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カテゴリ:おでかけとグルメ
住吉さんの夏越の祭準備風景を見たあと、
阿部野橋へ戻って、さてそろそろ人間もお腹もすいてきましたが・・・。 実は、この阿部野橋で、再開発が始まる前に是非訪れたかった店がありました。 中華料理の老舗「みんみん」(「みん」は、王へんに民ですが、機種依存文字とのことで ブログに反映してもらえません(T-T))です。 チェーンのみんみんとは違うと思います。 すっかり建物の取り壊しが進んだ再開発地区の一角で、 奇跡的に旧店舗の建物が残っていましたが、 今しもその建物を壊そうかというように ブルドーザーが寄り添っていました。 今日この時間、まだその建物が残っているかどうかも怪しいです。 このお店、実は幼児の頃に再三訪れたことがあります。 父は気取ったお店がニガテで、阿倍野のごちゃごちゃした飲み屋街が馴染みだったので わたしを動物園に連れていったあとなどは、 家族三人でこのみんみんに寄るのが常でした。 みんみんは当時から既に古びた中華料理店で、 壁も床も、掃除はしても脂ぎっていて、 小さかったわたしは二階から降りぎわに毎回すべって転んでいました(^-^;)。 父が餃子を二人前注文すると、厨房の中でおばちゃんが必ず 「リャンガーコーテル~~~!!」と叫びます。 いつも「リャンガーコーテル」としか聞いたことがないので、 毎回二人前注文していたのでしょう。 わたしが小学校に上がってしばらくしてからは、 親子三人で阿部野橋に行くこともなく また美味しくて安い店などほかにいくらでもあったりして みんみんにはついぞ訪れることがなくなりました。 幼いときに行ったきりなので、それが一体どこだったのか 場所もすっかり忘れてしまっていました。 オトナになって、ふとあの「リャンガーコーテル~~」の声や、 ヤキソバの味を思い出すことがあって、 たまたま見つけた『みんみん』の暖簾をくぐったら、 チェーンのみんみんで、あの懐かしいみんみんとは全くベツモノでした。 以来、ずっと気にはなりつつ、わざわざ親に 「あれはどこにあったのか」と尋ねる機会もないままに30数年。 先日、実家に帰ったときに、父とアベノ再開発の話題になり それでようやく場所がわかったのでした。 わかったときには既にアベノは変わり果てていましたが、 幸い、みんみんはあべの筋に新店舗を構えていました。 それで、一昨日はそこを訪れてみたのです。 店は真新しく、大通りに面して明るくなっていましたが おばちゃんの「リャンガーコーテル~~~!」の声は健在。 もちろん、おっちゃんもおばちゃんも代替わりしてはるのでしょうけどね。 ヤキソバ、昔どおりでした。 少し味が薄い気がしたけれど、わたしの一番好きなタイプの麺です。 というより、幼い時分にみんみんのヤキソバが口に馴染んでしまったから このタイプの麺が好きになったのかもしれませんが。 餃子は昔のほうがパリパリに仕上がっていたんですが、 これはまあ、たまたまのことかもしれません。 チャーハンはちょっと味が薄かったけれど、 それでもずっと探していたみんみんで久しぶりに食べられたことは、 かなり嬉しかったです。 アベノがきれいに生まれ変わるのは嬉しいけれど、 あの猥雑で気の措けない感じの町が既になくなってしまったのは なんとも淋しい限りです。 最近アベノに出かけることのなくなった父が 「いっぺん行ってみたいとは思うんやけどなあ」と言っていたけれど 父の行ってみたいアベノは、もうなくなっちゃったんです。 なんとなく切ないですね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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