カテゴリ:お仕事
昨日は実母にこどもらをお願いし、私は都内のホテルにかなり長い間こもって原稿を書いておりました。
作家というと「ホテルでの缶詰」をイメージするかたもおおいでしょうが、どうして大好きなネットカフェじゃなくてホテルじゃなくちゃならないのか。 この答はゆうべ気づきました。 ホテルの部屋=瞑想空間だったのですね。 周囲に音は何もなく、チェックアウト時まで外に出る必要もなく、私ひとりです。 そこにあるのはひたすら自己との対話だけ。 ネットカフェだとどうしても「トイレ」にいくので、完全個室にならないんです。 だから本格的にこもるときはどうしてもホテルになっちゃうんでしょうね。 トイレくらい、いいじゃん! と言われるかもしれませんけれど、ものすごい集中状態になっているときは、そのトイレで「他者」とか「外界」と接触してしまうことで、自分が潜っている世界がかすんでしまうことがあるんです。 海女さんのようなものかもしれません。 海女さんは真珠をとりに潜るときは一心不乱にずーっと下まで、潜っていくでしょう。 そこにあるのはひたすら自分と海、それだけです。 途中で息継ぎのためにぷはーっと上に上がったりしてはきません。 原稿を書くということは、そういうことなんじゃないかと思うんです。 私はしょっちゅう原稿に「深さ」が必要だというようなことをお話するんですが、そういうことです。 作家というのは、自分の思考力を深く深くしていって、とても素敵な真珠(表現)を見つけていくようなそんな仕事なのかもしれません。これは多分、多少の練習が必要なので「深い」文章というのは一朝一夕にはなかなか書けないと思います。私自身、ものすごい深いところまではまだ、なかなか到達できずにいます。でも、わかる人には、わかるんですよね。「深いな」と思える文章を書けた時は、かならず、とても高い評価をいただけます。そして深い文章というのは結果的には「生きることについてのかなしみ」が含まれることが多い気もします。 思考の深海は何もないようでいて何もかもがあります。久しぶりにゆうべ、ずいぶん深くまで潜りました。 もっと立派なダイバーになりたい。。。 この感覚を忘れずにいきたいなと思います。 作家になりたいという人には、座禅や瞑想をおすすめしたいです。私は20歳のころからヨガをしてましたが、ポーズをとっているときの感覚と、思考がうんと深くなってる時の感覚はよく似ています。きっとα波が出ているのでしょうね。 昨日はできたばかりのレディースフロアがあるホテルにしたので、すごく快適でした。 また母が上京してきてくれるというので、またこもろうと思います(≧∇≦)。 ※寄稿しています※ 「子どもがいたら、どうなるの?」というエッセイ集に寄稿しております。 子育てしながら働く25人のママさんたち。起業家ママさんや資格を活かしたママさんなど、自分ならではのお仕事を楽しんでいるママたちの育児と仕事の両立のおはなしたちです。 私も素直な気持ちを綴ってみました。 和田清華さんのところの「私には夢がある」のママヴァージョンに寄稿したエッセイの単行本化です。 (≧∇≦)ぜひどうぞ。 内藤みかケータイHPはこちら! http://micamica.net お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年09月12日 16時57分12秒
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