動で代替処理するなどもう少し突っ込んだ修正をするかも。
→ ER図はER図プロパティから変更。コメントやシェイプオブジェクトのフォントも個別に設定

データベースツリーが正しく動作しない。
→ 最新のベータ版で修正

タブを切り替えると表示が乱れる場合がある。
→ 最新のベータ版ではある程度改善(不完全?)

テーブルエディタを開こうとするとエラー
→ MDACをインストールすると良い。(Windows 2000と同じ状態)
→ 最新のA5:SQL Mk-2 ベータ版では必ずしもMDACは必要なくした(Oracle, MySQLなら不要)。

半透明APIがサポートされないらしい?
→ ノーケア

ラベルの改行がされていない
→ ノーケア

ERエディタは表示した瞬間・または少し操作するとフリーズ
→ Wine 1.2.3も1.3.15もフリーズ
→ gdiplus.dllをnativeライブラリを利用するように設定するとフリーズしないが、ライセンス的に問題あり?(後述)
→ WineのgdiplusにてGdipDrawString関数にGDIフォントのリソースリークあり(後述)

■Wineのgdiplusについて調査

どうも、文字表示時にリソースリークを起こしている模様。Wine 1.2.3のgdiplusのソースを読んでいくと、GdipDrawStringにリソースリークを起こしているらしき箇所を発見。Wine 1.3.15でも該当は修正されていなかったが、Wine 1.3.25では実装がガラリと変わっており、該当不具合も無くなっている(不具合を修正したのか、実装を変えた時に不具合も勝手に消えたのかは不明)。

Wine 1.3系はまだベータ扱いであるし、Wine 1.2.3を修正してコンパイルし、gdiplusのモジュールだけ手動で更新してみることにする。

■Wine 1.2.3のビルドとgdiplusモジュールの入れ替え手順

ソースは http://sourceforge.net/projects/wine/files/Source/ から取得。以下で展開

$ bzip2 -dc wine-1.2.3.tar.bz2 | tar xvf -

Ubuntu標準ではモジュールが足りないらしいのでインストール(やらないと./configureでエラー)

$ sudo apt-get install flex
$ sudo apt-get install bison
$ sudo apt-get install xserver-xorg-dev
$ sudo apt-get install libfreetype6-dev

dlls/gdiplus/graphics.c を修正
GdiDrawString()内で以下の行を見つけ出し修正
(Wine 1.2.3では3920行目のはず)

修正前
DeleteObject(SelectObject(graphics->hdc, CreateFontIndirectW(&lfw)));
修正後
DeleteObject(SelectObject(graphics->hdc, gdifont));

上記の修正を行ったうえでmakeを行う。特定のDLLだけmakeということも出来るみたいだが、とりあえず普通にmakeしてみる。

$ ./configure
$ make

makeは終わるまで待たなくとも良い。dlls/gdiplus/gdiplus.dll.so が出来たらそれをコピー。古いgdiplus.dll.soは念のため保存。

$ sudo mv /usr/lib/wine/gdiplus.dll.so /usr/lib/wine/gdiplus.dll.so_
$ sudo cp dlls/gdiplus/gdiplus.dll.so /usr/lib/wine/gdiplus.dll.so

A5M2.exe を起動し、ERエディタでフリーズしないか確認する。

 ちなみに、1.3.25はリソースリークはないが、縦方向のAlignがうまく動作しないなどの問題がある。


■Microsoft製ライブラリをMicrosoft以外のOSで利用することについて追記

とりあえず、Microsoftさんはいい顔しないだろうなぁと思う。調査したが、自分はYesともNoとも言える立場にないので、以下の記述は単なる個人的な意見。

MDAC 2.8 SP1に付属のmdaceula.rtfでは特に明記されていない。ただし、「本契約書に特に規定されていないすべての権利は、マイクロソフトによって留保されます。」と記載されているのでマイクロソフトがNoといったらNoかもしれない。Yesと言ってくれる可能性は期待できないと思う。

gdiplusの再配布モジュール(KB975337, Platform SDK Redistributable: GDI+)のeula.txtでは「The supplement is identified for use with one or more Microsoft operating system products」と記載されており、さりげなくMicrosoft製のOSのみに限定している気がする。しかし、ライブラリって「サプリメント」なの?。まあ、補助的なソフトウェアだから…?。

winetricks ではMDACもgdiplusも普通に入ってしまう。ライセンス上問題ないと判断している?。

ちなみに、gdiplusの再配布モジュールのeula.txtは、アプリケーションに添付しろとも添付するなとも書かれていない。ほかのソフトウエアで添付されていなかったのでA5:SQL Mk-2でも添付しなかったけど良いのかな?。





