京都と東京旅2024(その2~東京編~)
(続きから)4月13日、東京1日目。この日はまずは会期ギリギリだった「中尊寺金色堂」展を観に上野の東京国立博物館へ朝一で行く事にしました。朝9時頃の上野公園。ここでもまだ桜の花を多く見る事が出来ました。上野の桜を見るのは久し振りで、晴天と相まって若葉まじりとはいえとても綺麗でしたね。9時半から会館の東博の前に15分前に着くともう既に長い行列が出来ていました。現地でチケットを買えばと思っていたのを慌てて切り替えて、オンラインチケットを購入。最初からそうすればよかったのですが、長い行列の大半は当日券を購入する人達だったのでここでの判断は正解でした。東博本館前に移動して、15分くらい待ったくらいで入場出来たのでスムーズにいった方だと思います。内部は写真不可で唯一可能だったのがこの金色堂の縮小模型。創建900年記念という事で堂内にある33体の仏像の内の中央に配置されている11体の仏像が平泉から上野にやって来ていました。阿弥陀さまを筆頭に観音菩薩像・勢至菩薩像・6体の地蔵さま、そして持国天像と増長天像が間隔を開けて展示されていたので意外に客数の割にはじっくりと眺める事が出来ました。本来の場所では絶対に見る事の出来ない仏像の後ろ姿を見れるのも、この手の展示会の特権ですね。印象としては、意外に1体1体の大きさが小さいという風に感じました。それでもお顔付きや衣装の襞などはとても写実的に彫られていて見応えありました。この展示会は部屋一つだけの規模的にはこじんまりとした物でしたが、見る事の出来た品々はというと、11体の仏像は勿論の事、その一部だった光背や台座の一部も国宝であったり、金や銀で写経された経文や金字で再現された曼荼羅等、中尊寺の至宝である国宝が数多く展示されていてとても観る価値の高い展示会でしたね。他にも重文とはいえ金箔押の藤原清衡公の木棺や、平泉の繁栄の象徴である金塊なども目を引く展示でした。過去に一度、実際に平泉に行って観て来ましたがお堂の中で少し離れて観るのとは違い、すぐ目の前で阿弥陀様らを拝観する事が出来たのはとても良かったですね。人が多いのでのんびりじっくりとは観る事はしなかった「中尊寺金色堂」展、時間は思ったよりも早く出て来てしまったのでこの機会に久し振りに本館の展示品を観て廻る事にしました。2階に上がって正面の部屋には江戸時代の天皇が行幸を行う際に乗せて運ぶ鳳輦(ほうれん)を観る事が出来ました。平安時代の書があったのですが、なんと藤原公任の物ではないですか!?「光る君へ」で町田さんが演じているお方だけあって、今回の私の旅にぴったりな展示品でした。反対側の展示ケースの中には、今度は紫式部を描いた書があったりもしましたね。更に進むと甲冑や着物など、色々な歴史的な宝物を見る事が出来ました。そしてお客さんも日本人以外の訪日客と思われる方々が沢山いる事も印象に残りました。外人の皆さん、熱心に一つ一つ眺めていましたから。2階から1階へと戻ります。流石に展示物の数も半端ないので細かく取り上げる事はしませんが、特に見て凄いと思ったのがこの愛染明王像と厨子。鎌倉時代の物だそうですが、今尚鮮やかな色彩が残っていて迫力がありました。刀剣も数多く展示されていましたが、その中の一振がこの国宝指定されている童子切安綱。源頼光が酒呑童子の首を切り落としたエピソードで有名な太刀ですね。茶器もありました。こちらは志野茶碗、銘は橋姫。途中で庭園に出て休憩もしました。ここでもやはり、桜吹雪が綺麗でした。本館からは平成館への案内が出ていたのですが、平成館の展示はあちらで特別展を観る事も多いからか、常設展のもよく見ていたと思うので今回はスルー。その代わりに久し振りにアジア館にも寄る事にしました。とはいえじっくりと見る気力はもう無いので、2階のエジプトのミイラを確認した後は地下に降りました。