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2004/11/11
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テーマ:ニュース(99401)
カテゴリ:カテゴリ未分類
海上警備行動発令に疑問符

最近はgoogleニュースなるものができたので、簡単に各社の報道スタンスの違いが分かってとても重宝しています。今回の領海侵犯潜水艦の件についてもいろいろと見ていたのですが、毎日新聞だけが、東京国際大学の前田哲男教授(軍縮安全保障論)のコメントをつけて批判的に報道していました。この教授がどういう人かはググれば簡単に分かるのですが、ここら辺を見ればどういう人かは一目瞭然ですね。ピースボートと愉快な仲間達ってところでしょうか。あとで、毎日新聞に電話した方によると、新聞紙の方には彼のコメントは載せないとのことです。流石に拙いと思ったのか空気を読んだようです。


官邸が判断を一時留保 潜水艦領海侵犯

この産経の記事を読んでいると、なかなか興味深い部分があります…


政府関係者によると、潜水艦が領海内に入ったのは午前6時ごろで、海自P3C機から連絡を受けた海上幕僚監部は防衛庁運用局-内閣官房経由で首相官邸に対し、警備行動発令の了承を内々に要請。だが官邸側は「状況を把握して、様子を見守る必要がある」と即答しなかった。

 細田氏は午前7時ごろ、小泉純一郎首相は8時ごろにそれぞれ秘書官を通じて連絡を受けたと明らかにしており、官邸側で発令問題を最初に棚上げしたのは事務方の判断とみられる。防衛庁関係者は「中国海軍の原潜の可能性が高く、日中関係を考慮して結論が遅れたのではないか」と指摘する。


事務方の誰かが、情報が首相に上がると都合が悪かったわけですね。日中関係を考慮したらしいのですが…。官邸のサイトに内閣官房の幹部の一覧がありますが、これを見ていますと、こういう方がおられるようです。

内閣官房副長官補

内閣官房副長官

ふたはし  まさひろ
二橋 正弘
 

生年月日 昭和16年12月27日
出 身 富山県
昭和39年 3月 東京大学法学部卒業
昭和39年 4月 自治省等
平成 3年10月 静岡県副知事
平成 5年 8月 自治大学校長
平成 6年 7月 自治省大臣官房総務審議官
(中略)
平成16年 9月 内閣官房副長官



毎日新聞 中国原潜:領海侵犯 政府、危機管理に問題残し
 
原潜は10日午前5時48分、日本領海に入った。海自は直後に海上警備行動の発令を防衛庁内局に要請。同6時10分には官邸連絡室が設置された。しかし、発令手続きは細田官博之房長官二橋正弘官房副長官のところで止まり、小泉純一郎首相に承認を求めたのは原潜が領海を出た後になってからだった。

どうせ外務省の出向組だろうと思いきや、この二人が情報を止めていたようです。よく憶えておきましょう。 谷内 正太郎さん疑ってごめんなさい。

今回の事件は、結果論として良かったのではないかと思います。国民に分かり易い形で中国の脅威を宣伝し、財務省と防衛庁で意見を戦わせている新防衛大綱策定について、防衛庁側にとって有利な材料になったのですから。あと時期が時期だけに、陰謀論に惹かれる人もいるかと思いますが、多分それはないでしょう。中国の潜水艦は普段からも領海若しくはその近辺に出没して海自とやり合っていたはず(一方的にあしらわれていた気もしますが)。それが今回、たまたま都合良く領海に進入してくれたのを見計らって、防衛庁が利用したってところではないでしょうか。


-追加-

[各マスコミの反応] 

▼フジ NEWS JAPAN  〔2004/11/10 箕輪解説員のコメント〕

「この領海は海底地形の形状、海流の性質が複雑だが、これがかなり詳しく調べられてしまっている」
「領海は国の政治が行き渡る限界。国籍が特定された場合は、国益を踏まえた毅然とした態度が必要です。」
「最も重要なのは日本として海洋戦略を確立させること」


▼テレ朝報道ステーション  〔2004/11/10 加藤解説者の支那原潜領海侵犯へのコメント〕

「潜っていたのは、何か事情があったんだろう」
「あくまで台湾問題で、日本に対する敵対行動ではないんです」
「これは軍部の暴走で、中国政府も困っているはずです」


▼TBS

ニュースのみ
「今日はこんなところです」


それにしても各局のスタンスが非常に良く現れている報道内容ですね!

