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2011/02/24
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カテゴリ:映像
TV映画「パフューム ある人殺しの物語」トム・ティクヴァ監督

06年独。
1月15日深夜放映。
粗筋はgooより。
18世紀、フランス。類まれなる才能を持つ一人の孤児がいた。彼の名はジャン=バティスト・グルヌイユ(ベン・ウィショー)。何キロも先の匂いを嗅ぎ分ける驚異の臭覚を持っていたが、なぜか彼自身には体臭がなかった。やがてグルヌイユは、パリの香水調合師バルディーニ(ダスティン・ホフマン)に弟子入りして香水の作り方を学ぶと、もっと高度な技術を持つ職人の街・グラースへと向かった。グルヌイユは、天使の香りのごとき至高の香水を作りたいと願っていた。それはパリの街角で出会い、誤って死に至らしめた赤毛の少女の香りだった。彼はグラースで、その運命の香りと再会する。それは裕福な商人リシ(アラン・マックリン)の娘で、赤毛の美少女ローラ(レイチェル・ハード=ウッド)が放つ香りだった。一方、脂に香りを移す「冷浸法」を習得したグルヌイユは、この世に唯ひとつの香水作りに着手する。そして、その日からグラースの街は恐怖に包まれた。若く美しい娘が、次々と殺されていったのだ。しかもすべての被害者には、髪を刈り落とされ、全裸死体で発見されるという奇妙な共通点があった。妻亡き後、命より大切なローラを守るために、リシは街を出る決心をした。果たしてグルヌイユの夢はかなうのだろうか?

ここまで嗅覚を刺激する映画がかつてあっただろうか。冒頭の市場のシーンから匂いの迫力に圧倒される。それは死んだ魚と生きた人間が放つ猥雑でリアルな匂いだ。体臭を持たない男が香りに恋い焦がれるこの物語は、85年に発表され世界的ベストセラーとなったパトリック・ジュースキントの小説が原作。すぐさま映画化権の争奪戦となったものの原作者が拒み続け、ようやく21年の時を経て『ラン・ローラ・ラン』のトム・ティクヴァ監督と、無名の新人ながら類い稀な才能を持つベン・ウィショーを主役に得て映画版が完成した。群衆がプリミティブな本能を呼び覚まされるラストシーン、官能をくすぐる香りに誰もが度肝を抜かれるに違いない。
パトリック・ジュースキントのベストセラー小説「香水 ある人殺しの物語」の映画化作品。主演はダスティン・ホフマン(「ミート・ザ・ペアレンツ2」)、そしてホフマンに「10万人に1人の才能」と激賞されたベン・ウィショー(「ブライアン・ジョーンズ ストーンズから消えた男」)。監督は「ラン・ローラ・ラン」のトム・ティクヴァ。

終盤の集団性交シーンが賛否両論を呼んだ問題作。
確かに、大勢のエキストラに濡れ場を演じさせた件のシーンは強烈で、それまでの流れを断ち切ってしまっている憾みはあるのだが、問題視すべきはその次、最後の最後のシーケンス。全身に究極の香水、というか最強の媚薬をふりかけたグルヌイユは、娼婦たちに食われてこの世から消えてなくなる。この結末には首を傾げざるを得ない。
集団性交に至るまでは、その臭いまでが伝わってきそうな、汚物に満ちた18世紀パリの描写も見事であるし、悪趣味の一歩手前で踏みとどまっているエロ・グロも秀逸。前半はダスティン・ホフマン、後半はアラン・リックマンと、重鎮を脇に配したキャスティングも奏効して、なかなか外では観ることの出来ない逸品の趣を呈しているだけに、終盤の暴走が残念でならない。





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Last updated  2011/02/24 09:47:59 PM
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