商品基本情報
発売日: 2016年05月20日頃
著者/編集: 田中啓文
出版社: 集英社
サイズ: 文庫
ページ数: 446p
ISBNコード: 9784087454499
【内容情報】(出版社より)
大坂西町の型破り奉行「大鍋食う衛門」が活躍する食いだおれ時代小説第7弾! 市中見回り中、同心の村越勇太郎が忍者に襲撃される。同じ頃、西町奉行所に「糠床」を狙う賊が出現し…!?(解説/大矢博子)
【内容情報】(「BOOK」データベースより)
大坂市中を見廻っていた同心村越勇太郎が謎の集団に襲われた。肩には手裏剣による傷がー天下泰平の世に忍者が暗躍している!?同じ頃、町奉行所の料理方募集に応募してきたのは怪しげな男たちばかり。そのうちのひとりが作った料理は、美食家の町奉行大邉久右衛門ですら初めて味わうものだった(「忍び飯」)。他に公家一家から猫を盗もうとする一味との戦いなど、全3編収録のシリーズ第7弾。
【目次】(「BOOK」データベースより)
忍び飯/太閤さんと鍋奉行/猫をかぶった久右衛門
おいしいものに目がない、大食漢で大酒飲みの、大坂西町の巨漢のお奉行様。大邉久右衛門の名が、「大鍋食う衛門」とあだ名されるほど。
美味しいものが出てくる時代小説が好きで、いろいろ読んでいますが、だいたい江戸の話が多くて上方の話は少ないです。
これは、上方の話。そして、シリーズとしては第7弾になります。
今回、3編目の「猫をかぶった久右衛門」で、猫が出てくるので取り上げました。
見どころは、美味しいものを自分が食べるためだったら、わがまま放題だったお奉行が、屋敷に迷い込んだ猫に魅了されるところがいい!
動物を可愛いと思ったことなどなかったのに、庭に入り込んだ猫に手を伸ばすと体を擦り付け鳴く猫に、文字通り「落ちる」ところは必見です。
なんでも自分第一だったお奉行が、家臣には猫のことは内緒のため、暗いうちに起き出して、手ずから猫まんまを作るところなどニヤニヤしてしまいます。
それも、塩辛い味噌汁は薄めて、ネギは毒だからと取り除き、残った刺し身などを加えて、じゃこやかつお節を散らし、猫舌だからと冷ましてやるなんて、信じられないけど信じられる!こういう感想も、自分が猫好きで猫を飼っているからかしら。
その猫を巡っての結末もいいし、他の話では猫は出てきませんが、おいしいものと時代小説に興味のある人におすすめです。
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