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○38回(平成四年)グレイドショウリ 「この馬は、馬にしちゃあ顔が”丸顔”なので、大テキ(大山末治調教師)から
は嫌われたんだ。入厩してきた時だってユキノローズの子と知らされていたんだけど 光る所はなかった。攻め馬をつけてくれた人も「?」って感じで降りてきたんだよ」 と語るのは担当した川原厩務員だ。しかし、大山二三夫調教師は「母が中央で重賞を 勝っているユキノローズ ということで、二歳のセリで一番高い馬、走る馬だろうとは思っていた。」とある雑 誌のインタビューで語っていた。そんな中順調に成長。能力試験で逃げていたのに意 識的に下げて泥をかぶせたのにゴールでグイッと伸びたときに陣営は「能力の高さ を」確信したそうである。山崎尋美騎手が乗り選考しては結果を出せないレースが続 いた(Gステッキ=3付け2着→雲取賞=2付け2着→黒潮盃=好位付け2着→羽田盃= 4付け5着) ダービーを勝つため思い切って陣営は騎手を替える。2年連続でNARグランプリ最 優秀騎手賞受賞の 石崎隆之にである。ところが、その石崎がダービーの数日前、進路妨害で実行がダー ビーの翌日からの 騎乗停止処分を受けた上に、この日の第六レースで落馬するアクシデント。控え室で は顔面蒼白で いつになく辛そうであった。 6万5000人が見守る中でレースは始まった。絶好の枠順を生かしてた的場文男騎手の ナイキゴージャスが馬なりで先頭に立つと先行馬たちガ軒並み好位に控えたため、 ダービーペースとはならず超の付くスロー ペースとなる。断然人気の羽田盃馬牝馬カシワズプリンセスは強行軍が堪えたようで いつもの行きっぷりが なく中団より後。グレイドショウリは目立つ末脚を見せた京浜盃の再現のように後方 からの競馬に徹してる。 勝負どころでカシワズプリンセスが後退していくのとは対照的にグレイドショウリは 楽な手応えで上がって行った。直線ではナイキゴージャスとの一騎打ちとなり石崎V S的場文のダービー初勝利を賭けた戦いともなる。残り100メートル野馬体を接して の激しい競り合いはダービー史上に残る名勝負だった。3/4馬身差で 石崎騎手がダービー初勝利を手にした。 手元に1枚のパネル写真がある。このダービーのゴールシーンのもの。それにははっ きりと笑顔でガッツポーズをする石崎騎手が映っている。ガッツポーズは「思わず出 た」そうである。ゴールの瞬間大山二三夫師は「ダービーに勝てた」と思うと鳥肌が 立ったそうだ。後にも先にもこんな石崎騎手の姿は見たことがなかった。 [地方競馬]カテゴリの最新記事
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