ちなみに2chからのコピペです(一部未確認)。こんなこともあろうかと買ったPSX(250GB)で毎日「報道ステーション」と「NEWS23」撮っておいたのが確認に役立ちました。「NEWS JAPAN」までは手が回らないのが残念です。 2番組同時録画できる機種にすればよかったか…。某所で59,800円で売ってた(7,500円のギフト券付き)ので思わず買ってしまったのですが、ちょっと後悔。 


朝日新聞社説:中国潜水艦?――解明急ぎ、緊張を避けよ

海上警備行動の発令は、これが2度目になる。最初は5年前の3月、能登半島沖に現れた北朝鮮の工作船に対するものだった。悪質な領海侵犯があった場合に警備行動を発令し、侵犯の事実を知らせ、警告する手順をとるのは当然のことである。
--------------------------------------------------------------------------------
中国政府に事件の早急な調査を望みたい。問題を長びかせてはならない。

朝日新聞も世論の空気を読んで、さりげなく方向転換しているようです。さて毎日新聞は…


毎日新聞社説:海上警備行動 外交努力でトラブル防げ

今回は幸いなことに海上自衛隊が警告射撃などの威嚇行動をとる事態には至らなかったが、領海侵犯は国際ルールに反するゆゆしき問題である。中国の潜水艦だと確認できたら、政府は中国側に事の経緯について説明を求めるとともに、強く抗議し再発防止を求めるべきだ。
--------------------------------------------------------------------------------
中国側に言うべきことを言うためには、まずはぎくしゃくした日中関係の改善が急務である。外交努力の積み重ねしかとるべき道はない。日中関係をこれ以上悪化させてはならない。

微妙な感じですが、やや中国寄りな姿勢が見えます。東京国際大学の前田哲男教授(軍縮安全保障論)からコメントを取ってくるようなところも含めて主要紙では、もっとも中国寄りの報道を行っていると思われます(他3紙も中国に厳しめの社説でした)。

ちなみに産経は…

中国などが海軍力を強化している現状を考えれば、昨年末に閣議決定された海自の護衛艦、哨戒機などの縮小計画は机上のプランにしか過ぎないことがわかろう。

ここまで言い切りました。素晴らしい~。


[小ネタ]

前田哲男曰く…

「仮に故障した船を潜水艦が助けにいっただけだとしたら、海上保安庁で十分対処できるはず。情報不足で判断できないが、法的な要件を満たしているかどうか疑問を感じる」

このコメントに各所で突っ込みが入りまくってました。「潜水艦が救助に行く訳ないだろ!」ということで、子供でも常識で分かりそうなことなのに、無理矢理中国を擁護しているって感じがあまりに見え透いています。

詭弁の特徴のガイドラインを当てはめてみると…

1:事実に対して仮定を持ち出す
    「仮に故障した船を潜水艦が助けにいっただけだとしたら」

4:主観で決め付ける
     「海上保安庁で十分対処できるはず」
     「法的な要件を満たしているかどうか疑問を感じる」

とても専門家の分析というレベルではありませんね。

しかし、実はこんな潜水艦があったりします…

計画番号 940
名称 ロシア名 LENOK
NATO名 インディア(INDIA)級救難潜水艦
1970年代後期に救難専用の潜水艦として計画され、同型2隻が建造された。

中国は極秘裏にロシアからこの救難潜水艦を譲り受け、運用しているのだ!という大スクープ…かもしれません(笑)まぁ、あくまで救難潜水艦であって、普通の船を救助するような代物ではありませんが。


[追加ニュース]

朝日新聞 侵犯の潜水艦、中国の原潜と断定 海上警備行動は終結

防空識別圏外まで追跡、不審潜を中国の漢級認定、中国公使を外務大臣が呼びつけて抗議…。日本もようやく本来やるべきことを行える国になったようです。中国の脅威を感じる東南アジア諸国は今回の日本の態度をどう受け取ったのでしょうかね。ちょっと気になります。


日経新聞 中国原潜の領海侵犯、第一報は米軍から

中国海軍に所属する原子力潜水艦が沖縄県先島諸島の日本の領海を侵犯した事件で、中国原潜とみられる潜水艦が日本の領海内に接近しているとの第一報は、米軍から自衛隊に寄せられていたことが13日、分かった。米軍は東シナ海周辺に敷設している海底ケーブルの音響探知装置で原潜の接近を探知し、エンジンやスクリュー音の特徴(音紋)から中国海軍のものであると判断していたという。


米軍のSOSUS, [ Sound Surveillance System ] 音響監視システムに引っかかったところを通報されたようですね。自前で見つけられなかったところは少々残念ですが、米軍と自衛隊の強い結びつきを証明するような話です。





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Last updated  2004/11/14 11:22:17 PM
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