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放蕩オペラハウスより
機動戦士ガンダムSEED DESTINYの第27話で、八式弾という名前で登場し、ミネルバをボコボコにした自己鍛造弾のお話です。最初に見たときは、「三式弾のパロディかよ!」と笑っていたのですが、なんと、この八式弾と同じコンセプトの兵器を米軍がテスト中だったりします。嘘みたいな本当の話。種死関係者に先見の明があったのか、米軍がちょっと斜め上に逝ってしまったのか…
◎Sensor Fuzed Weapon strikes ships at sea
米空軍は、クラスター爆弾を使って洋上目標を爆撃するテストを開始しており、小艇を目標にして実施された初期段階の試験は成功したとの由。
使用されたクラスター爆弾は CBU-105 SFW (Sensor Fuzed Weapon) で、米Textron Systems 社の製品。これはもともと、地上の AFV を攻撃する目的で開発されたものだが、メーカーが自社資金で、対地攻撃能力を維持しつつ対艦攻撃を可能にする派生型を開発したもの。
改修に際して、CBU-105 に搭載されている対 AFV 用の "スキート" が、水面を背景にした状況下で艦艇を発見できるように、アルゴリズムを変更した新しいソフトウェアを組み込んでいる。メーカー側の説明では、このソフトウェアは、シーステートの数値が大きい、荒れた海面を背景にしていても機能するとの由。
この新しいソフトウェアは、予算がつけば、2006 年には生産ライン上の SFWに組み込むことができると、同社の航空宇宙・防衛部門担当副社長、FrankTempesta 氏は話している。
2 月にメキシコ湾で行われて、そのことが 4 月末に明らかにされたテストでは、F-16 から改修型 SFW を投下、そこから放たれたサブミュニッションは、全長 36ft (11m) の小型揚陸艇 (ミニ ATC : Mini Armoured Troop Carrier)×2 隻に命中、船体構造を貫通した。これにより、基本的なコンセプトは実証されたと Textron 社では説明している。
年末には、移動目標を相手にしたテストが予定されている。また、この件には米海軍も関心を示しているとの由。
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Kojii.net - 今週の JDW 誌より (2005/5/18 号)より
これが自己鍛造弾。
投弾から命中まではこんな感じ。
センサーがエンジンの熱を捉えて弾頭が目標に突入するところ。
命中するとこうなります。
自己鍛造弾に関しては、
「装甲と大砲」あたりを参照ください。簡単に言えば、射程が長いけど侵徹威力の低いHEATみたいなもんです。ライナーの質量は多め。材質は、銅(加工し易いからコストが低い)とかタンタル・タングステン合金(侵徹威力高いけどコストも高い)等HEATと同じ。詳しく知りたい人は、衝撃工学の論文でも読んでくださいね。
それにしても、本当にこんなもんを作っていたとは…。
昔から、米軍ってば怪しい兵器とかにも予算つけてたりするからなぁ。
とりあえずやってみるってのも悪くはないんだけど…う~む。