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カテゴリ:映像
円谷プロの特撮とは一味違う、ピー・プロダクションの特撮三作品がCSで放送される。 「マグマ大使」が、フジテレビ721。 「スペクトルマン」(当初のタイトルは「宇宙猿人ゴリ」で、「宇宙猿人ゴリ対スペクトルマン」を経て、最終的に「スペクトルマン」で落ち着いた)が、日本映画専門チャンネル。 「快傑ライオン丸」が、時代劇専門チャンネル。 “うしおそうじ”こと鷺巣富雄の独特の世界観が炸裂する。 すべてリアルタイムで観ているが、最も思い入れのある「マグマ大使」を放送するフジテレビ721は契約していないので、今回観ることができない。残念。 「スペクトルマン」は今週の火曜日からすでに放送が始まっており、ゴキノザウルスの回までは観た。当然、この頃のタイトルは、まだ「宇宙猿人ゴリ」。 いやもう、行き当たりばったりのプロットとチープな特撮に、びっくり仰天。子供の頃の記憶なんて当てにならないもんだ。 宇宙猿人ゴリの声が小林清志(次元大介の声)だったり、公害Gメンのボスが大平透(声だけじゃなくて、ちゃんと本人が出演)だったりするのにも驚いたが、とにかく特撮。このショボさは特筆もの。 ゴキノザウルスやゼロンが着ぐるみなのに、なんでミドロンだけストップモーションなのだろう。 巨大怪獣ミドロンに対し、なぜかスペクトルマンは巨大化せずに戦いを挑むので、ミドロンはストップモーションでギクシャクしてるわ、スペクトルマンは明らかにただの人形だわで、凄い画になっている。 ゴリとラーの凸凹コンビも凄まじい。こんなマヌケな悪役はそうはいない。 特に、ラー。ゴリの指令で頻繁に人間社会にやってくるのだが、変装もせずにゴリラ頭のままで街をうろつく。にも係わらず、街行く人間は平然としている。 ゴリラが服を着て向こうから歩いてきたら、大騒ぎになるはずだろうに。 それに、ラーがこんなにべらべら喋るやつだとは思ってなかった。実はけっこうゴリのことをバカにしていて、影で毒づいたりしている。 数年前にCATVで「怪奇大作戦」を観たとき、記憶とぜんぜん違っていて驚いたものだが、「スペクトルマン」はそれ以上の衝撃だ。 記憶違いというと、エンディングのゴリの歌の歌詞を間違えて覚えていたことに、今回気づいた。 「♪惑星から追放された」ではなくて、正しくは「♪惑星Eから追放された」。 ゴリは惑星Eから追放されて、地球圏にやって来たのだった。 さらに、スペクトルマンの母星は「ネビュラ」とばかり思っていたが、正しくは「ネヴィラ」。 SFのヒューゴー賞・ネビュラ賞の「ネビュラ」は、脳内でスペクトルマンと関連付けられていたのに、訂正せねばならない。 次回はネズバードン。 「スペクトルマン」の怪獣ではネズバードンが一番のお気に入りで、ソフトビニール人形を持っていた。人形の造形が実物とまるっきり違っていて、子供心に忸怩たる思いがあったが。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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