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カテゴリ:家族の風景
石川の能登半島で大地震が起きて、災害現場では、また後片付けが続いている。
今朝のNHKのニュースでは、輪島の朝市の風景、漆塗りの工房の状況、さらには地元酒蔵の状況が報道されていた。テレビ放送の内容をラジオで聞いているので、影像は見えないが、そのレポーターの話し振りや、インタビューに答える人の声からも、復興の息吹を感じた。 朝市では、被害の少なかった農家などの方が、朝市に商品陳列を始めたが、まだ客足はまばらなようであった。 漆塗り工房では、傷が少ない塗り物を修復して販売することを検討しているとのこと。傷ものでも、本場の輪島塗のものである、世に出すことを考えたい。 酒蔵では、幸いにも被災を免れたタンク内の酒があるが、機械が壊れて瓶詰め作業ができないところ、近隣の酒蔵の協力を得て瓶詰め作業が行えることとなった、とのこと。 普段はライバルの会社であるが、災害時は相協力して、自立の手助けをしましょうということであった。 阪神大震災のときもそうであった。 かわいそうと、災害義捐金などを送金する、寄付をする、ボランティアで助ける、・・・これらはみんな必要である。なんにでも役に立ちたい、という気持ちが大事である。 阪神大震災においても、後片付けの終わった市民は、いち早く復興に立ち上がった。 お好み焼きややうどん屋、定食屋は、少ない食材を確保し、それを売った。被災から、1ヶ月がたって、近隣の避難所に善意の炊き出しなどが行われると、クレームがついた。善意がいけないのではない。外部から材料を持ち込んで、外の県の人たちが食を供すると、神戸の購買循環が阻害されるというのだ。 であれば、どうしてほしいのか。 他県からの善意は、お金と労働力で、・・・炊き出しは、地元で食材を買って、地元の人をアルバイトとして雇って、地元の燃料を購入して、行う。又は、うどんの炊き出しを行うのであれば、近隣のうどんやに金を払って、お手伝いしてももらう。 一見想定不可能な内容であるが、一理ある。発災直後であれば、炊き出しも、外からの支援でまかなうべきでありましょう。流通も途絶え、労働力もなく、材料の確保も、人的確保もできない状況なのですから。 でも、ある程度落ち着くと、被災地の人は、もらったお金ではなく、商いで得たお金、勤労で得たお金で復興を開始したいのです。 もしそうであれば、石川、富山の被災地の製品を、特産物を、物産を買おうではありませんか。傷の塗り物も、災害で壊れなかった縁起のいいもの、結婚式の引き出物でも、祝いの品でもよい。買いましょう。 酒蔵の酒は、災害の命のしずく、魔よけ、長寿の源泉、命の酒として、積極的に売りましょう、そして、その酒を飲みながら、被災地を思い、復興の支援を行いましょう。 昔、台風でも生き残った青森のりんごが、落ちないりんごとして売り出された。マスコミを話題性をもって、これらの物産の普及に努力することが、大事だと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007.04.10 09:54:54
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