睡眠とスピリチュアルの関係(1)
■睡眠とスピリチュアルの関係(1)●睡眠とパフィーマンスとの関係一般的に睡眠に関しては短い睡眠でも全くOKとする人もいれば長時間睡眠が良いとする、両方の説がありますが、最近は通常の人は7時間くらいが適切であるという説も目にします。最近は睡眠の価値が以前よりも見直され、適切な睡眠をとらないと脳疲労のひとつの原因となるとも言われています。2011年Mah氏らが行った、睡眠とパフォーマンスの関連を調査する実験によればスタンフォード大学の男子バスケットボール選手11名を対象、8時間睡眠を10時間にし、これを5~7週間継続させて競技データを比較し、大幅な向上が見られたそうです。データとしてはフリースローの成功率などが9.2%増加したり、スリーポイントシュートの成功率が9.2%増加など。被験者の彼らは素人などではなくもともとが優秀なプレイヤーであったため、当初はあまり大きな違いは出ないだろうと予想されていたそうです。そして睡眠時間をもとに戻したら、パフォーマンスもまたもとの数値に戻ったのだそうです。プロのトップアスリートや一流人には一日10時間の睡眠時間を取る人は多く、イチロー選手は9時間、シューマッハで12時間、横綱白鵬は16時間、ノーベル物理学賞受賞の小柴昌俊さんは11時間だと聞いています。また睡眠時間が8時間未満のアスリートは8時間以上の人の2倍の率で怪我が増えるというデータもあるそうです。これらは睡眠時間が体に与えるとてもわかりやすい例で科学的に実証されている例のひとつですが、実際にはスピリチュアルな影響こそが人に与える最も大きなものであると言えると思います。 ルドルフ・シュタイナーは自身の著書「病気と治療」のなかで以下のことを語っています。「体験を眠りの状態のなかにもたらして能力や技術に変化させることができない者は、その体験を通して進歩することができません。」 「長期にわたって、だれかと関係を持つという意味深い心の体験を、例としてあげてみましょう。 他者と有した関係の体験は夜の意識のなかへ沈み、他者への愛として夜の意識からふたたび生まれます。」 「布地を織るように、体験をエッセンスへと集約することをとおして、他者への愛の感情が生まれるのです。」 これらについては次回の記事でもう少し詳しく書きたいと思います。