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絨毯屋へようこそ  トルコの絨毯屋のお仕事記

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mihri

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2005年06月06日
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カテゴリ:出張表話&裏話
某地方都市の中心地に布関係の問屋が集まっているビルがある。
Sさん夫妻の探し求めているものがあるかもしれないと、そこを尋ねた。
古いタイプの螺旋通路の建物で、そこが小さな店に区切られて8階まである。

この地方で有名な生成りの布、テーブルクロス、クションカバー、ハマムのチェックの腰巻布、カーテン、レース、タオル、シルク製品、なんでも揃うし、こんなものもあったのか・・・と初めて目にするものも少なくない。
さすが、地元だけに価格も安かった。
小売もするが、ある程度まとまれば卸価格になる。
同じものがアンタルヤの小売店でも売られているが、ここで買えば約半額。

カーテンなど数がまとまるものはずいぶんトクになる計算である。

・・・というわけでS夫妻と私の目の色が変わっていく。
完全なショッピングモードである。
しかも布関係は、キリム・絨毯と違い単価が安いものなので、山のように買ってもしれている。それは楽しい時間となった・・・・・。

ところで、ショッピングモードに入る前に、一度何があるのか全店を下見することにした。8階までエレベーターで上り、螺旋通路を地下階まで下った。
そのときになぜかほとんどの店が閉まっている。開いている店も留守番の女性がいるだけで、値段を聞いても「今、店主がいないからわからない・・・」という返事である。

このビル内にある店は約80店舗。
いったい店主たちはどこへ消えたのか・・・・。

アンタルヤにいるとすっかり忘れてしまうけど、ちょうどイスラムの昼のお祈りの時間であったのだ。
店主たちはみな、近くにあるモスクに出かけてしまっていて、留守であったのだ。
この都市は保守的な人が多いことでも知られている。
お祈りの時間になると、いっせいに男たちはモスクへと消えてしまうのである。

ギリシャ領でお昼寝の時間がある。
その時間になると店が閉まり、店主、店員たちは消えてしまう。
シエスタである。
観光客はその時間が終わるのをジッと待つしかないわけであるが、なんだかそれによく似た状況になった。

しかし、地方都市でこれだけの店舗があるビル内で、かなりの確率で(ざっと見たところ95パーセントの人が)モスクに祈りに行くなんて、最近では見たことがなかったので、ちょっと驚いた。
本当にアンタルヤにいると忘れる。
でもなんだかイメージの中のトルコっぽくって、ちょっと感動。







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Last updated  2005年06月06日 06時10分52秒
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