カテゴリ:手根管症候群
誰かの役に立つかもしれないので記録しておこう。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4時30分からの手術なので、4時までに来るように、と言われていた。 3時30分に到着するも、4時まで受付でボーっとする。 4時過ぎに外来に呼ばれる。 パンツ一丁になり、ラブホの部屋着のような手術衣を着る。 ラクテックと抗生剤の点滴を手術とは反対の手に。 看護師が一度失敗する。痛い。とても痛い トイレを済ませ、16時15分過ぎに、歩いて手術室へ。 靴をスリッパに履き替え、髪を薄い布の帽子に入れて、部屋に入る。 自分でベッドに横になる。 歩いて手術室に入ったのは看護学校の実習以来で、新鮮だ。 ビートルズの曲を、女性が歌っているCDがかかっている。 麻酔科医がやってくる。 術前の説明で会っているが、いい人そう。 この人はなぜかとても声が小さい。 「チームバチスタの栄光」を思い出す。 ストレスたまってんだろうなぁ。麻酔科医。 心電図と、足に血圧計をつけ、左手に酸素計。 時計が見えないのでわからないが、予定の時刻になったのであろう。 麻酔科医が脇をちょちょい、とイソジンで消毒し、 一度目の麻酔の注射。チクン、チクンと嫌な感じ。 その後、脇に何かを強く当て、指がピクピク動く。 低周波治療器のような感じ。 抑えられた脇が痛い。 「今からお薬入れますね」と麻酔科医。 身構えるが、全く痛くない。一度目の注射が効いているのだろう。 時間が経つと、徐々に右腕の感覚がなくなってくる。 「もう少し薬が効くまで待ちますね」 30分ほど待っただろうか。 自分で指を動かそうとしても、全く動かなくなった。 ここまでで、手術開始時間の16時30分から、 45分ほど経過しているものと思われる。 ヒマだ。眠い。 あまりにすることがないので、 4拍で息を吐き、2拍止め、4拍で吸い、2拍止める。 いわゆるボックス呼吸法をしながら気を落ち着ける。 そのうち、鼻がかゆくなってきた。 右手は麻酔で動かない。 左手は動くが、ベルトで固定されている。 うーん、困った ( ̄Д ̄)ムズムズ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 外科医登場。 切るのは手のひらだが、右手全体をイソジンで消毒する。 何か(イソジンの綿球)が触れているのはわかるが、 全くつめたくもくすぐったくもない。 右肩にマネキンの手がついているよう。 きもち悪い感覚!! 二の腕あたりにバンドをつけ、血圧計のようにギュッと膨らませ 血流をすくなくしていく。その次には前腕も何か巻いている。 ここらへんで、手と顔の間に布をかけられ、手術部は見えなくなる。 「お願いします」と外科医。 「お願いします」とスタッフ全員がこたえる。 おぉぉ~始まる。ドキドキ。 器具の音から、切るタイミングを想像する。 そろそろ切るか!?と思ったら、 看護師や麻酔科医がよってたかって話しかけてきた。 おかげで全然痛くない。 というより、いつ切ったかわからなかった。 ナイスアシスト!! 時々具合を聞かれ、 「大丈夫ッス」「全然わかんないもんですねぇ」 なんて言いつつ、時間が過ぎる。 少しは痛いと覚悟していたのですが、 全く痛くないので、うれしくなってしまうほど。 きっと手術されながらニヤニヤしている、不気味なヤツだったことだろう。 すごいぜ!!医学の進歩!! すばらくすると、外科医が、 「これは・・・」 とつぶやく。どうした!? 「ずいぶん我慢してたんじゃないですか!?」 「いや・・・自分では、こんなもんだと思ってたんで」 「そうですか~」 たまに医者が 「う・・・」 「んん・・・」 「バリバリや~」 と言っている。 あれ?軽いほうだと思っていたけれど、けっこう重症だったのか?わたし。 横手根靭帯が厚くなり、かたくなっているらしい。 そのうち、ぼそぼそ、と外科医が話している。 「ここが神経で・・・」とか。 近くの研修医(新人の医者?)に説明し、切らせているようだ。 いや、縫っているのか? と思っているうちに、「終わりますか」と外科医。 はやっ!! 「お願いします」から、20~30分ってとこだと思う。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 手を消毒され、包帯を巻かれるが、まったく感覚がない。 不思議だ。 