東南アジアの国々の物が並ぶエリアで探したのは、今年初めに行ってきたベトナムの物。ただ、ベトナムの展示品は陶器のお皿くらいであまり多くありませんでした。地階のメインはカンボジアのクメールの遺跡の石仏やタイの仏像だったようでした。アジア館を出て東博を後にしようと決めたのは12時過ぎ。2時間半くらいであれこれ見て廻っていた事になりますね。「中尊寺金色堂」展、この段階では30分待ちの列になっていました。上野駅に向かう為に東博の向かいにある科博の前を通ると、こちらのザトウクジラのモニュメントに合わせて桜の写真を撮る人達を見たので私も真似してみました。反対側から撮ると、桜の海に飛び込むクジラさん・・・みたいな?以前に来た時にも撮った事があるのですが、上野駅近くからのスカイツリー。やはり東京を代表する建物ですからね。上野駅から秋葉原駅へ、下車はせずに総武線に乗り換えて飯田橋へ。向かったのは、靖国神社。春前の全国のニュースでもお馴染みの、桜の標本木。この木の他にも境内にある多くの桜が見ごろを迎えていて、風に吹かれて花吹雪が舞って、そして桜色の絨毯が出来ていました。とはいえ、私の目的はお参りではなく・・・遊就館の展示物。ロビーに置かれているこの零戦は以前から撮影が可能だったのですが、それ以外の展示品は撮影は禁止だったのですよね。それが数年前から大展示室の物に限って写真撮影が可能となっていたので、改めてそれを撮りに来てみました。という訳で、艦上爆撃機 彗星の姿。海外の博物館では旧軍の機体を撮り放題だったりするので、日本の軍事博物館の側面もあるこの遊就館で撮れるようになったのは喜ばしい事ですね。その上には、桜の花の季節に再会するのは少し皮肉的にも思える、特攻兵器 桜花。ただ、ウィキによると遊就館のこの桜花は複製品だそうですね。ずっと本物だと思っていた・・・ま、本物はスミソニアンで観ているので構わないのですが。彗星もアメリカにもう1機が現存しているらしいのですが、そちらは空冷エンジン搭載機なので液冷エンジンの物としては世界に唯一の機体として貴重な展示品。どうかずっと大切に保存されて欲しいと思いました。この部屋には他にも色々な物が展示されているのですが、撮影しておかねばと思ったのは彗星ともう一つはこの九七式中戦車でした。旧軍の航空機は零戦を筆頭に比較的あちこちで見る事が出来ると思うのですが、陸軍の戦車って気軽に見れるのはこの遊就館の物くらいに感じます。「ガルパン」で言う所のチハたんなのだけど、それとは別に大戦の遺物としてこちらも後世まで大切に残して欲しいですね。靖国神社を出て市ヶ谷から再び列車に乗って渋谷に向かいました。少し前に劇場でも観た「パリピ孔明」の舞台を見たいと思ったので。渋谷に着いたのは14時10分頃。土曜の昼の渋谷駅前は凄い人で、上野や池袋とは違って縁の薄かった渋谷は歩くのにちょっと苦労しました。まず向かったのは、クラブハウス『BBラウンジ』のモデルとなった場所。元のお店はもう閉店してしまっているそうですが、外観はなんとなく形が残っていました。隣にある『しぶや百軒店』の看板とセットで劇中によく出ていたので、ここだけでも来れて良かったです。ただ、向かいのクラブ(こちらも劇中に出ているモデル)のイベントの入場列が凄い事になっていたりしたので、早々に撤退しました。道はよく分からないし人は多いはで、先のクラブハウスの所で満足して帰る事にしました。途中で見かけたローソンは4話でちらりと登場した場所で、こちらは比較的人通りも少なかったので写真を撮りました。渋谷といえばアニメでは終盤のバトルの舞台となった場所でもある、渋谷109の印象が強かったのでそれも撮りました。実際はこんな場所でライブ合戦なんて無理そうですね。うっかりしていて慌てて最後に撮りに戻ったのが、渋谷センター街入口。アニメのOPのチキチキバンバンに合わせて孔明達が躍る場所ですが、日中は凄い人混み。