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Last updated  2011/09/29 02:52:53 AM
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2010/11/30
カテゴリ:カテゴリ未分類
久しぶりのブログ

 A5:SQL Mk-2とGPLの問題で少々悩んだので書いてみたいと思います。

 そもそも、A5:SQL Mk-2はGPLではなく、GPLのソースコードを1行でも含んでいるわけではないのですが、ちょっと衝撃的な事実を知りました。

 MySQLに接続するために、プロプライエタリアプリケーションからMyODBC(GPLのMySQL用ODBCドライバ)を使うと、Oracle(MySQLの著作権者)ではこれをGPL違反と判断するようです。むしろ、プロプライエタリアプリケーションからの接続を禁止するために、MyODBCはLGPLではなくGPLとなっているようです。(かつてLGPLでしたがGPLへ変更された経緯を持ちます。)

 調べてみたところOracle社ではGPLのライブラリコードが実行時に動的リンクであってもプロプライエタリアプリケーションと同じメモリ空間に読み込まれる場合、そのプロプライエタリアプリケーションはGPLライブラリコードと結合されているため派生物であると見なしてGPL違反であると判断するようです。

 さらにはMyODBCでいうと、MyODBCドライバの利用時ではなく、MyODBCを利用可能となるプロプライエタリアプリケーションを公開した時点でGPL違反とするようです。この考え方を厳密に適応すると、例えばMicrosoft Officeに付属するMicrosoft QueryもMyODBCを利用することが可能であるためGPL違反となり得ます(!)。

 この考え方が妥当であるかどうかは本質的に法律の問題を含み、国ごとに司法に判断をゆだねなければなりませんが、この問題を回避するためA5:SQL Mk-2はOracle社の著作物を含まないMySQL向けの直接接続クライアントライブラリを内蔵することとしました。

 ここで法律上のリスクを避けるために、何が結合と見なされ派生物となりGPLの影響を受けるのか調べる必要が出てきました。

 GPLの発行元であるFree Software Foundation(以下FSF)の解釈によれば、「二つのモジュールを一つのプログラムに結合すること」は次のように考えられているようです。

-- GPL FAQ 日本語版より引用 ---------------
二つの部分を一つのプログラムに結合する要件とはなんでしょう? これは法的 な質問であり、究極的には裁判官が決めることです。私たちは、適切な基準は コミュニケーションのメカニズム(exec、パイプ、rpc、共有アドレス空間での ファンクションコールなど)とコミュニケーションのセマンティクス(どのよう な種の情報が相互交換されるか)の両方に依ると考えています。

モジュールが同じ実行ファイルに含まれている場合、それらは言うまでもなく 一つのプログラムに結合されています。もしモジュールが共有アドレス空間で いっしょにリンクされて実行されるよう設計されているならば、それらが一つ のプログラムに結合されているのはほぼ間違いないでしょう。

逆に、パイプやソケット、コマンドライン引数は通常二つの分離したプログラ ムの間で使われるコミュニケーションメカニズムです。ですからそれらがコミュ ニケーションのために使われるときには、モジュールは通常別々のプログラム です。しかしコミュニケーションのセマンティクスが親密であったり、複雑な 内部データ構造を交換したりする場合は、それらも二つの部分がより大規模な プログラムに結合されていると考える基準となりうるでしょう。
-- 引用終わり ------------------------------

要約すると次のように考えられます。

・同一のメモリ空間にあるかどうか
・コミュニケーションのセマンティクス(どのよう な種の情報が相互交換されるか)に依る

OracleがプロプライエタリアプリケーションからMyODBCへ接続することがGPL違反とする根拠は「同一のメモリ空間にあるかどうか」に該当するためと考えられます。ただしこれは何らかの判例に基づくものではないですし、ODBC規格のようなOSの標準機能を介して「間接的に」動的結合されるような場合を想定していないようにも感じられます。