そこへ外科医。 「けっこう我慢してたんじゃないですか?」 と再度聞かれるが、 「まぁこんなもんかと思ってました ^-^;」 「親指と小指がくっつけにくかったと思うんです」 「うーん」 そう言えば、子どもの頃に右手の小指にケガをしたので、 元々小指の第一関節が曲がらないから、 普段もあんまり使わなくて。だから気づかなかったのかも。 と、説明。 「神経が圧迫されて、ペラペラになってましたよ」 ペラペラって -.-; 英語じゃないんだから っつーか、こんなに痛くないし、悪化しているんだったら、 ついでに左手もやってくれ。って気持ちになりました ^▽^* ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・明日、再度受診し、傷口を見せること。 ・1週間後に抜糸予定であること。 ・ビタミン12とビタミンEの薬はあさってから開始。 ・今日から、痛み止めと抗生剤が処方されること。 ・麻酔は5時間ほど効くこと。 ・人によっては長い場合があるので、明日の朝にはきれること。 ・その間、ぶつけても気づかないかもしれないので、 三角巾をつけ、注意すること。 ・一応、今日は何もしないで休むこと。 それらを口頭で説明され、終了。 それから ・思っていたより悪くて、神経がペラペラなので、 しびれが消えるのは時間がかかる、だろう。 ・ただ、朝方の痛みはすぐになくなるだろう。 と言われる。 ベッドから起き上がると、おなかの上に何かが “ボンっ” と落ちてきた。 何かと思ったら、自分の右手でした @O@* 全く感覚がない、ってすごい。怖い。 わたしはたった数時間の経験だけれど、 病気や事故で手が動かない、足が動かないって、 こんな感じなんだ・・・と改めて感じる。 自分の右手の暖かさを左手で感じるが、 他人の手をさわっているみたいだ。 すぐに手術室で着替え、一応車椅子に乗って外来へ。 外来からは歩いて帰る。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 手術室を出た時間は6時。 手術室に入っていたのは1時間半。 手術は正味20分ほど。あとは麻酔や準備など。 手術代は3割負担で1万5310円(プラス薬代) 3~4万と聞いていたので、随分安いな~。 立ち上がると、ちょっとフラフラする気がする。 手術室の前では、相方とメイがごはんを食べずに待っていてくれた。 一緒にご飯を食べるつもりだったが、 車に乗っていると酔ってきたので、先に家に帰って休ませてもらう。 三角巾で首をしめられるのが、きもち悪いんだよね。 家に帰ってポカリをガブガブ飲んでいるうちにすっきりする。 8時には麻酔が切れて、自由に手を動かせるようになってきた。 痛くなるかと恐れていたが、それほどではない。 痛くないとは言わないが、 「手でものさしをぎゅーっと持っているような感覚」 とでも言っておこう。 手根管症候群の、朝方のあの痛みを経験しているなら、 この痛みはなんともないことだろう。 麻酔が切れてくると、 人差し指と中指のしびれがすでに消えている気がする。 親指と薬指のしびれは軽度あるかな。 それから、関係ないはずの小指を曲げると打撲のように痛い。 小指と親指をくっつけるのは痛い。 が、まぁ、大したことはない。 これを書いているのは、1日後の夜。 重いものを持つことは痛みが響いてできないが、 こうしてPCをさわるくらいはできますよっ。 今日、手術後の傷口を見せに再度受診しました。 自分の手が、3~4cm黒い糸で縫われているのは、不気味ですな。 痛みがすぐに消えているから、経過は思ったより良好かも、と。 ただし、しびれは時間がかかるかも。 ビタミン12とビタミンEの薬を飲み続けて欲しい、とのこと。 人によっては、2ヵ月とか、半年とか、2年くらい、 しびれが出ている人もいるそう。 いえいえ、あの朝方の痛みがなければ、 軽いしびれをしばらく我慢することくらい、 お安い御用です …-y(  ̄д ̄).。o○ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 以上、手根管手術レポでした ^▽^* お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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