また、もっと引いて撮るべきなのですがすぐ隣で思想家が叫んでアピールしていたのでそれを避けて撮ったら中途半端な画になってしまいました。もしも再び渋谷巡りをするとなると、早朝の人が少ない時間帯を狙わないと厳しいですね。15時過ぎ、新宿に出て「アリスギア」関連で上京したならここは外せないだろうと、成子天神社へ今年もお参りに来ました。3度目の訪問となるので、なんだか変な安心感があります。今回はゆみさんの痛絵馬を見る事が出来ましたよ。尚、お参りの御利益を期待して穴桃花ちゃんのガチャを引いてみましたが・・・江戸っ子の天ちゃんが来てくれました。☆4が出るから凄いのだけど、昨年みたいに大当たりという訳でもないのでちょっと微妙な結果になってしまった。この後16時から、今回もたくとさんと合流して新宿で呑む事になりました。ビールの他に日本酒を楽しめるお店でしたが、外人さんも多く来られていて刺身や天婦羅を食べる姿を見られました。そして高田馬場にあるゲームセンターミカドへ連れて行って貰いました。名前はどこかで聞いた事があるような気もしたのですが、そういう店舗が高田馬場にあるとは知りませんでした。初代ダライアスの筐体が最初に目に留まったのですが、他にも数々の往年の名作ゲーム機が並んでいて懐かしさを感じました。実際に遊んだのは「ダライアス外伝」「出たな!!ツインビー」「ダラアスバーストAC」、だったかな?「ダラ外」は1人プレイで始めたのだけど、もう色々と忘れ過ぎていて全然ダメだった。具体的にはエンシェントヘルムにウェーブでは無くレーザーしか持っていけなかったりで。結局ゾーンHのネオンライトイリュージョンを越えられませんでした・・・「出たな!!」も忘れ過ぎているのとボタン配置が最初分からなくて戸惑ったけれど、2面のボスは倒せたからそれで楽しめました。「ダラバーAC」、実はアーケード版をプレイしたのは初めてでした。PSP版のオリジナルと移植版しかやっていなかったので、あの筐体でのプレイはそれだけで面白かったです。400円入れれば2人プレイでも残機無限で遊べたので、ド素人2人でもちょっとした時間を楽しめました。いやー死にまくりましたが。それでもゾーン選択はたくとさんに任せっきりだったのでラスト3面のボスでサウザンドナイブズが出て来た時は運命を感じました。いやほら、「ダラバー」の開発ってピラミッドで、その縁もあって私は「アリスギア」をやっているので。その「アリスギア」の「ダラバー」コラボで唯一登場するボスがサウザンドナイブズだったりするのですよ。という訳で、「アリスギア」株主総会目当てで上京している身としては、ちゃっかりオチが付いていたんですよね。でもまぁ、ゲーセンでのミノカサゴ、ファンネルよりも額からのハイメガカノンの連射がいやらしかったです。あと紫のホーミングレーザー。やけに堅く感じたボスを楽しきった時にはもう疲れ果ててましたね。その後に軽く甘い物を食べたりして、たくとさんと別れて上野に帰るのですが、遊んだゲームの写真か何か、せめて店の外観くらい撮っておけば良かったと気付いたのは大分後の事。それくらい久し振りのゲーセンのゲームに夢中になっていたという事なんでしょうね。ミカドではプレイしなかったけれど「ゼビウス」「グラディウス」それに「ときメモ対戦パズル玉」等々、本当にゲーセンで遊んだりゲーメストを読んで憧れていたゲームが並んでいて連れて来て貰って良かったと思いました。上京2日目となる14日。メインイベントである「アリスギア」の株主総会の日ですがそれは15時開演。それまでの時間潰しの予定だった「中尊寺」展はもう済んでしまったので、新橋駅から歩いて行けるパナソニック汐留美術館で開催中の「テルマエ」展に行く事にしました。これ、昨年に大分県立美術館でやっていた時に行こうか迷った事もあったので、このタイミングで東京で開催されていてラッキーでした。