カテゴリ:movie
真面目な監督さんなんだろうな、と思う。
言いたいこと、伝えねばならないことが たくさん、ありすぎるほどにあったんだろうなと思う。 だから、絵で語るべきところ、セリフで語るべきところの、 均衡があまりとれていなかったんだろうなと思う。 そして、語るべき「言葉」を意識しすぎるあまり、 語られるべき「物語」が後手に回ってしまったんだろうなと思う。 公開前に漏れ聴こえて来た「いろんな意味で、青い」という意味は つまりはそういうことであったのかと思う。 ただ、もし、いま自分自身がいきなり映画を撮る機会に恵まれたら、 やっぱり、こうなっちゃうだろうなあ・・・とも思う。 生真面目に、言葉として、いろんなことを説明したがるだろうなあ、と。 そして、観客に息抜きを許さない、生真面目な映画になるかもなあ、と。 ともあれ、初監督、お疲れさまでした、という気持ち。 別に面識があるわけじゃないんだけど・・・(苦笑 【以下、軽くネタバレ。未見の皆様、ご注意あれ。】 ただ、冒頭に主人公に父親殺しをさせておきながら、 その理由を「父さえいなければ、生きられると思った」だけで片付けるのは 整理しきれていない私的な感情があまりにも出過ぎていないか? せめて物語上だけでも、道義上納得いく動機づけなり、 償いなりを主人公に課さねばならないように思えてならない。 ここが解決しない限り、観客が彼に感情移入することはできないはずだが・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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