テーマ:今日聴いた音楽(73732)
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私に、最も大きな影響を与えたのは、ディヌ・リパッティという
ピアニスト。 幼稚園の頃に彼のレコードを聴き、ガツンとやられました。 何度繰り返して彼の演奏を聴いたことか・・・ 小学生の頃には、寝る前にリパッティのテープを聴くのが日課の ように。 彼のようなピアノを弾けるようになることが夢でした。 その頃は、リパッティが「神によって、ほんの束の間、貸し 与えられた楽器」と称されるほどのピアニストだとは知らずに 聴いていたのです。 あまりに短い生涯だったため、知る人ぞ知る、というピアニスト になってしまったのですが・・・ そんな私も、4年生の時に、大好きなバッハのパルティータ 第1番 変ロ長調 BWV.825をピアノの発表会で弾くことに。 くしくも、ずっと聴いていたリパッティのレコードに収録されていた 曲だったので、ものすごく嬉しかったのを覚えています。 このパルティータ、6つの曲で構成されているのですが、今でも時々 弾くのが6番目の曲。 大好きで、いまだに唯一だいたいの指使いを覚えているの。 You Tubeで、リパッティが弾くのを見つけました! まさに、幼い頃私が死ぬほど聴いていた音源です。 感激・・・ Dinu Lipatti - J.S.Bach Partita No.1 B flat BWV 825. 6th mov 改めて、今弾きたいのは2番目の曲。 Dinu Lipatti - J.S.Bach Partita No.1 B flat BWV 825. 2nd mov そして、私が一生涯をかけて(それでも無理なんだけれど)、 リパッティのように弾けたら・・・と夢のように思って聴いていた、 究極の一曲がこれ。 私の中で、リパッティを超えるピアニストは、やっぱりいない。 Dinu Lipatti-Bach Cant.No147 Herz und Mund und Tat und Leben 私は仏教徒だけれど、私のお葬式では、リパッティ演奏のこの曲を 流して欲しい。 彼の演奏は、心を洗ってくれる。 優しさと高貴さを兼ね備えた、天上の音楽のよう。 こんな風に思える音楽に出逢えた私は幸せだと思います。 ちなみに、上で挙げたもの等、現在聴けるリパッティの貴重な音源 は、彼が亡くなる数ヶ月前に、EMIが当時の最新機器を使って録音 したものです。 なぜ、今になってリパッティを発掘したかというと(音源は持って いるのですが)、最近精神的に色んなことがあって、かなり参ってた んですね。 不正出血までする始末で。 それで、癒しが欲しくて・・・ その癒しの原点は、やっぱり音楽、中でも私のルーツになっている リパッティなんじゃないか、と。 それで、ここんとこずっとリパッティを聴いてました。 心が落ち着きます。 世俗にまみれている自分から、一歩離れることが出来る。 いやー、音楽は偉大だな! 今も、彼の「主よ人の望みの喜びよ」を聴きながら、このブログを 書いてます。 33歳という若さでこの世を去ったリパッティ。 音源もなかなかいいものが残っていないのですが、私は一生彼の ピアノを聴いて生きていくんだろうな、そう思います。 そうそう、話は変わって。 この日曜日まで、母の参加した写真展がありました@東京&神戸。 私の友人も二人、忙しい合間を縫ってかけつけてくれました。 ありがとう! 今回も私が被写体になり、2枚展示。 こんなの。 ・・・まあ、和な雰囲気は出てるかなw お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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