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海上警備行動発令に疑問符も
最近はgoogleニュースなるものができたので、簡単に各社の報道スタンスの違いが分かってとても重宝しています。今回の領海侵犯潜水艦の件についてもいろいろと見ていたのですが、毎日新聞だけが、東京国際大学の前田哲男教授(軍縮安全保障論)のコメントをつけて批判的に報道していました。この教授がどういう人かはググれば簡単に分かるのですが、ここら辺を見ればどういう人かは一目瞭然ですね。ピースボートと愉快な仲間達ってところでしょうか。あとで、毎日新聞に電話した方によると、新聞紙の方には彼のコメントは載せないとのことです。流石に拙いと思ったのか空気を読んだようです。 官邸が判断を一時留保 潜水艦領海侵犯 この産経の記事を読んでいると、なかなか興味深い部分があります…
事務方の誰かが、情報が首相に上がると都合が悪かったわけですね。日中関係を考慮したらしいのですが…。官邸のサイトに内閣官房の幹部の一覧がありますが、これを見ていますと、こういう方がおられるようです。 内閣官房副長官補 内閣官房副長官 ふたはし まさひろ 二橋 正弘 生年月日 昭和16年12月27日 出 身 富山県 昭和39年 3月 東京大学法学部卒業 昭和39年 4月 自治省等 平成 3年10月 静岡県副知事 平成 5年 8月 自治大学校長 平成 6年 7月 自治省大臣官房総務審議官 (中略) 平成16年 9月 内閣官房副長官 毎日新聞 中国原潜:領海侵犯 政府、危機管理に問題残し
どうせ外務省の出向組だろうと思いきや、この二人が情報を止めていたようです。よく憶えておきましょう。 谷内 正太郎さん疑ってごめんなさい。 今回の事件は、結果論として良かったのではないかと思います。国民に分かり易い形で中国の脅威を宣伝し、財務省と防衛庁で意見を戦わせている新防衛大綱策定について、防衛庁側にとって有利な材料になったのですから。あと時期が時期だけに、陰謀論に惹かれる人もいるかと思いますが、多分それはないでしょう。中国の潜水艦は普段からも領海若しくはその近辺に出没して海自とやり合っていたはず(一方的にあしらわれていた気もしますが)。それが今回、たまたま都合良く領海に進入してくれたのを見計らって、防衛庁が利用したってところではないでしょうか。 -追加- [各マスコミの反応] ▼フジ NEWS JAPAN 〔2004/11/10 箕輪解説員のコメント〕 「この領海は海底地形の形状、海流の性質が複雑だが、これがかなり詳しく調べられてしまっている」 「領海は国の政治が行き渡る限界。国籍が特定された場合は、国益を踏まえた毅然とした態度が必要です。」 「最も重要なのは日本として海洋戦略を確立させること」 ▼テレ朝報道ステーション 〔2004/11/10 加藤解説者の支那原潜領海侵犯へのコメント〕 「潜っていたのは、何か事情があったんだろう」 「あくまで台湾問題で、日本に対する敵対行動ではないんです」 「これは軍部の暴走で、中国政府も困っているはずです」 ▼TBS ニュースのみ 「今日はこんなところです」 それにしても各局のスタンスが非常に良く現れている報道内容ですね! ちなみに2chからのコピペです(一部未確認)。こんなこともあろうかと買ったPSX(250GB)で毎日「報道ステーション」と「NEWS23」撮っておいたのが確認に役立ちました。「NEWS JAPAN」までは手が回らないのが残念です。 2番組同時録画できる機種にすればよかったか…。某所で59,800円で売ってた(7,500円のギフト券付き)ので思わず買ってしまったのですが、ちょっと後悔。 朝日新聞社説:中国潜水艦?――解明急ぎ、緊張を避けよ
朝日新聞も世論の空気を読んで、さりげなく方向転換しているようです。さて毎日新聞は… 毎日新聞社説:海上警備行動 外交努力でトラブル防げ
微妙な感じですが、やや中国寄りな姿勢が見えます。東京国際大学の前田哲男教授(軍縮安全保障論)からコメントを取ってくるようなところも含めて主要紙では、もっとも中国寄りの報道を行っていると思われます(他3紙も中国に厳しめの社説でした)。 ちなみに産経は…
ここまで言い切りました。素晴らしい~。 [小ネタ] 前田哲男曰く… 「仮に故障した船を潜水艦が助けにいっただけだとしたら、海上保安庁で十分対処できるはず。情報不足で判断できないが、法的な要件を満たしているかどうか疑問を感じる」 このコメントに各所で突っ込みが入りまくってました。「潜水艦が救助に行く訳ないだろ!」ということで、子供でも常識で分かりそうなことなのに、無理矢理中国を擁護しているって感じがあまりに見え透いています。 詭弁の特徴のガイドラインを当てはめてみると… 1:事実に対して仮定を持ち出す 「仮に故障した船を潜水艦が助けにいっただけだとしたら」 4:主観で決め付ける 「海上保安庁で十分対処できるはず」 「法的な要件を満たしているかどうか疑問を感じる」 とても専門家の分析というレベルではありませんね。 しかし、実はこんな潜水艦があったりします…
中国は極秘裏にロシアからこの救難潜水艦を譲り受け、運用しているのだ!という大スクープ…かもしれません(笑)まぁ、あくまで救難潜水艦であって、普通の船を救助するような代物ではありませんが。 [追加ニュース] 朝日新聞 侵犯の潜水艦、中国の原潜と断定 海上警備行動は終結 防空識別圏外まで追跡、不審潜を中国の漢級認定、中国公使を外務大臣が呼びつけて抗議…。日本もようやく本来やるべきことを行える国になったようです。中国の脅威を感じる東南アジア諸国は今回の日本の態度をどう受け取ったのでしょうかね。ちょっと気になります。 日経新聞 中国原潜の領海侵犯、第一報は米軍から
米軍のSOSUS, [ Sound Surveillance System ] 音響監視システムに引っかかったところを通報されたようですね。自前で見つけられなかったところは少々残念ですが、米軍と自衛隊の強い結びつきを証明するような話です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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