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昔から、椿という花を見ると、はかなさを感じていた。 美しいさかりにぽとりと落ちる。 潔さとともに、斬首のような残酷さも感じていた。 椿の色の影響もあるだろう。 赤い椿は、血を連想させる。 柴田淳の歌に、まさしく「椿」という曲がある。 「咲き乱れて ぽとりと落ちる椿よ 枯れることも 萎れることもしないで 美しい姿で 自ら切り落とすの 永遠でいたいの そう告げるように・・・」 まさに、私の持っているイメージそのままが歌詞に なっている。 「はらはらと 散りゆくような 命はいらない 凛とした あの日の花のような儚い影」 つい最近の私の心境はこれだった。 ずるずると生き長らえるのではなく、潔く逝きたい。 でも、今は生きることに執着したいと思う。 そう強く思うようになった。 最近自死した友人の影響もあるだろう。 そして、私を取り巻く環境も変わっている。 私自身も大きく変わってきている。 若さもあるんだろうと思う。 私の亡くなった祖父の兄にあたる親戚は、 80歳位の頃だっただろうか、「もう十分生ききった。 全うした。だから、もう食事は要らない。」と言って、 それから何も食べなくなった。 ずっと眠っていた。 そして、静かに亡くなった。 病んでいたわけではない。 人格者で、優しく、すばらしい人物だった。 そんな人生の終わらせ方もあるのか― これも一種の自死になるのだろう。 死期を悟っていたのかもしれない。 彼の生き様は、椿を連想させる。 私も年老いたらどう考えるか分からない。 ただ今は生きることにひたすら執着したいと思う。 生き抜きたいと思う。 最後に、この歌を思い出しながらも、それでも壁を登ろうと している友人Hの幸せを願いたい。 you tube:柴田淳-椿- 親愛なる君へ/柴田淳[CD] posicoちゃん、今私こんな心境かも。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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