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テーマ:サッカーあれこれ(19763)
カテゴリ:イラン代表
カイザース・ラウテルンを離れ、所属クラブを探していたフェリドーン・ザンディがトライアルに参加していたドイツ2部のトゥス・コブレンツへ移籍することが決定した。(公式サイトより) 昨シーズンはカイザースで10番を背負いながらも飼い殺しのシーズンを過ごし、ガレノイ率いる新生イラン代表にも召集される事の無いザンディをイランのファンはドイツにおける人種差別の犠牲者だと気にかけていただけに一転して嬉しいニュースとなった。一部ではシュツットガルトなどブンデス一部のクラブやオーストリアへの移籍の噂もあったが、2部とはいえプレーする場を得たことはなにより。元々2部のVfBリューベックでの活躍が認められてカイザース入りした彼にとって2部からの再出発となる。ただガレノイはザンディについて「私のシステムで彼がプレーする事は難しい」と召集に消極的だが、キャリミを2トップの一角に据えトップ下をザンディが務める事は十分に可能なはずだ。そして何よりイラン国籍を選択したザンディの代表復帰をイラン国民は待ち望んでいる。 そして今週末にはドイツではキャリミ(バイエルン)、マハダヴィキア(ハンブルガーSV)、ハシェミアン(ハノーファー)が、スペインではネコーナム(オサスナ)がバルセロナ戦を、イングランドではテイムリアン(ボルトン)、イタリアではレザイー(リボルノ)、さらにトルコではカヴィアンプール(カイセリスポル)、そして遂にIPL(イラン国内リーグ)も開幕と注目のゲームが目白押しだ。 今季の国内リーグの注目は積極的な補強を敢行したピルーズィのヴァへディ、バダマキといった新戦力や元エステグラルのファタミにUAEから帰還したオラーディが活躍できるか。開幕戦の相手であるアブ・モスレムには古いファンには懐かしい元エステグラルの黒豹アリ・ムサヴィや、ピルーズィ、エステグラルの両方でプレーした屈強な壁、メフディ・ハシェミナサブという元代表コンビにオーストリアでパシャザデとプレーした左サイドバックのジャヴァド・ラザーギーという面々が加入している。画像 そしてサイパに移籍したダエイも、ドイツでのメキシコ戦以来となるプレーで結果を残す事ができるだろうか。ちなみにダエイの背負った10番をサバは永久欠番にすると発表した。そのサバには穴埋めとしてU-23代表FWアバシファードと元U-23DFモルテザ・カシが加入。その他エステグラルはイラニアン・ベッカムことモハンマド・ナヴァジが復帰し、アンサリアンとアリザデーをライバルから獲得、さらにはU-23の有望株であるモフセン・ユーセフィとヴァへディの後釜であるベフシャド・ヤヴァルザデを補強。またフーラドはラフテフ・ハミディという有能なストライカーをパスに、ミルザプール、バダヴィ、カメリという代表組を同じ南部のクラブであるエステグラル・アフヴァズに放出、そしてカービィまでもAl Emarat(UAE)に売却している。そして昇格組であるペイカンもGKのアシェナにミラド・ヌーリ、バヤティニヤ、ゴラーミンといった代表クラスを積極的に補強しているから侮れない。そして同じく昇格組であるメス・ケルマンもタギプール&ミルトローギという恐ろしいCBコンビを手にしている。ざっと触れただけでもこれだけの移籍が活発に行われた事がお分かり頂けるだろう。確かに多くのタレントがUAEのクラブに売却されたのは残念だが国内の若手に多くのチャンスが訪れることは歓迎すべきだ。 その中でも日本との試合を11日に控えているU-17イラン代表でもある一人の若きストライカーが今シーズン国内リーグを盛り上げる事になるだろう。彼の名はシャハブ・ヤンピ。今季昇格したペイカン所属のストライカーだが2004年のU-17アジア選手権でのマレーシア戦でのハットトリックや、続くクウェート戦の2ゴール、さらに準々決勝イラク戦での2ゴールの3試合で7点を叩き込むという脅威のパフォーマンスを見せた若きストライカーだ。この話題を聞いたとき多くのファンがウズベキスタンから6点を奪ったアラシュ・ボルハニの衝撃を思い起こすはずだ。年齢的に現在のU-17代表に帯同していない可能性が高いが是非とも覚えておいて欲しいタレントの一人である。また国内リーグでの活躍によっては開幕が迫るドーハでのアジア大会にシモンエスが招集する可能性もあるだろう。 ともあれ国内外で行われる週末のゲームでどのようなドラマがあるのか楽しみだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.09.09 05:45:34
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