作家・内藤みかのメインブログ ～電子書籍などの新しいコト〜

以前、ブラック私立中高の見分け方という記事を書きました。
http://plaza.rakuten.co.jp/micanaitoh/diary/201402050000/


それについて追記です。

時々「東大合格者出ました！」と宣伝している学校があります。
よく見ると、合格者は１人か２人。
それもいつもの年は出ていなくて、その年たまたま合格者が出た、そういう学校もあります。

そういう学校に、すぐ「すごい！」と飛びつかないことです。
注意深くその学校を観察することです。
学校からすれば東大合格者は何よりの宣伝になるので、いたほうがうれしいにきまってます。
でもその学校の生徒全員が東大合格レベルの教育を受けているのか、
それとも一部のデキる生徒だけを伸ばしているだけなのか。
この違いは大きいものです。

では見分けるポイントです。

１）特待生の人数を調べる。

学校の定員の１割以上が特待生だったり、特待生で特進クラスを作っている場合。
特待で入った賢い生徒さんだけを伸ばして合格実績を上げている可能性があります。
特待生たちはスタート時点で一般の生徒さんより偏差値で10近くも賢い場合があります。
それだけに良い学校に合格する可能性は高くなります。
特待生入試、などと、わざわざ特待生のための入試日程を設けているところは気をつけて、合計何人特待生がいるのかを調べたほうがいいでしょう。

２）特進クラスの状況を調べる。

その学校に特進クラスがあるかどうか、特進クラスには途中からも入ることが簡単にできるのかなども調べたほうがいいです。学校によっては特進クラスは１年時に決められ、それから卒業までほとんど変更はないというところもあります。一般クラスとは授業の進度や難易度が違う特進クラスの人たちだけが合格実績を稼いでいる場合があります。

３）早稲田の合格率を見る。

その学年全員が高いレベルの教育を受けている学校の見分けかたは、早稲田の合格率にあると私は思っています。全学年の人数のうち早稲田の合格者が２〜３割以上あるかどうかが目安です。（でもあまりに高い偏差値の学校の生徒さんは早稲田すら受けない人もいるのでそういう学校にはこのめやすがききませんが、多分そんなに多くはないです）。２割いっていない場合は、もしかしたら一部の特進クラスだけが、早稲田や東大を目指していたのかもしれません。


もちろん、レベル別に指導して、その生徒のレベルに合った大学に進学させるという方針の学校もあるでしょうから、このやりかたが間違っているとは私は言いません。

でも、たとえば東大合格者が出ました！と宣伝している学校に行ったからといって、必ずしも東大を受験することができるほどのレベルの教育を受けられるわけではない（受けられるのは特進の子だけ）という場合もありますので、もしそういったレベルの教育を希望しているのであれば、どの程度の教育をどのくらいの確率で受けられるのかという確認は必要です。

ブラック私立中高の見分けかたも参考にしてください。


うちの息子はブラック私立中を２年で自主退学し、高校で別の私立に入り直しました。

その私立高校はすごい学校でした。先生がたも生徒さんもお母さんも、本当に素晴らしい人たちばかりでした。

やはり学校選びは大事だなと痛感した次第です。

なので、ブラック私立中高の見分けかたの記事を書いたのでした。

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