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続・絨毯屋へようこそ トルコの絨緞屋のお仕事記

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2009年06月19日
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カテゴリ:出張裏話表話

イズミール、アイドゥンを離れて、ベルガマへやってきた。

ベルガマと言えば、遊牧民系のコットン糸の平面・幾何学モチーフのイーネオヤである。

ベルガマの中でも特定の、この地域は16の村からなり、村というより、集落の大きいぐらいの規模で、何もない山の中に点在する。
16の村で一番規模が大きいと思われるYB村。

ここではほとんどの女性がイーネオヤの技術を知っているらしい。
実際に編んでもいるようだ。


016.JPG




ところが、この地方独特の幾何学オヤを知っている人というのが、不思議なぐらいいないのである。

「おばあさんが持っていたような気がする」
とか
「昔はこういうのがあったらしいわね」
とか

なんだか他人ごとなのである。


現在、編まれているのはナイロン糸のいくつかのパターン。
これらもこの地方独特と言えば独特なのだが、私が求めているのはもっと古い時代のコットン糸、平面、幾何学モチーフの3つのキーワードがそろったもの。

「こういうイーネオヤがこの辺りで作られていたはずなんだけど・・・・・・」
と資料を見せても、実際に見たことがない人がほとんどで、もちろん持っている人もいないのである。

とある年配の女性が言うには
「これはここの地方のイーネオヤだけど、50、60年前ぐらいに作られたのが最後で、今じゃ残っていないよ」


村の手芸屋でイーネオヤの取りまとめをしている女性いわく、
「その昔はコットン糸を使用し、一時期シルク糸がつかわれるようになり、今はナイロン糸で作られている」という。


各家から持ってきてくれて、見せてくれたイーネオヤは、全くの新しいものばかりで、でも若い娘さんが作っているというので、伝統は母から娘へと引き継がれていると思いきや

「母は編まないの。私は村で職業訓練講座があって、そこで習ったのよ」と。




う~ん。



今持っている、この地方の古いイーネオヤを大切にしよう・・・・と心から思ったミフリ社長であった。





どこへ行っても伝統としてのイーネオヤは終わり、職業としてのイーネオヤ。
出来上がりの美しさや満足感ではなく、いくらで売れるかの金銭的興味のイーネオヤ。

トルコのイーネオヤは本来の意味では作られなくなったのか・・・・・・と、かなりがっかりしていたところで、衝撃の事実と画像。




続きは次回。
でちょっとだけ予告。


大きなイーネオヤで有名なイズニック。
イズニックにほど近い、K村で。
この大きなイーネオヤを嫁入りで持って行く意味。

そしてこのオヤの使い道を、
話しで聞いていた伝統行事を、
実際に目にすることができたのである。




















まだ出張先です。
イーネオヤの旅は続きます。


ご注文のお返事や発送が遅れて、ご迷惑をおかけしております。
日によってインターネットがつなげない状況があります。
月末にはアンタルヤに戻りますので、もう少々お待ちください。
すみませんが、よろしくお願いいたします。












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最終更新日  2009年06月19日 07時28分50秒
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