カテゴリ:カテゴリ未分類
栗原類さん発達障害の本刊行へ 過去テレビで「注意欠陥障害」公表
http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2016/06/21/kiji/K20160621012822430.html 作家・市川拓司さん発達障害の本出版 http://dot.asahi.com/aera/2016061000241.html 最近著名なかたが発達障害の本を出すことが増えてきました。 素晴らしいことだなと思いつつ、私の心中は複雑です。なぜなら私の息子は今まで数え切れないほど「発達障害なのでは?」と言われ、けれども医療機関を受診すると「治療の必要はありませんよ」と言われるのです。 私の息子は数学が得意ゆえ「自閉症か発達障害だろう」と過去になんどもなんども疑われ、今までに3度も病院に検査に行かされました。数字にこだわりすぎるとそう疑われてしまうみたいです。私も息子も検査の必要を感じなかったけれど、学校が検査を強要。病院は1日がかりで、私は仕事を休まなくてはならず、病院では治療の必要なしと言われ、けれど教師はそれを信じず……大変でした。 発達障害があるといわれたのであれば、それを受け入れ、うまくつきあっていくようにしたでしょう。場合によっては私も本を1冊書いたかもしれません。しかし「違います」と言われた以上、疑われながら息子はこれからも生きていかなくてはなりません。これからも、何年もです。 息子は今も「発達障害だよね?」とか「アスペでしょ?」とか言われることがあります。そのたびに「病院では違うと言われたんです」と答えます。すると「もう一度検査に行ったら結果は違うかも。もう一度行ってみたら?」とまで言われることがあります。どうして人は、ちょっと変わった人を「発達障害」だとカテゴライズしたがるのでしょう? 昔から数学者には、問題に集中するがゆえなのか、風変わりな行動をする人が多くいたようです。けれど昔は発達障害という言葉がなかったから、「ちょっと変わった人」で片付けられたし、彼らは彼らのまま、好きに数学を追求できたと思います。しかし今はどうでしょう。私は少なくない数学少年もしくは数学者が「発達障害なのでは?」と尋ねられ続けているのではないかと考えています。もしかしたら、何年も何年もです(うちがそう)。そしてそのたびにそれを否定したり、時には「もしかしたらそうなのかも」ともやもやしたり、している人も、いるのではないでしょうか。 他人のことを医学的知識もない人が、自分勝手に「発達障害がある」と決めつけるのは、失礼なことではないでしょうか。本人が生きづらさを感じて、それをなんとかしようと医療機関を訪れるのであれば、それは問題はないことです。けれど、ちょっと変わった人を発達障害と言って片付けることで多くの人の心が落ち着くのでしょうけれど、あまりにも安易に「発達障害」という単語が広がりつつあるような気がして、心配しています。いまの世界では「ちょっと変わった普通の人」にとって、とんでもなくめんどくさい状況が生まれている気がしてなりません。実際うちも、めんどくさいです。 数学にのめりこむことは悪いことでも人様に迷惑をかけていることでもありません。発達障害だと決めつけ、治療を無理強いようなことをせず、温かく見守る思いやりとマナーを多くの人に持っていただきたいと思っています。静かに、数学をやらせていてあげてほしいです。私の息子は大学で、似たように数学が好きな子と、終電ギリギリまで、何も食べないまま、時間を忘れて数学について語りあうこともある日々を送っています。私はほうっておいてます(息子が帰宅した時の食事の用意はしてあります)。人によってはそんな毎日をオカシイと思うのかもしれませんが、こういう時間が、場合によっては素晴らしい発見につながるかもしれないですから、放っておいてあげてくださいなと私は言いたいです。 まだ今は大学生だから多くの人はちょっと変わった行動を認めてくれるから、いいです。小学生のころに、目の色変えて数式を解いていたら「自閉症」と担任に決めつけられました。「お母さん、間違いないです、これは自閉症ですよ!」って。今でもその先生についての悲しみを私は抱いています。先生、先生が誤認した男の子は、治療の必要もないまま、13年後に早慶国立に合格しましたよ、もう数学が好きな生徒への勝手な決めつけをしないであげてくださいね、と手紙を書きたいくらいです。息子の場合奇跡的に素晴らしい大学の合格をいただけたので周囲のほうも少し静かになりましたが、そうでなかったらどんな決めつけをされていたのかなと思います。今でもどこかで、数学少年が担任の心ない決めつけで傷つけられているのではないでしょうか。 息子の知り合いで2人、発達障害と診断され、投薬を受けた男の子がいます。