だれでも簡単に作れるDIYパッシブネットワーク紹介!(1/2)
だれでも簡単に作れるDIYパッシブネットワーク紹介!(1/2)と、題しましたが、すべてのスピーカーが、すべてマルチアンプ駆動していることが前提になります。理由は、2WAYのパッシブネットワークを作るのは、すごく難しいからということになります。ツイーター/ドアミッドレンジ/サブウーファーの3WAY構成でしたら、5ch分のアンプを使用している人ですね。さて、なぜ難しいかなんですが、異なるスピーカーを並列につないだときの、インピーダンス特性をしららなければなりません。今まで4Ωというスピーカーを並列につないだら、2Ωになると書いてきたのですが、実際には違います。そもそも、スピーカーにおけるインピーダンスは、周波数によって大きくことなります。このインピーダンスの動きをグラフにしたものがインピーダンス特性になります。カーではないですが、オーディオ製品取り使い店の麻布オーディオさんの、商品の中にこのインピーダンス特性が公開されているユニットがあったのでリンク貼ります。こちらをクリックで別WINDOWが開きます下のほうのグラフです。高い周波数から、徐々に下げていって、40Hzを頂点とした山がありますね。この山は、100Ωにもなり、はっきりいうとこの周波数の音は、このスピーカーユニットからはでてこないということになります。(バスレフだとポートからだせますが)このスピーカーですと、60Hz~1KHzあたりまでが無難に音がでる周波数と言うことになります。その60~1Kの間の中で、一番インピーダンスが低いところが、いままで「このユニットは4オームです」と書いていたものです。このグラフを数値化したものがT/Sパラメータです。Nominale Impedanz: 4 OhmDC Widerstand: 3,35 OhmSchwingspuleninduktivität@ 1kHz: 1,27 mHFs: 36,66 HzQms: 7,95Qes: 0.27Qts: 0.26Sd: 211 cm²Vas: 22,66 LiterMms: 52,01 gCms: 0,36 mm/NRms: 1,64 kg/sBl: 11,70 Tmこのような数値です。そして、2WAYになった場合はさらにややこしいことになります。これらのインピーダンスが、各周波数ごとに合成されるので、もう、何がなにやらさっぱりわかりません。4Ωの同じユニットを並列につなげば、どうあがいても2Ω以下になることはありませんから、2Ωに対応しているアンプなら、安全に駆動できるというわけです。ここまででもややこしいのに、さらにこのインピーダンスカーブはメーカーが公開したものを信用することはできません。なぜなら計測環境が、メーカーと、ユーザーでは違うからです。ですから、2WAYパッシブネットワークを作るにあたっては、インピーダンスカーブを計測できる環境と、カーブをみてどのようなネットワークを作るかの知識と、技術と、経験が必要になります。なので敷居が高いということになります。-----さて話は長くなりましたが、ナゼ難しいのかざっと説明しました。本題に入ります。だれでも簡単に作れるDIYパッシブネットワーク紹介!ということですが、2WAYにしなければ、適当に作ってしまうことができます。ツイーターと、ミッドをマルチアンプ駆動(4chアンプで鳴らす)をするので、どんなインピーダンスカーブだろうと、とりあえず壊れることはないだろうと言う、憶測だけで行動します。必要なものはフィルムコンデンサと、コイルです。フィルムコンデンサも空芯コイルも、オーディオ用は高級ですが、それでも1つ数百円~1000円程度です。カー用ユニットは、T/Sパラメータが公開されていません。ですから、ある程度安全マージンを稼いで適当に鳴らすしかありません。大抵、ツイーターは4~8Ωで、ミッドレンジも4~8Ωです。ここでは、さっぱりわからないという前提で話を進めます。大抵のカー用ミッドレンジは、5KHzくらいまで上に音がでて、下は60Hz程度まででしょうか。モノによっては差がありますが、ここでは適当に考えます。なにしと計測する環境がないのですから。そしてツイーターは下に出しすぎるとトんでしまうので、安全マージン稼いで高めに切ります。思い切って、5KHzにします。これでも音量を上げるとトぶかもしれないので、-12dBで。それにあわせウーファーも、5KHzでぶつけて、-6dBでカット。さて、理屈はこんなもんで、次は作り方に進みます。