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みちる*

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2005.01.17
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どーんと言う振動で目が覚めたのは十年前の早朝。
数日前から北の地方で地震が相次いでいたのを嫌がっていた私は「次は名古屋だ、神戸にいる叔母の家にしばらく住み着く」と言ったのはその前日のことだった。

当時名古屋に住んでいた私は激しい揺れに寝ぼけながら「うーん震源地知多半島震度5」等と思いながら再び眠りに就いた。

目が覚めて私を待っていたのは、どこか見覚えのある地方の倒壊した家々、燃えさかる火の手…のヘリコプター画像と電話を手放さない両親。
震源は叔母のいる神戸だった。

幸い という言葉を使って良いのかわからないけど私の出社直前に公衆電話を使って叔母は無事を伝えてきた。
後に仕事で神戸に行った父によると東灘の倒壊した家屋達の中で叔母の住んでいた一角だけにょきっと建物が建っていたらしい。

その後、四階に住んでいた叔母はさすがに水はこびに疲れ果て、名古屋の我が家にまさに疎開してきた。
水が出るまで…といって一ヶ月いた。
給水所が動くまでの水分は当時流行っていた野菜スープだったらしい。
丁度大阪まで連絡するバスが動いた日という事でスムーズに移動できたらしい。
私たちは叔母が着いたらまず温かいお風呂で迎えようと準備した。

私たち家族にとって阪神淡路大震災はリアルだった。

当時ラジコンの通販も行っている会社に勤めていて、避難所から注文をしてきた小学生どんな大人になったんだろう(注文はお断りしました。運送業者が動かなかったので)
今思うと彼にとっての支えはラジコンだったのかも知れない。

あの頃 関係者に言わせると「三日連絡が付かなかった」中日劇場と宝塚歌劇団。
二月は毎年中日劇場で宝塚が上演される。
無事に二月に初日の幕を開けた。
日本で唯一宝塚が上演された。 どんな日でもどこかで上演されている宝塚としては異例のことだ。

その宝塚は何百人の生徒と、職員総てが生き延びた。 バウホールという小ホールがあるのだがそこの支配人だけが残念ながら被災、この世を去った。

六月に公演再開していた宝塚を見に行った。
あんなにがらがらな客席はその前にも後にもどんな公演でも見たことがない。
震災の爪痕は歌劇団だけではなくその観客にも襲っていたのだ。
**
残念ながらその後父もこの世を去りそれをきっかけに叔母との関係そして父の兄つまり叔父と叔母の関係は最悪になってしまった。
叔父は事業をしていたのだがあの時震災が無ければ…しょーもないながらも姉と兄を仲立ちしていた父がいなくてもこんな事にはならなかったかも知れない。

叔母は…小さな人になってしまったいろんな意味で。まぁ年令なりには元気だけど多分
あの震災で倒れたタンスや割れた食器 私が狙っていた蒼いお皿と共に何かが落ちてしまったのだろう。

宝塚歌劇団はその後、まぁこれも元気を取り戻したのだろう。
幸いあたり作品も生まれて…
しかし想い出の宝塚の街はもう無い。

十年一昔 
私にとって今でも阪神淡路大震災はリアルである。
というのはきっとこの文面からは伝わらないと思うけど。
でもメモリアルイベントは私には何も響かない。
追悼する事は大切だ、でもどうやって生きていくかはもっと大切だ。
**
追記
思い出した事がある。
七年ほど前に知り合いになり今でも年賀状のやり取りのある宝塚ファンの女性の話し。
彼女は伊丹に住んでいた。
今日ニュースで改めてあの日の伊丹駅を映し出したと思うが彼女はその姿をその目で見ている。
そして
「今日はさすがに宝塚はやっていないだろうけど明日行こう」
これは宝塚の関係者も結構思ったことらしい。
彼女たちには情報が無かった。
そしてきっと感覚がマヒしていたのだろう。
危機的な状況というのは人間をマヒさせると知った。



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Last updated  2005.01.17 08:44:29
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