これはニホンフラッシュの銘柄紹介の2つ目です。
銘柄紹介1つ目から順に読んで下さい。
ここまでのポイントをまとめます。
・売上と利益が急成長
・中国での売上が大半
・売上に対する現金預金が少ない
・売上の急増に伴い受取手形が急増
(難易度が高いので割愛しましたが、中国経済の影響を推し量るのであれば受取手形全体の伸びを売上全体の伸びに対して考えるのではなく、それぞれ国内分を差し引いた数値で考える必要があります。これは僕達初級者には少し難易度が高いです)
・支払い利息及び割引料が急増しつつあるが、利益も急増しているため利益に対する比率は今のところ急増していない
(2014年3月期が発表されたら要注目)
・2014年3月期に入り、受取手形の割引料が第3四半期までで急増。2014年3月期決算要注目。
注意したいところは、これまでは2013年3月期までの話で、これが2014年3月期にどのようになっているかでこの企業の評価が劇的に変わる、という事です。
そして、繰り返しになりますが公表されている受取手形割引高の直近の数値は、先に挙げた通り
2013年3月期→2013年9月→2013年12月
355百万円→1,330百万円→1,832百万円
となっています。
これが2014年3月期の期末にどのようになっているか、これが今後のキャッシュフローを予想する上でとても重要になるのです。
時価総額は約120億円。
このお値段が高いか安いか、それはこれまでの分析では分かりません。
債権の中身や取引先も重要になるでしょう。雑な分析ではなく、確りとした分析をするには国内外で分けて分析する必要があります。
また中国経済の動向も重要になります。
しかし基本的なことであれば決算報告書をみて判断できます。
この企業が安いか高いかは、各々の投資家の、決算報告書を用いた、より深い所まで突っ込んだファンダメンタル分析に拠ります。
ここまで、かなり乱暴ですがキャッシュフローの話をしてみました。
キャッシュフローは簡単にパパッと判断できると思われがちですが、そうではありません。
キャッシュフロー計算書の大雑把な項目を見ても、分からないことが他の決算報告書には隠されています。
キャッシュフロー計算書は補助的な意味合いにはなりますが、単体では何の意味もありません。基本的にはバランスシートや損益計算書を確認するのが良いと思います。
ちなみに、基礎指標はというと...
PER約7倍
PBR約1.5倍
ROE約20%
自己資本比率約60%
EV/EBITDA約4.6
となっています。
これは今回の話とは関係ないおまけです。(余談と言うより蛇足ですね)