縁側で 　～お年寄りの方の、楽しんでおられるお姿や事柄の記録～

　市販の滑り止めのついている靴下に、輪ゴムを2ケ縫いこんであります。

その方は、畳の部屋や床を這って移動します。

寝室が2階にあるので、階段を上り下りもします。

その時に、足の裏の指側の方でふんばるために滑り止めの靴下が必要です。

それだけでは足りないため、写真の様に輪ゴムを縫い付けています。

2日で駄目になるので、その度に、縫い付けています。


　転んで骨折した別の方は、道を歩く時は、2度と転ばないように、足元に気をつけています

。止まってから、景色を見たり話しかけたりしています。歩いているときに声をかけていただ

いても、すぐに反応できなくて失礼をしてしまうことがあると、気にされています。


　面倒でも、本人にとって大事なことを、皆さん継続されています。


　ところで、私は、仕事の時は、常に、少し緊張することにしています。

うっかりミスで落ち込むことがあるからです。

輪ゴムを、2日置きに縫い付けておられる方にまねて、程良い緊張を保って、良い仕事をして

いきたい思っています。