まったり感想日記

深夜、１６歳の少女の部屋に男が侵入し、気がついた母親が猟銃を発砲した。
男は、１７年前に少女と結ばれる夢を見たと主張するも、
その証拠は、男が小学四年生の時に書いた作文。
果たして偶然か、妄想か…。
常識ではありえない事件を、天才物理学者・湯川が解明する、人気連作ミステリー第二弾。　

第１作目『探偵ガリレオ』感想はこちら。

湯川学の成長が描かれていました！！
というのは、第五章「予知る（しる）」で、少女に声をかけていたことに対して、
〔おぉっ！〕と思ってしまいまして。
初登場では、草薙さんにわざわざ質問させているし、ドラマでは蕁麻疹までも！！（←これはさすがにやりすぎかと思ったが。笑）
ドラマの薫ちゃんみたいに、激情的ではない草薙さんとはいえ、やはり物理から離れて色んな人と接する事で、湯川が少しでも変わってってんじゃないの、と思えました。

第四章「絞殺る（しめる）」では、「保険金が支払われることを祈る」と、違法である偽装自殺に語っていました。

別にロボット扱いしているつもりも毛頭ないのですが、物理バカ・変人・感情ではなく立証されることが全て、の様な人に見えたので、少し意外で、好きな作品であるからこそ、嬉しかったです


謎解き．．．というか、トリックの種明かしは、相変わらずさっぱりチンプンカンプンです
東野さんが楽しくお書きになれる作品になっているんだから、それでいいんじゃないかなっ♪

第一章「夢想る（ゆめみる）」、第二章「霊視る（みえる）」はぶっちゃけ、
科学も物理も関係ねぇ～～。
湯川せんせは必要ねぇ～～Σ（￣□￣;）

コナンくんや金田一くんならさくっと解けてしまうのか？と思うところ、前作『探偵ガリレオ』よりも、普通の推理小説に近づいていっているのかな、とも感じました。

まぁ、彼あっての『探偵ガリレオシリーズ』ですからね。
オカルトチックな事件がきたら、草薙に持ってけ！そしたら自ずと湯川せんせに（笑）
そんなめぐり合わせも面白いです♪


なーるーほーどーね～～と思ってしまったのが、第一章。
人間、見方さえ変えたら青が赤に見える．．．のは言いすぎか、１８０度違った解釈ができるんだなーと思える。
予知夢として幼い頃に男が見た夢に女の子が登場したんじゃなくて、女の子の存在を匂わすものが昔にあったんじゃないかと、考えられるのは頭が柔らかくないと出来ないでしょう。

大学教授で、しかも物理で、というほど、お堅いイメージの肩書きと関わっている科目。
この湯川せんせだけだとは思いますけども（笑）、頭が堅いイメージは払拭するべきかっ？


何でも科学的に立証される本作なのに、第五章のラストでは少女が本当に予知しているという、謎めいた展開での結末でした。

第一章で思った”普通の推理小説”とはまた違った意味で、意外性を感じましたが、第三弾と言われている『容疑者Ｘの献身』に、繋がるものではないはずですからね
毎度、シリーズだからと言って同じ趣向で楽しませてくれるよりも、こういった読者を驚かせてくれる作りになっている方が私は楽しかったなーと言えます。

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素敵な感想拝読しました～～♪ありがとうございますル

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