しかも少し前にコミックで「続テルマエ・ロマエ」も発売されたばかりでもありましたし。前半部分は古代ローマの浴場に関する遺物が色々と展示されていました。浴場絡みでカラカラ帝の胸像とかもありましたね。当然大半は撮影禁止で、この部屋の中だけ撮影OKというので、それらを撮って来ました。カラカラ浴場の模型。『恥じらいのヴィーナス』『ヴィーナス』後半は浴場文化繋がりで、日本の銭湯のが展示されていたのですが、そこまで興味なかったのでケロリンの桶だけ写真を撮って撤収となりました。日本の方はおまけ的な感じでしたが、メインのローマ文化の展示品はガラス細工や入浴に使う道具、それにローマコイン等とそれなりに数が揃っていて、面白かったです。折角なので、ルシウス技師のクリアファイルを買って出ました。イベント開催時間までまだ大分あるので、今度は新橋駅の西側へ歩いて移動。途中で東京タワーが見えたので、前日のスカイツリーと対のつもりで撮影。愛宕神社の出世の石段に到着。2日間歩き回った後だったので結構キツイかと思ったけれど、ちゃんと食べて寝てたからか比較的簡単に登れました。愛宕神社の社殿にお参りをするのですが、今回の目的はそちらではなく・・・すぐ隣にあるNHK放送博物館、こちらに来るのが今回のお目当てでした。入ってすぐにチコちゃんがお出迎え。1階では現在放映中の「虎に翼」のコーナーがありました。しかし私の目当ての方はこっち!はい、大津・宇治に続いて東京でも「光る君へ」ですw「光る君へ」に関連して、大河ドラマでも女性がメインの作品のを集めた企画展が開催中でした。「春日局」から、「篤姫」や「八重の桜」、そして「おんな城主直虎」の着物が展示されていました。こうして見ると、意外と女性主役の大河もあったのですねぇ。各作品の台本も展示しており、いくつかは見本を手に取って読む事も出来ましたね。「光る君へ」では、1話冒頭に登場した晴明が使っていた天体観測の道具や、まひろの弟が手にしていた馬の玩具や三郎の人形、そして五節の舞の扇の一つが展示されていました。通常の展示コーナーも数々の映像や放送に関する物があって見応えありました。玉音放送に使われたものだとか、昭和の時代を再現した部屋。デジタル放送に向かう機器やTVの遍歴もよく分かりました。そういえば子供の頃にこういうのを見ていたなぁと、少し懐かしくなったりもしました。天気お姉さんの体験が出来るコーナーもありましたね。非売品のポストカードなんかも頂きました♪博物館の外に出ると、どーもくんが愛嬌を振りまいていました。少し離れた場所から見ていると、桜の花が舞う中にどーもくんが居るみたいにも見えて、風流でしたね。ここで時間は12時少し前、何処かでお昼ご飯を食べる為にも、一度新橋駅へと戻る事にしました。折角新橋駅近くに居るのだから・・・烏森神社にお参りして、今回の旅路で唯一の神社の御朱印を頂きました。例大祭が近いらしく、御神輿を拝見出来ましたよ。この後は近くのワインバーでスパゲッティとワインを美味しく頂いて小休憩。イベント会場は有楽町駅のすぐ近くなので、時間もまだあるしと新橋から歩いて行く事にしました。新橋と有楽町は隣の駅だし。有楽町に来たら行ってみたかったのがルミネにあるミュシャのブランドショップ。公式店といっても絵ではなく化粧品のお店。ミュシャの花の絵に合わせての香水やアロマキャンドル、ハンカチやバッグなどが売られているのですが、ネタで買うにはお高いので軽く見て廻っては手ぶらで出てしまいした。時刻は14時近く。そろそろイベント会場を視察くらいしようと駅前のビックカメラへ向かいました。こちらの店舗の上に、会場となるよみうりホールがあるので。中に入ると、何となくイベント参加者っぽい人達が沢山いたので、結局そのまま会場階近くで待機して待つ事にしました。勿論、待ち時間は「調査」しながらで。(続く)