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続・絨毯屋へようこそ トルコの絨緞屋のお仕事記

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2010年10月31日
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カテゴリ:出張裏話表話
先週から地方出張中・・・・・。

アンタルヤ、アクセキから始まり、コンヤ市内を経由、オブルック、ホタムシュ、カラプナール、エレイリ・・・・・と、まるでかつてのキリムの産地を訪ねる旅であるが、実際はこの地方の古い時代のイーネオヤを訪ねる旅である。



もちろんお店や村民バザールを訪ねても会えるものではないし、取り扱っている場所もない。
現地に行き、人伝に1軒1軒家を訪問していくのである。

といってもカラ振りが多い。
実際は過去の話なので、以前はあったけど、今はない・・・・状態である。
新しいものや、どこでもあるような簡単なものは見つかるけど、探しているのは、地方独特のもの、可能な限り古い材料と技法のもの・・・・である。




コンヤ地方では、墓石モチーフというのがあり、一説では連れ合いを亡くした女性が被る・・・らしく、他の説ではお嫁さんが厳しいお姑さんへ被って見せる(込められた気持ちについてはとても文字にして書けません・・・・想像してください)というものがある。
どちらともコンヤの60代以上のイーネオヤ経験者である女性たちから得た回答なのだけど、意味はいくつあっても正解だと思う。


墓石モチーフは今後にとっておいて、今回は墓石の変形モデルであるフィリズ(新芽)モチーフと、べべク(赤ちゃん)モチーフというのを見つけた。
両者とも現在80歳代のお祖母ちゃんが娘時代に作り、それを娘である女性がお嫁入りの際に譲り受け、売ることなく隠し持っていたもの。以下、話は女性本人から。



べべクモチーフというのは、赤ちゃんの顔に似せて作ったそうで、いろいろな表情がある。
子宝に恵まれるように、もしくは未来に腕に抱くはずの子供、孫の誕生への思いを寄せたのだと・・・・。


DSCN9615 [640x480].JPG




フィリズモチーフについているお花はメネクシェか? と尋ねたら、「違う、ヘルジャイ・メネクシェだ」と言われた。ヘルジャイ・メネクシェは三色スミレのことである・・・確かに・・・・。
このフィリズをふたつ合わせて墓石とすることもあるらしい。



DSCN9619 [640x480].JPG




その他にもいくつかあるが、おもしろいことに、トルコ全般的には(ベルガマのように例外もあるが)お花そのもののモチーフが多いイーネオヤだが、コンヤで作られた古いイーネオヤではお花以外のものも多かった。

そして、この地方の某地域には男性用イーネオヤスカーフが・・・・・・。



(続く)


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最終更新日  2010年11月01日 15時08分42秒
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