「コミュニケーションのセマンティクス」についてはFSFにおいてすら明確な基準が設けられているわけではなさそうです。「複雑」がどの程度を表すのかを知る術はありません。

 独自のMySQL向けクライアントライブラリを内蔵し、MySQLサーバーへ接続を行う行為はFSF(やOracle)の指す「結合」に相当するのかを慎重に判断せねばなりません。

 かつてMySQLはクライアント・サーバー間のプロトコルを「GPLプロトコル」と称していたようですが、法的に無理があったと判断したのか現在ではそのような記述は見受けられません(少なくとも自分は見つけていません)。基本的にはプロトコルには著作権は認められないようです。

 標準ではないプロトコルを利用し、GPLとプロプライエタリアプリケーションが連携する数少ない事例としてSambaを考察してみます。SambaはMicrosoft Windowsで利用されているSMBプロトコルを利用するGPLプログラムですが、当然通信するのはプロプライエタリであるMicrosoft Windowsです。SambaはMicrosoft Windowsの派生物ではないですし、もちろんMicrosoft WindowsはSambaの派生物ではありません。このことから、ネットワークを介してGPLとプロプライエタリアプリケーションが連携しても、それは結合ではなく派生ではないと見なされると考えることが出来ます。

 以上のような考え方でA5:SQL Mk-2から独自のMySQLクライアントライブラリを利用し、MySQLサーバーへ接続する行為はGPL違反に当たらないと判断するに至りました。しかし、これは自分の理解の範囲での考察であり、もしも「間違っている」とか「考慮が足りない」などありましたら、ご連絡頂けたらと思います。

 コメントはブログに記述して頂いてもかまいませんし、 松のページ掲示板 または、松のページに記載されるメールアドレス宛へお送り頂いてもかまいません。よろしくお願いします。





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Last updated  2010/12/01 01:03:53 AM
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2009/06/30
カテゴリ:日々のこと
 2ヶ月半ぶりの日記。

 前回、情報処理試験(データベーススペシャリスト)を受け手から全然ブログを書いていなかったのだね。

 あの日から2ヶ月半、今日はその情報処理試験の合格発表でした。結果は(なんとか)合格!!でした。大喜び!!。

 点数はそれほど芳しくなかったので割愛。午前I、II、午後I、IIそれぞれ後10点ずつ高ければ格好がついたのだけれどな。まあ、試験勉強もロクにしていなかったので合格しただけでも良しとしなければなるまい。どうも今回は試験制度が変わったばかりな事もあって特別合格率が高かったようだ。比較的簡単に合格できたのかもしれない。

 色々とIPAの情報処理技術者試験のページを見ていると、「統計情報」なるページを発見。

 その中の「年齢別 一覧表」を見てちょっとびっくり。データベーススペシャリスト、11歳で受けてる子がいる!!。まあ、さすがに受かってなかったが。一番年齢の低い合格者は17歳…ってコレ高校生じゃん。34歳が受かって大喜びしてるのがちょっと悲しくなる。しかし高校生でデータベースなんか勉強しても面白くも何ともないだろうに…。ちなみに、17歳のデータベーススペシャリスト合格率は驚異の40%。試験勉強しっかりすれば受かるものだったのか??。

 さらに驚いたのは13歳でプロジェクトマネージャ試験を受けてる子がいた!!。もちろん落ちてたけど。しかしなんだ?プロジェクトマネージャが中学生なんてプロジェクトは絶対ヤダぞ?!。

 …とりあえず秋はネットワークスペシャリストかな。






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Last updated  2009/06/30 10:23:00 PM
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2009/04/19
カテゴリ:日々のこと
 すみません、またしても勉強ほとんどしませんでした。そんなんで受かるはずないのに…。

