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続・絨毯屋へようこそ トルコの絨緞屋のお仕事記

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2009年06月06日
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カテゴリ:社長の独り言

たぶん1年ぶりぐらいなるだろう、久し振りに骨董協会のオークションに出かけた。



早めに別件で新聞記者のフセインと知り合いの骨董屋と会う約束があったので、オークションの開催まで1時間ほど時間ができた。
店まで戻ってもよかったんだけど、それには時間も中途半端なので、フセインと一緒に近くの古本屋で時間をつぶすことにした。

この古本屋はアンタルヤで一番大きい。
ただ古い本が棚にぐちゃぐちゃと、また床に不規則に積まれていて、一応各コーナーごとに分類はされているようだけど、本を探すのも一苦労である。
私は手工芸関係の本を、オスマン帝国時代の紙幣・コインと古文書のコレクターであるフセインはオスマン文字の手押し型の古い本がお目当てである。


トルコ語で書かれた背表紙を頼りに探すので、面倒臭がりのミフリ社長はすぐに飽きてしまうのだけど、店主とフセインが代わりにいろいろ見つけてくれて、その中にちょっと面白い本があったので、手に入れた。

嫁入りのチェイズ(長持ち)の中身に関する本である。
いろいろな手工芸品が具体例と共に掲載されている。
昔の豪華版の内容で、近年の村で見ることができるチェイズの中身とは各段に違い、見ているだけで楽しくなった。

もう1冊、長い間、私の中でわかっていたようで、詳細に疑問があったトカットの木版のことが書いてある小冊子で、その昔(15年前に)最後に見た、今はなき、型押し布の工房の写真があって、懐かしく思いつつ、工房の閉鎖により抱え続けた謎も解けてすっきりした。
古いイーネオヤのヤズマとして使われているものの中にも、ここで作られたものが多いので、特に興味を持って読んだ。


他に、特定地域のイーネオヤに関する画像と解説の小冊子、イーネオヤのカタログのミニ版、昔の花嫁の頭の装飾に関する写真が載っている小冊子。


本の方が面白くて、オークションは気もそぞろ。
結局すごく欲しいものもなかったので、子供サイズのフェルトの長靴だけ落札して、早々と帰った。





資料は・・・・・、とくに古い資料は大切だとつくづく思う。

そう言えば、先日、オスマン時代の民族衣装の本を買った。これはヨーロッパで撮影された当時の服装の見本写真を掲載しているものであるが、100年以上前の古い写真というのが気に入って、ミフリ社長にしたら珍しく大枚を叩いた。
今まで誰に聞いてもどうやって使うのか不明だった衣装パーツの具体的な使い方などがわかり、これも感動ものであった。


情報に関しては現場に行き、そこにいる人に尋ねる主義のミフリ社長であるが、最近、情報に不安があるのを感じる。というのも15年前にはかろうじて話を聞けたお年寄りたちもいなくなり、年代が変わり、若い人たちはやってはいるものの、正しい知識がほとんどなかったり、知識があやふやなものが多くなっている。
かと言って、本や雑誌から得た知識をうのみにするのも、現場で見たこと聞いたこと違いすぎて、できないのである。
最終的には現場の声を含むいろんな資料から証拠を揃えて自分で組み立てるしかない、って思うのであるが・・・・・。

だから最近は古い資料の読みなおし。



おかげで慢性睡眠不足が、慢性無睡眠生活になりそうでこわい・・・・・・・。








来週からはイーネオヤ関連でトルコ各地への長期出張。
ブログはまたまたご無沙汰になってしまうことでしょうが、ミフリ社長は睡眠不足でも元気に仕事しています。











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最終更新日  2009年06月06日 11時57分13秒
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