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カテゴリ:ハロン《前身・月刊地方競馬》
明日の大賞典が10等立てで寂しいというファンが多いが、様は小頭数でも内容が濃ければ、いいのであって、ただ一杯出ればいいということはないと思う。
明日の十頭立てより少ない七頭立てという年があった。昭和59年の大賞典である。 ただ、この年の大賞典、頭数が少ないからと寂しがるファンは皆無だった。 1)タガワリュウオー・秋吉 2)テイサウンド・佐々木竹 3)キングハイセイコー・高橋三 4)ダーリンググラス・桑島 5)テツノカチドキ・本間茂 6)ゴールドダンサー・佐々木清 7)スズユウ・石川綱夫 これが出走馬と騎手 --------- 二度のこの馬での落馬経験から、キングハイセイコーの高橋三郎が強引にハナに立ち逃げた。 ハイペースで逃げたので、三角で息を入れ再びスパートが、スタートしてからの鞍上の策戦だったはず、そこには、「絶対に飛び出す馬はいない」と言う確証があった?。ところが、 「早すぎるとは思ったあのままじゃハイセイコーのレースになってしまう。人気もなかったので思い切って行った」と言う本間茂のテツノカチドキが、飛び出し一気に先頭に立ったのだ。 後続を引き離して直線に入ったテツノカチドキとは逆に交わされたキングハイセイコーは二番手の外で喘いでいた。スタンドからは大歓声が上がっていた。ダーリンググラス・スズユウが一気に差を詰める。直線ファンの前をテツノカチドキが軽快に走り抜けていく。バテたキングハイセイコーを交わしたスズユウが猛然とテツノカチドキを追走する。ダーリンググラスもキングハイセイコーを交わし3番手に上がった。ゴール前並びかけたスズユウを1/2馬身振り切って優勝した。テツノカチドキは重賞初制覇だった。 本間茂騎手は『負けたらごめんなさいでは、すまなかったが、捲くってよかった」と 三頭めの大賞典馬を出した大山末治師は「本間君の好騎乗。左前脚の熱のため、一日調教をズラしたので、参加するだけと思っていた』と信じられないと言う表情で話す。 高橋三郎騎手は『まさか、アソコで来るとは思わなかった。差し返しに行ったが、四コーナー手前で馬に闘志がなくなった』と首をひねる。 ---------- 明日の十頭を見ると、この年とは違い、南関の馬が三頭と確かにさびしいが、日本のダート競馬界のトップを争う馬たちが中央から参戦している。JCDで復権カネヒキリ。内外の差でJCD3着のヴァーミリアン、スマートファルコンをJDDで子ども扱いしたサクセスブロッケン、06,07のダート競馬を引っ張ったブルーコンコルドとダート界のオールスター。 これに、阪神コースは不適。大井で巻き返すフリオーソ、脅威の上がり馬ブルーホークが挑戦する。中央馬だが、再度、的場文男騎手とのコンビが復活したボンネビルレコードもいる。 このレースで地方馬が勝った場合は即年度代表馬でいいと思う。仮に、中央場が勝っても 年度代表馬でいいと思えるくらいです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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