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2007年04月28日
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カテゴリ:小説感想
読んだのは文庫本ですけどね。画像貼りたかったから単行本を載せてみたスマイル
東野さんに引き続き、またデビュー作を読んでしまった...。

                       

3000年前の殺人事件!?密室状態の洞窟で発見された縄文人男性のミイラは、背中に石斧を突きたてられ、右腕を切断されていた。―サイモンと命名された彼は、学界に新たな発見と論争をもたらすが…。今度はサイモンの発見者が行方をくらます事件が起きる!作家的想像力を無限に広げ、壮大な物語を紡いだ著者のデビュー作。本格推理の一到達点。


3000年も前の古代にあった殺人事件を現在の科学で解き明かすという、
科学が進んだ今だからこそできる話きらきら
私は社会が好きで、考古学の作品だと知って読んでみたいと思ったけど、
現実のこの世界では考古学にちょっと暗いイメージを持つ人もいるみたいで。

功績を挙げさせまいと躍起になる考古学のお偉いさん。
そのお偉いさんに蹴落とされた男の身内。
夢とロマンを求めるお仕事ではあるだろうけど、やはりそれは現実的にどこの社会にでもある様な、
ドロドロしい利権争い戦争みたいな人間関係も描かれているのが、
やっぱり大人の社会は怖い怖いと思わされる(((^^;)(;^^) ))
ぶっちゃけ太田くんが犯人でもよかった。でも動機がサイモンにはリンクしていかなかったかも。


史実にあったことと、作り上げた話をリンクさせて作品を作っていくのは、よくある形。
歴史をうまく絡めさせないと、今作品でいえば、
3000年前の殺人か現代の事件のどちらかが浮いてしまうんだろうね。
で、現代の事件はいらなかったんじゃないの?と思った、というのは嘘じゃない。
でも考古学の話が本格的に進められる中で、縄文時代の殺人の動機が考察され、
野蛮とされてきた縄文人の気持ちが、事件を起こした現代人に繋がるものがあるんだと、
感じさせられました。
やっぱり同じ人間なんですわ。どんなに時間を隔てても、どんなに進化しても。

「わたし達が新しい世紀へ進化を遂げる時、捨てていってしまうものもあるんでしょうか...」
「それを捨ててしまっては進化しても意味がないってものもあるんじゃないかな」

真理子と神埼さんの会話。
未来に持っていく事実と、現実から逃げてはいけないということを言いたかったのかな。
今を生き、過去を知り、未来に繋げる。
私には本作のテーマはそういった所にもあるんじゃないかと思えました。


主人公は幼い頃に父母を亡くした女性。
父母の死が目の前で起こってしまった為に、
心に傷を負ってインターネットという架空の世界に逃げ込む描写が。
それが、現代の事件と、ミイラ・サイモンの事件に向き合っていくうちに克服。
知人を疑ってしまう自分がイヤだ
といいながらも前進する成長の過程もいい描写だったかな。
欲を言えば、神崎さんへの気持ちがほったらかしになったままだったので、
せめてあれは何でもなかったみたいな一文も欲しかったなー◎☆(♯××)


「推理」ってあるから、殺人など謎がちりばめられてるんだろうなーと思いながら読むも、
考古学の知識が山の様に犇めき合い、いい意味では情報が緻密で、本格的過ぎる。
そのせいか、頭がパニックぷー
後ろの方のページにでも意味を少し載せてくれてると嬉しかったんだけどなー。
自分で調べるのめんどくさくなっちまった後は、分からない記述はほったらかし(`m´#)

そしてその現代の事件が起こるまでが長かった!
うーん、人によっては途中放棄も有り得るかもしれん。私は...頑張ってみた雫


感想を拝読しました、ありがとうございました!勝手ながらリンクさせて頂いております~。

青色倉庫/妄想読書日記さま





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最終更新日  2007年04月28日 11時01分36秒
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