カテゴリ:家族
ちょっと長くなります、うんざりさせたら申し訳ない
親戚が沢山居て両親ともに兄弟仲が良いので、小さい頃から夏休みや盆暮れ、 祖父母の法事などで本家に大勢集まって、誰が親で誰が兄弟なんて関係無く遊びました。 1人だけシングルの叔母が居て、その息子が私の3才年下で、 私は彼が聞かされていたのと同じように、父親とは死別だと聞かされていました。 本当は叔母はちょっと難しい人で、嫁ぎ先を追い出されるように離婚したらしいのですが、 それが分かったのは大人と認められる歳と立場になってからでした。 大人は子供には嘘をつくけど、対等な立場なら秘密も話してしまうようです。 仲良しだと思ってたおいちゃんおばちゃん達も色々あったのが後になって分かりました 昔の人は我慢強いね・・・・・ シングルの叔母が亡くなってもう20年ほど経ちます。 叔母は、息子が将来墓の心配をしなくて良いように生前にお墓を購入していたので、 従弟はずいぶんと助かったと思います。 なのにそのお墓の管理費を、従弟は一度も払っていないことが最近分かりました。 法事も一度もしていないようです 親戚は呼ばなくても母1人子1人で育ったのだから、法要はしているものと思っていたのに・・・ お墓参りさえしていないようです。 辺鄙な場所にある上、法事に呼ばれなかったので、行く機会がなかったのですが、 叔父の1人がたまたま近くに用事があって墓参りにいったところ、 20年分の管理費を請求されたそうです 月2千円の20年分、すぐに出せる額じゃありません。 それから行方不明の従弟探しが始まりました 従弟と一番仲が良かったのは私かもしれません。 3才しか違わないけど、小さい頃は可愛いくて人懐こい子でした。 高校生になると、不良と呼ばれる子達は決まってバイクに乗って集団で暴走すると言う、 当時お決まりの行為に夢中になり、叔母を悩ませていて、叔母があちこちで愚痴を言うもの だから、従弟は親戚の集まりがあっても顔を出さなくなってしまいました。 ある日、本家の近くで買い物をしていたら薄っぺらいジャンバーで寒そうにバイクに跨る従弟に ばったり会って、近くの公園に行き話をしました。 「 あんたその格好でバイク乗ってんの」 「 うん革ジャン欲しいけど金が無い」 学校行けとか勉強しろとか偉そうなことは言えないけど、話ていて悪い遊びを楽しんでいるの ではなくて、家に帰りたくないだけなのが感じ取れて、頭なでてやりたい気分になりました 後日、私と従弟が公園で仲良さそうに話ていたと母の耳に入り、厭らしいと言われて、 壮絶な怒鳴り合いをしたのを覚えてますスゲー腹が立った なんだか従弟が可哀想になってしまって、従弟を呼び出して革ジャンを買ってあげました。 当時付き合っていた彼氏の働く店で、4割引にしてもらいました 従弟は革ジャンのせいで暴走行為がしやすくなっちゃったのか高校中退 ですが世の中がバブルに向かっていた頃なので、中卒でも就職は出来たし、 営業職がむいていたのか成績も良かったようです。 私が結婚してからも何度か遊びに来ました。正確に言うと営業に来てました 買える物なら買ってあげていたけれど、たまにしか顔を出さない伯父達の家に行っても いきなり営業始めるのでその度に叱られて、叔母がまた頑張っているのに応援してくれない みたいなことを言うものだからすっかり嫌われていました。 「 皆あんたを可愛いと思ってるんだよ、たまにしか会わないんだから一日目はお酒の相手して 御機嫌取って、今仕事大変なんだ今度話聞いてくれる?って言って一日目は帰るんだよ。」 「 そんなに時間掛けられない、みー姉は営業が分かってない。」 説教ぽい事を言ってもまったく聞く耳持たず、我が道を行くバカ太郎 従弟が結婚すると、今度は嫁から毎日のように相談の電話が掛って来るようになりました。 夫だとか父親とかの手本が無かったのかもしれません。 嫁は話の途中で泣き出すこともよくありました。 私が叔母に嫁の味方をしてあげてと頼むと、その時は分かったバカ太郎を説教してやると言う のだけれど、嫁の前ではそうは出来ない叔母でした。 結局2年ちょっとで分かれてしまい、その後暫くして叔母が急死、 葬式を境に従弟は顔を見せなくなりました。 居場所が分からないまま我が家は引越し、従弟は連絡したくても電話番号も知らないはずです。 彼もオヤジになっているはず、今どんな暮らしをしているのか・・・・・ ゆとりのある生活が出来ているなら、自分も入るはずのお墓をほってはおかないでしょう 法事の知らせが無いのはうるさい親戚に会いたくないからだろうと、ほったらかしにしていた のも良くなかったと思います、叔母のお墓は兄弟でなんとかするしかないでしょう。 今度こそ従弟は親戚に会わす顔が無くなりました。 彼が父親の事を聞かされた時の気持ちや、親戚の他の子供達とは違う一人っ子の寂しさを思うと 伯父達も私の父も私も、もっとなにかしてやれたはず、後悔はしてます。 でも愛情は会わなければ薄れていく オヤジ顔の従弟が薄っぺらいジャンバーで寒そうにしていても、怒りしか湧いてこないかも お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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