今までの知的好奇心に満ちた瞳の色は曇り、ぼんやりと、寝起きのような表情と動作になってしまいました。すごく悲しかった。本当に投薬する必要があるのだろうか、と今でも思っています。もちろん本当に必要な症状の人もいると思いますが、お母さんも迷いながら与える薬というのは、見ていてとても辛いものがありました。 大人よりも感覚的に世界の仕組みを達観できる優れた才能を持つ子どもたちがいる。一部の大人は彼らが言ってることをオカシイと決めつけ、能力をおさえこみ、発達障害として投薬するがこれは問題なのではー最近読んだ『こっちの世界、あっちの世界』という本で元東大医学部大学院教授の矢作さんらが語っていたことです。 【楽天ブックスならいつでも送料無料】こっちの世界、あっちの世界 [ 矢作直樹 ] この子は普通の子とどこか違う=発達障害だ、薬を投与しよう これはとても残念な考えかただと思います。 この子は普通の子とどこか違う=素晴らしい才能を持っているのではないだろうか、それを探して伸ばしてあげたい 本来そうあるべきなのではありませんか? そう考える人がひとりでも増えることを私は願っています。 すべての子どもに普通を強いるだなんて、とても怖いことです。 今までの世の中のたくさんのことは、個性のある人たちのたぐいまれなる発想によって発展してきたのではないですか? 子どもの素晴らしい(人によってはちょっと変わった)個性を、発達障害という便利な言葉で片付けてはいけない。すべての子どもを普通にしてしまうことは、世界の未来にとっていいことではない。私はそう考えています。 今後も著名人の発達障害カミングアウトが続くかもしれません。 アメリカの発達障害者の割合は10%近くと言われていますし、日本もそれに続くかもしれません。 しかしそれによってちょっと変わった人が「発達障害」と決めつけられることも、増えることでしょう。世間の「発達障害探し」に多くの数学少年が傷つかないことを願うばかりです。 私は私なりに我が家のユニークな子どもたちを守るために(正直2人とも「変わっている」と思われがちなタイプです)、昨年は「メンタルヘルスマネジメント検定2種」を取得しました。多少なりとも自分も知識を持っていたいと思っているからです。次はできることならいつの日か「精神保健福祉士」を取りたいんです。何年もかかるかもしれませんけど、ひそやかな目標です。子どもたちが何らかの誤解を受けた時に、自分はこういう資格を持っていますが、といって話をするためです(他に適した資格があったらそちらにするかもしれません)。アロマ1級を持ってるし、どちらかというとホリスティック医療や食事療法が好きですが……。 息子の実録マンガです↓ この本でも「数学が得意=自閉症」と決めつけるのはあまりにも短絡的ですと訴えています・・・ 【楽天ブックスならいつでも送料無料】数学しかできない息子が早慶国立大学に合格した話。 [ あらた真琴 ] あまぞんはこちら♪ 「男おいらん」試し読みはこちら 【楽天ブックスならいつでも送料無料】男おいらん [ 仔鹿リナ ] 内藤みか作品リスト ・日刊スポーツにて小説「壊れかけの女たち」(毎週月曜日発売号) ・エッセイ連載「WOMAN'S SHOWCASE」にて週替わりイケメンエッセイ(毎週水曜更新) ・エッセイ連載「恋活サプリ」にて「内藤みかの恋活ニュースチェック」(毎週木曜更新) ・電子書籍レビュー連載 書評サイトフムフム(学研ブックビヨンド)(毎週金曜更新) ・「求めよ、さらばイケメン与えられん」エッセイ&イケメンインタビュー(連載)「本当にあった笑える話pinky」(ぶんか社) ・漫画「男おいらん」原作(連載)「漫画花丸」(白泉社)(季刊) ・「お水の花道」漫画原作(連載)「本当にあった笑える話pinky」(ぶんか社) ・イケメン電子写真集刊行中(≧∇≦)/ ・さらに今後もうひとつ連載がスタート予定(≧∇≦)/ 内藤みかtwitter http://twitter.com/micanaitoh 内藤みかfacebook(個人ページ) https://www.facebook.com/micanaitoh 内藤みかfacebook(お仕事近況ページ) https://www.facebook.com/micanaitohfan 内藤みかイケメンブログhttp://ameblo.jp/micanaitoh 内藤みか楽天ROOMhttps://room.rakuten.co.jp/micanaitoh 内藤みかinstagramhttp://instagram.com/micanaitoh ※取材等のお問い合わせフォームはこちらです。 ※または facebookもしくは amebaのメッセージからお問い合わせください お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016年06月22日 22時25分07秒
|
|