Happy life in Florence

人それぞれ好きなものがあります。
私は美味しいものを食べたり、
美しい自然の中に身を置いたり、
好きな音楽を聴いたり演奏したりする事が好き。
綺麗にお洒落して劇場へ行ったり、
仲のいい友達とお食事するのも好き。

人が好きなことでも
自分に興味がないと全く感化されない私。
楽しそうだなあと思うけど、
じゃあ、一緒にやってみるかというと
ほとんど実現することはない。
絵を描くとか料理するとか。

さすがに48歳になると
自分の好きがはっきりしてくる。

自分の好きなことに時間を使いたいから
嫌いまでは言わないまでも
どっちでもいいようなことはやらない。

私がここ10年近くやらないことは
ウィンドーショッピング。
なんとなくふらふら見て回るという事。

ふと通りかかって
吸い込まれるようにお店に入って
ふと目に留まったのを試着したらぴったりで
値段を聞いたら丁度良くて
即購入、みたいな
所要時間5分即決ショッピング。

広告やセールに踊らされて
必要無い物を買わされる事が無くなった。

クローゼットにいっぱいある洋服たち。
だいたいいつも着るのは同じ服。
夏の白いワンピースたち。
今年一度も着なかったのがある。

バッグも買わなくなった。
いくつかお気に入りがあって、
使い回すからそんなに傷まない。
よっぽどへこたれてきたら捨てる。
で
新しいのを買いに行く。
大抵フルラに行くと、
一目惚れしてすぐ買えるバッグに出会う。

世の中シャネルやヘルメス、ヴィトンやグッチ
そんなメーカーのバッグが流行ってるけど
どれも私の好みじゃない。
いろんなメーカーのデザインがあるけど、
なんでそれが流行るの？
と思うデザインが多い。
それって
「これがお洒落、マストハヴ」
って洗脳されてない？
ヴィトンの新作だから持ってなきゃ！
ヘルメスのバッグ持ってるのはステイタス。
時計はカルティエじゃなくちゃ。
ジュエリーはブルガリ。
それはあなたの好み？
それともそれが値打ちのあるものって
誰かに思い込まされたんじゃない？

一目見て、なんじゃそりゃ〜
って思ったのに
実は有名なデザイナーのものだったとか、
有名ブランドのものだとか
有名人が持ってたとか、
みんなが持ってるから、私も、とか。

小さくて不透明なくすんだ石ころ
実はダイアモンドの原石なんですよ
といわれて1200万円払ってしまう。
本人がそれで幸せならそれでいい。
その石ころにロマンを感じて
それを持ってる事でパワーアップした気分になる、
それはその人の幸せの価値観。

実用的なものにしか興味がわかない私。
本も小説よりハウツー本や研究ものが好き。
自分の好きなものがわかってると
余計なものが浮かび上がってきて、
身の回りがすっきりしてくる。

本当に好きなものだけに囲まれて暮らしたい。
だんだん理想に近づいてる気がする。