種田山頭火 まつすぐな道でさみしい
種田山頭火(たねだ・さんとうか)分け入つても分け入つても青い山笠にとんぼをとまらせてあるく鴉啼いてわたしも一人まつすぐな道でさみしいしぐるるや死なないでゐる雪がふるふる雪見てをればしぐるるやしぐるる山へ歩み入るどうしようもないわたしが歩いてゐるぶらさがつてゐる烏瓜は二つ枯山飲むほどの水はありてうしろすがたのしぐれてゆくか鉄鉢の中へも霰けふは凩のはがき一枚しぐるる土をふみしめてゆく病めば梅ぼしのあかさなるほど信濃の月が出てゐる句集『草木塔』(昭和15年・1940)自由律俳句○ 山頭火句集(ちくま文庫)山頭火句集【送料無料】価格:1,320円(税込)山頭火 草木塔復刻版売り切れました 種田山頭火像 山口・JR防府駅北口前ウィキメディア・コモンズ パブリック・ドメイン