 ということで、本日は情報処理技術者試験受けてきました。自分の受けた区分は「データベーススペシャリスト」です。

 データベースなら得意だろう?なんて言われますが、業務分析とかいろいろ難しい内容とか出るので毎回ヘトヘトなんです。

 今年から資格制度が変わり、午前I・午前II・午後I・午後IIの4つの試験をこなさねばなりません。

 午前I・午前IIは、マアマア何とかなったかな?。さすがに午前問題で落ちたくはないです。とか言いつつ、午前Iの一問目からかなりドギマギしましたぽっ

 午後Iは今年は思いのほか難しかった気がします。3問中2問選択で、問2と問3を選択したのですが、問2が非常に難しく感じました。問3は比較的楽に解けました。90分の内、問2に60分、問3に30分くらいの時間配分でしょうか。

 午後IIは、去年こっぴどい目に遭ってしまって警戒していたのですが、(勉強しなかった割に)思っていたほどひどい出来ではなかった気がします。2問中1問選択で、問1を選択しました。120分の試験ですが、110分くらいで途中退出しました。

 自信のほどは正直ないのですが…どうなるかな?。





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Last updated  2009/04/19 11:04:45 PM
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カテゴリ:日々のこと
 この本は、名前にラブがついているとおり、恋愛小説です。 "たっくん" とまゆの物語。

 裏表紙の紹介では、

「… 甘美で、時にほろ苦い青春のひとときを瑞々しい筆致で描いた青春小説 - と思いきや、最後から二行目(絶対に先に読まないで!)で、本書は全く違った物語に変貌する。…」

とあります。これに釣られて買ってみたものの、最初は「くだらないドンデン返しだったら承知しねーぞ?」と思っていました。

んで、感想はというと、まあ、良くできています。実は最初、「最後から二行目」を別の意味に(強引に)解釈してしまったのですが、どうも、裏表紙のこともありしっくりこず、いろいろと調べてみると、確かに「実は」とんでもないストーリーでした。

詳しくはネタバレになってしまいますので避けますが、一ついえることは、「課程はどうあれ、この物語で最終的に不幸になった登場人物はいない」ということです。

 そういう意味で、ハッピーエンドなのかもしれません。うーん、うーん…。

 しかし、最近思うのですが、自分はこの手のミステリって、作者の仕込んだミスリードに必要以上にはまってしまう性格な気がします。作者の種明かしすら踏み倒してそのままミスリードしてしまうと言う。嗚呼。良い子ちゃんな性格なのですよぽっ


イニシエーション・ラブ

しかし、情報処理試験(データベーススペシャリスト)の勉強せないかんかったのに、こんなの読んでる俺って…。






Last updated  2009/04/19 09:26:39 PM
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2009/04/12
カテゴリ:日々のこと
 ちまたで話題の映画、「おくりびと」の原作…というか、元ネタとなった本らしいです。ただ、映画の方でも、「原作」とはなってはおらず、名前も「納棺夫日記」と、よりインパクトのある感じ。

 かなり薄めの本ですが、文春文庫からの「増補改訂版」となるに当たってそれでもかなりの量が書き加えられているようです。

 じつは、この本の作者の青木新門さんは、自分と同じ富山県の入善町出身なのです。黒部の太陽の話もあったし、ちょっぴり自分内で入善町フィーバー?。

 内容は、第一章・第二章・第三章と分かれていて、それにプラスして「『納棺夫日記』を著して」が記されています。

 第一章・第二章は、ちょっと日記っぽい構成で、映画での「穢らわしい」という台詞もここで出てきます。

 第三章以降は少し趣が変わって、生死というものに関しての作者の考え、思ったことが書き連ねられています。ただ、浄土真宗に根ざした書き方をしているため、ちょっと浄土真宗でない方はちょっと違和感があるかもしれません。万人に勧められる本ではないかもしれません。

 自分はまあ、そう敬虔ではないですが一応は北陸の地に生まれ、浄土真宗を多少は身近に感じていたのか、それほど苦なく読むことが出来ました。

 ところで、この本には病床に苦しむ正岡子規の言葉が紹介されていました。

「悟りといふ事は如何なる場合にも平気で死ぬる事かと思っていたのは間違ひで、悟りと言ふ事は如何なる場合にも平気で生きて居る事であった」


うん、そうか、自分など平気で死ぬことも平気で生きることも出来てないな。精進。
 





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Last updated  2009/04/12 10:42:56 PM
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 A5:SQL Mk-2 Version 2.4 beta 5を公開しました。

