カテゴリ:宮城県の菓子(郷土菓子含む)
仙台駄菓子の老舗・石橋屋さんのだるま飴です。だるま飴は石橋屋さん以外にも製造販売されているお店があるのですが、今回はこのだるま飴をチョイスしました。 写真のだるま飴は、目玉おやじを想像させるルックス。ひょうきんな可愛らしさがあります。 さて、だるまはお正月の縁起物。江戸時代の仙台城下では12月25日から大晦日にかけて、芭蕉の辻を中心とした国分町と大町で「歳の市」が開かれていました。江戸時代の国分町や大町には四谷用水が流れ、「中堰(なかぜき)」と呼ばれていたそうです。歳の市の仮設店舗はこの中堰をまたいで作られたので、別名「仲見世」。歳の市はその後、明治10(1877)年には東一番丁に移り、明治21(1888)年には南町通りに移りました。歳の市ではお正月の縁起物のほか骨董品や子ども向け玩具が売られ、見世物小屋が立ち並ぶ賑わいだったそうです。 ところで明治時代には旧暦から新暦に変わるという大変化がありました。明治5(1872)年12月2日がなんと、新暦で明治6年1月1日となったのです。 2010年12月号『飛翔』の“仙台城下「町人列伝22」仙台市博物館 菅野正道市史編纂室長”によると、 “歳の市も新暦と旧暦の2回開催されるという事態になったのです。歳の市だけでなく元朝参り(初もうで)などの正月行事も新暦と旧暦の2回行われるということが、戦前まではごく普通だったのです。” ここから先は単なる妄想ですが、歳の市には子ども向け玩具と一緒に色とりどりの仙台駄菓子が並べられ、そのなかには「だるま飴」もあったのではないかと想像したくなります。 歳の市は今はなくなり、代わりにデパートやスーパーの「年末催事」が街を賑わしています。 石橋屋 仙台市若林区舟丁63 営業時間9:30~19:00 年中無休 だるま飴 150円/1個(税別) 仙台駄菓子 ぎっしり箱詰め合せセット ご覧いただき、ありがとうございます。ぽちっと、一票お願いします。→人気ブログランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Dec 23, 2016 04:14:37 PM
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