 今回の修正ではデータベースツリーで、これまでのテーブル・ビュー・シノニム・プロシージャ以外のオブジェクトを列挙できるようにしました。

 実際に列挙されるオブジェクトの種類はRDBMS製品により様々ですが、インデックス・制約・シーケンス等です。ただし列挙できるだけで、オブジェクトを編集したり何かのプロパティを表示できるわけではないです。とりあえず、SQLエディタが開いているときに、オブジェクト名をダブルクリックすると、キャレット位置にオブジェクト名が挿入されます。

a5m2_DBTree_OtherObjects.gif

ただしこの機能は現時点では、Oracle 8i以降, PostgreSQL 7.3以降, DB2 v8.1以降のみの対応となります。Oracleが一番多くの種類のオブジェクトを表示できます(今のところ)。そのほかのRDBMSについては追々…。

 他には、ERエディタの線分で、始点と終点に記号をつけることが出来るようになりました。矢印とか丸とか菱形です。もちろん、線の角度に従い、記号の向きも変わります。記号を大きくして、始点か終点をドラッグしてグルグルするとちょっと楽しいかも?。

a5m2_ER_LineTerm.gif

ダウンロードはこちらから。


 





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Last updated  2009/04/12 08:08:32 PM
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2009/04/06

 ちょっとおもしろいブログ記事を見つけました。

 VC10のインテリセンスについて

 なるほど、Microsoft お得意のインテリセンスといえど、やっぱ実装は相当汚いのだね。まあ、昔のことを書いた記事なので、今はどうか知らんけど。

 A5:SQL Mk-2(というか、前身の「あまのいわと5」)にいわゆるインテリセンスの機能(SQL入力支援機能)をつけたのは、2006年の1月のことでした。

 最初は、
「とりあえず、Ctrl + Spaceでテーブルの一覧を列挙してみよう!!」
から始まり、

・from句でテーブル名が現れたらその次にはエリアス名があるかもしれないね。
テーブル名かエリアス名が現れたら、その後ろにはピリオドとカラムが続くかもしれないね。
・from句にテーブルが1個なら、エリアス名なしでもカラム列挙しなきゃね。
・サブクエリー対応しないとツカイモノにならないよね。
・サブクエリーの括弧の中にキャレットがあったら、その括弧内だけで解析し直せばいいよね。
・unionも対応しなきゃね。
・カラム名と一緒にデータ型も表示したらいいよね。
・with(共通表式)なんてのも対応しなきゃね(かなり面倒)。

等々、どんどん機能を追加してきました。

以前、ECMAScriptインタープリタ(AM6)を実装したことがあり、字句解析・意味解析は全くの独学ですが経験がありました。さらに言うと、大昔の専門学校時代に計算木(計算式を解析して木構造にする)を実装したこともあったので何とかなるかなーと考えていたのです。

かくして、なんとかSQLの入力支援機能は実装されました、がやっぱりソースはものすごく汚いです。SQLはC++に比べれば遙かに言語仕様は単純ですが、結構ひどい有様です。

A5:SQL Mk-2がソースコードを公開しないのはこのSQL入力支援機能のソースがあまりにも汚いからだ!!…というのは言い過ぎですが、なかなかメンテナンスはうんざりするものがあります。今更作り直せない。

でも、Microsoft作っても汚くなるなら、自分が作ったのも汚くても仕方ないよね。(まあ、今のVC++の実装は知らんけど、知らんけど、知らんけど)





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Last updated  2009/04/07 01:51:50 AM
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Comments

 あへひょろごん@ Re:ER図(06/17) すばらしい機能ですね。 使いやすいし。
 naqtn@ Re:遠隔操作事件について(05/17) はじめまして。コメント募集とのことで書…
 インドのおじさん@ ガンバwwww みなさん、ようやりまんなあwwwwこれ…
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 護摩海豹@ 脳内人海戦術算法?? 私が使う暗算だと、 23×45=23×90/2  …

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